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発言のやり取り

予算特別委員会2026年3月11日(水) 開催

開会・はじめの手続き

委員長香原勝司委員長
おはようございます。定足数に達しておりますので、ただいまから委員会を開きます。  なお、本日は、報道機関からテレビ等の撮影について申出がありましたので、これを許可しております。御了承願います。  撮影者に申し上げます。撮影は傍聴席で行うこととし、くれぐれも委員会運営に支障がないように撮影されますようによろしくお願いいたします。  議事に先立ち申し上げます。  東日本大震災の発生から本日で十五年を迎えました。この震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すために、謹んで黙祷を捧げたいと思います。  なお、傍聴席並びに執行部席の皆さんも、この際、起立について御協力をお願いいたします。

―― 総員起立 ――

委員長香原勝司委員長
黙祷。

―― 黙  祷 ――

委員長香原勝司委員長
黙祷を終わります。御着席をお願いいたします。  本日は、ふくおか県議会だより等に掲載するため、本委員会の審査状況の写真撮影を行いますのでお知らせをいたします。  それでは、初めに委員席の指定を行います。各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  次に、質疑補助者についてであります。本件については、これまでの予算特別委員会と同様に、質疑補助者を置くことを認めることといたします。御了承願います。なお、補助者席については、発言席横に二席設けております。  次に、付託議案についてであります。本委員会に付託されました議案は、お手元配付の付託議案一覧表のとおり、第一号議案「令和八年度福岡県一般会計予算」など二十件であります。  また、お手元に令和八年度県税収入見込額説明書を配付いたしております。御確認願います。  次に、審査日程についてであります。本委員会の審査期間は、本日三月十一日から十三日まで、十六日、十七日及び十九日の六日間となっております。  そこで、お手元配付の審査日程案のとおり審査を進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
それでは、そのように取り進めることといたします。審査が予定された日に終了いたしますよう、委員各位の御協力をお願いいたします。  なお、審査の状況等により日程変更の必要が生じた場合には、その取扱いを理事会に御一任願いたいと思いますが、よろしいでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
それでは、そのようにさせていただきます。  次に、審査方法及び議事の進め方についてであります。議案の審査は議案番号順に行います。従いまして、第一号議案「令和八年度福岡県一般会計予算」から審査し、その後、特別会計及び企業会計予算を順次審査することといたします。  なお、一般会計予算については歳入歳出の款ごとに、また、特別会計及び企業会計予算については議案ごとに当局の説明を受けた後、質疑を行いたいと思います。  また、知事等に保留された質疑については、審査の最終日であります三月十九日にまとめて行い、全ての質疑が終わった後に採決を行うことといたします。  次に、会議時間についてであります。午前十一時に開き、午後五時に散会することを原則といたしますが、議事の都合により会議時間を変更することがありますので、あらかじめ御了承願います。  次に、要求資料の取扱いについてであります。委員からの要求資料は、審査当日の理事会においてあらかじめ確認し、理事会で認められた資料については、委員会ではその都度お諮りせず、事前に委員席に配付することを理事会に御一任いただき、委員会では、どのような資料か資料名を述べた上で質疑を行っていただくことといたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
おはようございます。定足数に達しましたので、委員会を開きます。議事に先立ち申し上げます。東日本大震災の発生から本日で15年を迎えました。犠牲となられた全ての方々に哀悼の意を表すため、謹んで黙祷を捧げます。傍聴席・執行部席の皆さんもご起立にご協力をお願いします。
委員長香原勝司委員長
それでは、そのようにさせていただきます。  なお、審査の中で新たな資料要求をされる場合もあると思いますが、その場合は従来どおり委員会でお諮りすることとし、また、要求資料の提出に時間を要する場合は、当該委員の質疑を保留して議事を進め、資料が提出される際に質疑を行うことといたしたいと思いますので、御了承願います。  次に、質疑者の指名についてであります。審査区分ごとに多数会派順に指名することといたしますので、御了承願います。  次に、関連質疑についてであります。関連質疑は、同一会派の委員についてのみ認めることとし、当該質疑者の質疑が終了した後に許可することといたします。  また、質疑補助者が関連質疑を希望されることもあると思いますが、同様に、当該質疑者の質疑が終了した後に許可することといたします。なお、その際は発言席に移った上で行っていただくようお願いいたします。  このほか本委員会の運営に当たりましては、お手元配付の予算特別委員会運営要領によることとし、これに規定のない事項につきましては、適宜理事会を開き、協議することとしております。その際、委員各位には、その協議結果を尊重していただきたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

1. 第一号議案「令和八年度福岡県一般会計予算」

委員長香原勝司委員長
本委員会に付託された議案は、第1号議案「令和8年度福岡県一般会計予算」など20件です。審査期間は本日3月11日から19日までの6日間で、議案番号順に、第1号議案から審査し、その後、特別会計・企業会計予算を順次審査します。一般会計は歳入歳出の款ごとに説明を受けた後、質疑を行います。知事等に保留された質疑は最終日の3月19日にまとめて行い、全ての質疑が終わった後に採決します。限られた日程・時間ですので、一問一答を基本に、要点を絞った簡潔・的確な発言にご協力をお願いします。それでは、第1号議案を議題とし、まず歳入1款県税について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
県の担当者東総務部長
1款県税について説明します。県税総額は8,308億500万円余を見込んでおり、令和7年度当初予算と比べて318億8,100万円余、4.0%の増です。これは個人県民税、法人二税、地方消費税の増収が見込まれるためです。県民税は個人の給与所得の増加により6.4%増の1,951億7,000万円余、事業税は企業業績が堅調なことから4.6%増の2,165億4,500万円余、地方消費税は県内消費の増加により12.5%増の3,085億3,200万円余などを見込んでいます。なお、軽油引取税はいわゆる暫定税率廃止の影響で48.4%減の190億6,900万円余となっています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、1款県税の質疑を終わります。次に、2款地方消費税清算金について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、以上で一款県税の質疑を終わります。  次に、二款地方消費税清算金について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
2款1項地方消費税清算金は2,985億9,800万円余をお願いしています。これは地方税法の規定により、各都道府県に一旦払い込まれた地方消費税を最終消費地の都道府県に再配分するための清算金です。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、2款地方消費税清算金の質疑を終わります。次に、3款地方譲与税について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、二款地方消費税清算金の質疑を終わります。  次に、三款地方譲与税について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
3款地方譲与税について説明します。特別法人事業譲与税が1,226億6,500万円余、地方揮発油譲与税が22億4,500万円余、石油ガス譲与税が8,100万円余、自動車重量譲与税が7億800万円余、森林環境譲与税が1億4,900万円余、航空機燃料譲与税が7億5,400万円余です。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、3款地方譲与税の質疑を終わります。次に、4款地方特例交付金について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、三款地方譲与税の質疑を終わります。  次に、四款地方特例交付金について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
4款1項地方特例交付金は181億9,400万円余をお願いしています。これは軽油引取税の暫定税率廃止などに伴う減収額を補填するために交付される減収補填特例交付金です。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、4款地方特例交付金の質疑を終わります。次に、5款地方交付税について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、四款地方特例交付金の質疑を終わります。  次に、五款地方交付税について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
5款1項地方交付税は3,142億8,300万円余をお願いしています。これは普通交付税3,102億8,300万円余と特別交付税40億円の収入見込みによるもので、前年度当初予算と比べて72億1,700万円余、2.4%の増です。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、5款地方交付税の質疑を終わります。次に、6款交通安全対策特別交付金について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、五款地方交付税の質疑を終わります。  次に、六款交通安全対策特別交付金について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
6款1項交通安全対策特別交付金は、交付見込額として8億7,000万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、6款交通安全対策特別交付金の質疑を終わります。次に、7款分担金及び負担金について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、六款交通安全対策特別交付金の質疑を終わります。  次に、七款分担金及び負担金について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
7款分担金及び負担金について説明します。1項分担金は農林水産業費分担金7,700万円余、2項負担金は空港整備事業費負担金や農村整備費負担金、都市計画費負担金などが主なもので、総額45億9,500万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、7款分担金及び負担金の質疑を終わります。次に、8款使用料及び手数料について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、七款分担金及び負担金の質疑を終わります。  次に、八款使用料及び手数料について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
8款使用料及び手数料について説明します。1項使用料は高等学校使用料などが主なもので総額93億8,700万円余、2項手数料は運転免許手数料や警察証明手数料などが主なもので総額71億6,800万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、8款使用料及び手数料の質疑を終わります。次に、9款国庫支出金について説明を求めます。東総務部長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、八款使用料及び手数料の質疑を終わります。  次に、九款国庫支出金について説明を求めます。東総務部長。
県の担当者東総務部長
9款国庫支出金について説明します。1項国庫負担金は義務教育費国庫負担金などが主なもので総額1,073億6,000万円余、2項国庫補助金は道路橋りょう費補助金や河川海岸費補助金などが主なもので総額1,055億4,200万円余、3項委託金は統計調査委託金や職業訓練事業委託金などが主なもので総額42億6,200万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、9款国庫支出金の質疑を終わります。次に、10款財産収入について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、以上で、九款国庫支出金の質疑を終わります。  次に、十款財産収入について説明を求めます。左藤財政課長。
県の担当者左藤財政課長
10款財産収入について説明します。1項財産運用収入は建物・土地の貸付料や利子・配当金などで総額31億2,400万円余、2項財産売払収入は土地建物売払代が主なもので総額9億9,000万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、10款財産収入の質疑を終わります。次に、11款寄附金について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、以上で十款財産収入の質疑を終わります。  次に、十一款寄附金について説明を求めます。左藤財政課長。
県の担当者左藤財政課長
11款1項寄附金は、公社等外郭団体からの基本財産の返戻金などを見込み、16億6,200万円余を計上しています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、11款寄附金の質疑を終わります。次に、12款繰入金について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、以上で十一款寄附金の質疑を終わります。  次に、十二款繰入金について説明を求めます。左藤財政課長。
県の担当者左藤財政課長
12款繰入金について説明します。1項特別会計繰入金は住宅管理特別会計などからの繰入金で総額23億5,300万円余、2項基金繰入金は、令和8年度の普通交付税の精算や文化芸術振興基金積立金に充てるため財政調整基金から218億9,900万円余を繰り入れるものなどで総額584億2,700万円余をお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。高橋義彦委員、どうぞ。
委員高橋義彦委員
おはようございます。自民党県議団の高橋義彦です。昨今の金利上昇は政府・企業・個人など様々に大きな影響を及ぼしており、地方自治体も例外ではありません。この金利上昇局面における県の財政運営についてただします。まず基金について。県はそれぞれの目的に沿って基金を設置していますが、現在いくつあり、どのような運用をしているか尋ねます。

左藤財政課長。

県の担当者左藤財政課長
県では、地域振興や高齢者福祉、子育て支援など基金の設置目的に沿って、令和6年度末時点で32の基金を設置しています。運用方法は、資金を積み立てておき必要なときに取り崩して事業の財源に充てる『取崩し型』と、積み立てた資金を取り崩さずその運用益である利息を財源として活用する『果実運用型』の2種類があります。
委員高橋義彦委員
32の基金、9,000億円を超える基金の運用益を財源として活用していますが、最近の金利上昇は収益を高めるチャンスです。安全性と流動性を確保しつつ積極的な運用で運用収益を最大化すべきと考えますが、現在どのような方針で運用しているのでしょうか。
県の担当者左藤財政課長
県の基金運用は、外部の専門家の意見も踏まえて策定した福岡県公金運用指針に基づき、安全性を確保する観点から債券は満期まで保有することとし、運用先は国債、地方債、財投機関債、政府保証債といった信用力の高い債券に限っています。また、災害など想定外の資金ニーズにも対応できる流動性を常に確保するため、基金ごとに取崩し時期や可能性を精査した上で適切な期間の債券を運用するとともに、必要な現預金を確保しています。
委員高橋義彦委員
安全性と流動性を確保しながら債券と預金で運用しているということですね。運用益は実際にどれくらいあるのか、直近3か年の運用額・運用益・運用利回りを答えてください。
県の担当者左藤財政課長
直近3か年は、令和4年度が平均運用額6,892億円・運用益30億円・運用利回り0.440%、令和5年度が平均運用額8,366億円・運用益34億円・運用利回り0.409%、令和6年度が平均運用額8,949億円・運用益43億円・運用利回り0.488%で、債券・預金ともに運用益は増加傾向にあります。
委員高橋義彦委員
金利上昇の中で運用益も増加しています。持続的な財政運営のため、基金による運用収益の確保は重要で、県民に運用状況を積極的に知らせることは意義があります。両政令市は基金の運用実績をホームページで公表し、市民がチェック・評価しやすい環境を整えています。本県は現在公表していませんが、運用利回りも含めた基金の運用状況を公表すべきと考えますが、どうでしょうか。
県の担当者左藤財政課長
県の財政状況について県民の皆様に説明責任をより適切に果たすことは重要です。県では現在、各種基金の目的や残高などをホームページで公表しています。運用実績は現在公表していませんが、他の自治体の状況を調査し、どういった項目を公表するのが適切か研究してまいります。
委員高橋義彦委員
しっかり研究してください。次に歳出面の県債発行に伴う元利償還、公債費の議論に移ります。まず、令和8年度当初予算における県債発行額はいくらか、前年度からの増減額とその理由も含めて示してください。
県の担当者左藤財政課長
令和8年度当初予算の一般会計における県債発行額は、前年度比148億円増の1,687億円です。主な要因は、新県立美術館など県有施設の建設費の増などによるものです。
委員高橋義彦委員
その発行額を踏まえて、令和8年度末の県債残高の見込額を、前年度比較も含めて答えてください。
県の担当者左藤財政課長
令和8年度末の普通会計ベースの県債残高見込額は、県有施設の建設に伴い通常債残高は増となる一方、令和7年度に引き続き臨時財政対策債を発行しないことから臨時財政対策債残高は減となり、全体としては前年度比602億円減の3兆6,271億円となっています。
委員高橋義彦委員
次に、来年度当初予算における公債費はどの程度か。特に利払い費は金利上昇の影響が大きいですが、どの程度の影響があったのか、影響額と予算における金利見込みを前年度と比較して示してください。
県の担当者左藤財政課長
令和8年度当初予算の公債費は前年度比76億円増の2,600億円です。内訳は、元金が前年度比25億円増の2,287億円、利子が52億円増の313億円です。当初予算における市場公募債(10年債)の金利は令和8年度は2.973%と見込んでおり前年度から約1%引き上げており、この金利上昇に伴う利払い額の増は52億円です。
委員高橋義彦委員
約1%の金利上昇が52億円もの負担増となり、県財政に大きな影響を及ぼすことが分かりました。今後も増大が見込まれる利払い額の縮減のため、県債発行の前倒しや超長期債の発行抑制などの工夫に加え、県債を財源に建設・改修を行う県有施設について、必要な事業費は確保しつつ中長期的な視点に立った資産マネジメントを行う必要があると考えますが、県は現在どのような取り組みを行っているか示してください。

熱田財産活用課長。

県の担当者熱田財産活用課長
県では、中長期的な視点から施設の長寿命化や最適配置などを計画的に行い財政負担の軽減・平準化を図る基本方針である福岡県公共施設等総合管理計画や、施設ごとの長寿命化の具体的な実施内容・時期・更新のタイミングを示した個別施設計画を策定しています。これらを踏まえ、例えば庁舎については予防保全による設備更新や外壁・屋上防水の改修など計画的に長寿命化に取り組んでおり、本県で目標耐用年数とする原則65年を超えて使用することも考えられます。
委員高橋義彦委員
金利上昇が見込まれる中、県債を財源に県有資産のマネジメントを行う際は、県の財政負担をできる限り軽減させる視点が重要です。財政面についてどのような取り組みを行っているか示してください。
県の担当者左藤財政課長
県では、施設整備を行う際は、交付税措置があるより有利な県債を積極的に活用して財政負担の軽減に努めています。具体的には、県立高校の体育館の空調整備など指定避難所の環境整備は緊急防災・減災事業債、個別施設計画に基づく長寿命化は公共施設等適正管理推進事業債などを積極的に活用しています。
委員高橋義彦委員
金利の上昇、さらに建築資材・人件費・エネルギー価格などインフレ基調は今後も続く可能性が高く、過去30年とは明らかに違うフェーズです。この前提の中、中長期的な視点で県有資産マネジメントをどう行い、財源確保にどう取り組むか、総務部長に聞きます。

東総務部長。

県の担当者東総務部長
県有施設については、中長期的な視点から長寿命化を十分に図り、更新についても財政負担の軽減・平準化に配慮して引き続き取り組む必要があると考えています。長寿命化や更新は、基本方針である公共施設等総合管理計画や、それに基づき施設ごとに策定される個別施設計画に沿って進めます。財政負担の軽減・平準化については、償還に交付税措置がある有利な起債メニューを活用していく必要があります。金利の上昇局面にあることも踏まえ、交付税措置のない起債をできるだけ抑制するなど、今後も中長期的な視点に立った財源確保に取り組んでまいります。
委員高橋義彦委員
部長は財源について交付税措置のない起債をできるだけ抑制すると言われましたが、必要な施設整備には取り組んでいかなければなりません。基金の活用も有効な方策だと思います。県としてどう取り組むか、こうしたことも含めて知事に直接お尋ねしたいので、委員長、知事保留のお取り計らいをお願いします。
委員長香原勝司委員長
ただいま高橋委員から申し出のあった知事保留質疑を認めます。知事保留質疑は3月19日木曜日に行う予定ですので、ご了承ください。
委員高橋義彦委員
終わります。(拍手)
委員長香原勝司委員長
ほかに質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
ないようですので、高橋委員の知事保留質疑を残し、12款繰入金の質疑を終わります。次に、13款繰越金について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
県の担当者左藤財政課長
13款1項繰越金の1,000円は科目設定を行うものです。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

ないようですので、13款繰越金の質疑を終わります。次に、14款諸収入について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
委員長香原勝司委員長
ないようですので、十三款繰越金の質疑を終わります。  次に、十四款諸収入について説明を求めます。左藤財政課長。
県の担当者左藤財政課長
14款諸収入について説明します。1項延滞金・加算金及び過料等は県税の延滞金や放置駐車の違反金などで総額6億9,700万円余、2項県預金利子は4億5,200万円余、3項貸付金元利収入は中小企業振興資金貸付金償還金などが主なもので総額2,172億7,700万円余、4項受託事業収入は道路改良事業受託金などが主なもので18億6,300万円余、5項収益事業収入は宝くじ事業益金収入58億7,900万円余、7項雑入は総額108億1,800万円余などをお願いしています。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。渡辺美穂委員、どうぞ。
委員渡辺美穂委員
民主県政クラブ県議団の渡辺美穂です。ある児童相談所の方から、近年、児童措置弁償金の収入未済が増加傾向にあり、物価高や会社の倒産などによる生活困窮に起因するものが多いと伺いました。本県では2025年上半期の倒産件数が228件でここ数年高水準です。また、支払い方法が納付書を金融機関や児童相談所の窓口に持参して現金で行う方法に限られ、保護者にとって利便性に課題があるとの指摘でした。まず、児童措置弁償金とは何か、その主な内容と保護者が支払う金額を決定する方法を説明してください。

光永こども福祉課長。

県の担当者光永こども福祉課長
児童措置弁償金とは、児童相談所長が児童をファミリーホームや里親に委託する、乳児院や児童養護施設などに入所させる際のその費用などについて、扶養義務者から徴収する負担金のことです。負担金の額は、扶養義務者が支払っている入所時の税額などによって定まる徴収金基準額をもとに算定・決定しています。また、入所後は毎年6月に税額などを調査して負担能力に応じたものとなっているか確認しており、これにより負担金の額が変更となる場合があります。
委員渡辺美穂委員
次に、児童措置弁償金に係る本県や他県などの収納率、収入未済額、納付方法について資料を要求していますので、その説明をお願いします。
県の担当者光永こども福祉課長
資料は本県と他都道府県の児童措置弁償金に係る収入状況などです。本県の過去5年間の収納率は、令和2年度が35.5%で、令和3年度以降も増減はあるものの毎年度3割程度で推移しています。収入未済額は令和2年度から年々増加し、令和6年度は6,039万3,290円です。都道府県の平均収納率は令和3年度が29.1%と5年間で最も高く、令和4年度以降は毎年度減少しており、いずれの年度も本県の収納率が平均を上回っています。納付方法は、本県も実施している金融機関や児童相談所の窓口での現金払いのほか、コンビニでの現金払いが7団体、口座振替が15団体などとなっています。
委員渡辺美穂委員
昨年度は6,000万円を超す収入未済が発生し年々増加傾向で、本県の収納率は他県平均を上回るものの3割程度、つまり7割近い保護者が支払っていないということです。担当課としてその原因をどう考えているか伺います。
県の担当者光永こども福祉課長
令和6年度末に収入未済となっている全262世帯の状況を確認したところ、主な原因は、扶養義務者の経済的困窮により支払いが困難となっているものが184世帯(70.2%)と最も多く、次いで扶養義務者が所在不明で督促ができないものが28世帯(10.7%)、児童相談所の措置に納得しておらず支払いに応じないものが同じく28世帯(10.7%)となっています。
委員渡辺美穂委員
滞納している保護者の中には督促に応じない方も多いと聞きます。鳥取県では一部の保護者の徴収を弁護士法人に依頼するなどの対策を取っており、徴収できた金額は50万〜100万円ほどですが、支払いをかたくなに拒む保護者を対象に徴収業務を委ねているため、児童相談所職員の精神的・物理的負担がかなり軽減されているそうです。本県ではこの取り組みの導入をどう考えているか、また滞納の解消についてどのような取り組みを考えているか聞かせてください。
県の担当者光永こども福祉課長
徴収業務を弁護士法人に委託すれば、法人の専門的知見やノウハウで収入未済額の解消につながることが期待できます。一方、児童相談所は児童を施設に措置した後も家庭復帰に向け親子関係改善のための援助などを行っています。このため、第三者の介入により児童相談所と扶養義務者との関係が悪化し児童のケースワークに影響が及ばないよう、弁護士法人などへの委託は行っていません。収入未済額の解消に向けては、措置入所の際に児童福祉司が丁寧に説明し理解を求める、滞納が発生した場合は徴収担当職員が文書や電話で定期的に督促する、家庭訪問の際に状況に応じて徴収担当職員が児童福祉司に同行し粘り強く納付を促す、経済状況を確認し場合によっては分納を働きかけるなど、扶養義務者との関係に留意しながら取り組んでおり、引き続き着実に実施してまいります。
委員渡辺美穂委員
入所時と毎年のタイミングで金額が決定されますが、急な会社の倒産や保護者の病気などで支払いが困難になった場合、何らかの救済制度はあるのでしょうか。
県の担当者光永こども福祉課長
児童措置弁償金については、扶養義務者などが死亡したときや、災害、世帯員の疾病・負傷、失業などにより納付が困難なときは、扶養義務者からの申請によりその額を減免することができます。
委員渡辺美穂委員
臨機応変に減免ができるということですね。次に、滞納者に対して地方税の滞納処分の例により処分することができる、いわゆる強制徴収公債権を行使することはあるのでしょうか。あれば具体的な事例を、なければその理由を聞かせてください。
県の担当者光永こども福祉課長
児童福祉法では、児童措置弁償金を指定の期限内に納付しない者があるときはその費用を地方税の滞納処分の例により処分できると規定されています。しかし、財産を差し押さえるなどの強制的な手段を取ることで児童相談所と扶養義務者との関係が悪化し児童のケースワークに影響が及ばないよう、本県では地方税の滞納処分の例による処分は行っていません。
委員渡辺美穂委員
本県では現在、支払い方法が納付書を金融機関窓口に持参して現金で支払う方法となっていますが、収納率を上げるには保護者の利便性も考慮する必要があります。他の都道府県でも多くが窓口での現金払いですが、15の自治体が口座振替も可能としています。その自治体での収納率はどうなっているか示してください。
県の担当者光永こども福祉課長
口座振替を行っている15団体のうち、回答のあった13団体の令和6年度の平均収納率は25.9%となっています。
委員渡辺美穂委員
つまり口座振替の制度があっても収納率が高いわけではないということですね。本県では子どもの育成に係る事柄であることから非常に慎重に徴収事務に当たっていることが、収納率を上げることを困難にしている原因の一つと考えられます。しかし、きちんと支払っている保護者にとっては不公平感が拭えません。改善策の一つとして、2024年に改正された地方自治法により、地方税のオンライン手続や電子納付のためのシステムであるeLTAXが地方税以外の公金でも利用できるようになると聞きます。最後に、この仕組みを説明いただいた上で、本県では弁償金をはじめとした県公金の収納にどう活用するか聞かせてください。

黒岩会計課長。

県の担当者黒岩会計課長
地方税共同機構が運用する地方税ポータルシステムeLTAXを活用した収納についてですが、県が発行する納付書に納付内容を特定する情報を記録したQRコードを付与することで、これまでの金融機関窓口での現金納付に加え、インターネットバンキングやクレジットカード、スマホ決済アプリにより時間や場所を問わず納付ができるようになります。このeLTAXを活用した公金収納は今年9月下旬から地方税以外でも利用可能になることから、本県も同時期から導入できるよう現在、財務会計システムの改修を進めており、児童措置弁償金をはじめとした県公金を納付する際の県民の皆様の利便性の向上を図ってまいります。
委員渡辺美穂委員
措置される子どもたちが増えているのは大変残念な状況で、職員の徴収事務も苦労が多いと思いますが、公金が使われている事業ですので粘り強く取り組んでいただくことを要望して質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
委員長香原勝司委員長
ほかに質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
ないようですので、14款諸収入の質疑を終わります。次に、15款県債について説明を求めます。左藤財政課長、どうぞ。
県の担当者左藤財政課長
15款1項県債は、道路事業債や高等学校施設債などが主なもので総額1,687億2,400万円余をお願いしています。なお、地方債の現在高調書のとおり、令和8年度末の残高は4兆4,117億2,200万円余となる見込みです。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
ないようですので、15款県債の質疑を終わります。以上で、高橋委員の知事保留質疑を残し、第1号議案のうち歳入の質疑を終了します。この際しばらく休憩します。再開は午後1時10分をめどに放送でお知らせします。

―― 休憩 ――

委員長香原勝司委員長
委員会を再開します。休憩前に続いて議事を進めます。歳出についての審査を行います。1款議会費について説明を求めます。志方議会事務局長、どうぞ。
県の担当者志方議会事務局長
1款議会費について説明します。合計額は34億8,600万円余をお願いしています。主なものは、議員の報酬、本会議や委員会などの議会運営に要する経費、政策の企画・立案機能の充実や議会広報に関する経費、全国議長会への負担金、事務局職員の人件費などです。よろしくお願いします。
委員長香原勝司委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。吉松源昭委員、どうぞ。
委員吉松源昭委員
本日3月11日は東日本大震災から15年です。海に潜る潜水士の資格を取り、海底に奥様を探し続けて潜水が600回を超える方がおられます。いまだ癒えぬ悲しみに思いを致すとき、私たちはこの災害を決して過去の出来事としてはなりません。改めて犠牲となられた全ての御霊に哀悼の意を表します。この震災は、防災・減災への備えを不断に取り続ける教訓を私たちに残しました。 さて、昨年末、福岡県議会の海外視察のあり方について二度の報道があり、県民から様々な声が寄せられています。議会でも現在プロジェクトチームを設置して議論していますが、これは予算にも関わる問題であり、我々議会が自分たちのことについては避けて通っていると県民に受け取られてはなりません。そこで今日は質問します。まず、福岡県議会の海外活動の経費についての資料を要求していますので、それに基づき説明をお願いします。

志方議会事務局長。

県の担当者志方議会事務局長
お手元の資料をご覧ください。福岡県議会における海外活動に係る経費についてで、令和6年1月から令和7年8月までの海外活動を、時期・目的・訪問国・派遣人数・費用弁償額・委託額・合計額で整理したものです。費用弁償額の主な内訳は航空賃や宿泊料など、委託額の主な内訳はバス借り上げ代、添乗費用、通訳代などです。海外活動の回数は総計15回で、このうち主な目的が友好交流であるものが6回、知事の要請に基づくものが5回、調査が4回です。友好交流が主目的の場合でも、その機会に議会間の政策協定の協議・締結、県と外国政府との政策協定締結に向けた事前協議、その他県政の重要課題に関する調査を同時に行うなど、より成果が上がる活動が行われています。なお、令和6年1月のタイ・ベトナム訪問は連続した日程で議員派遣も重複しているなど、効率的かつ経済的な海外活動となっています。
委員吉松源昭委員
報道や今の説明によると、この1年半の海外視察15件全てで当初契約を随意契約が可能な100万円以下で締結し、その後、契約変更によって本来入札が必要と思われる金額まで増額しているとの指摘が報道であっています。もしこれが事実なら、県民の目から見て入札を避けるための契約ではないかと受け取られかねません。なぜこのような契約の形になったのか、その理由をまず説明してください。また、このような契約のあり方を県としてどう受け止めているか併せて答えてください。
県の担当者志方議会事務局長
委員自身も令和4年10月に議長代理としてブラジルの記念式典訪問団を率いておられますのでご存じかと思いますが、本県議会の議会活動は、他県に多い、日程・参加者・調査テーマが決まっており比較的自由に訪問箇所や行程を設定できるものとは異なり、訪問箇所や行程が訪問国・地域の政府機関や議会の都合・事情に合わせて変更となることも多く、直前まで確定しないものがほとんどです。また、継続的に国際交流を行っている相手地域の場合、その年の訪問の目的・内容自体も訪問先との協議で設定されることが多いという特性があります。このように委託契約の内容は直前まで確定しないことが多い一方、委託業者には航空機の座席や現地交通手段、宿泊先などの確保に早期に着手してもらわなければ結局確保できなくなる、費用が高額になるなど支障が生じます。そこで事務局では、委託業者を選定する基本契約の趣旨で必要最小限の要素で当初契約を締結し、直ちに手配業務に着手してもらい、委託業務の全体が確定した時点でいわば実施契約として全体契約を変更契約の方式で締結したものです。このような委託は金額にかかわらず競争入札に適しないことから随意契約により行っており、金額による随意契約を定める地方自治法施行令第167条の2第1項第1号だけでなく、同項第2号の『特定のものでなければ契約の目的物を納入できないとき』に該当すると考えています。なお、この契約方式は監査委員の監査の結果、改善を要する点はあるが違法または不当とは言えないとの判断をいただいています。
委員吉松源昭委員
監査委員からは改善を要する点があるという指摘があっているということですね。次に費用の水準について聞こうと思っていましたが今答えていただいたので飛ばします。予算との関係について伺います。福岡県議会の海外視察について年間どの程度の予算が計上され、実際の視察費はその範囲内に収まっているのか、予算額を上回るケースもあるのか、上回る場合その超過分はどのように取り扱われているのか、本県の制度を示してください。
県の担当者志方議会事務局長
ご審議いただいている令和8年度当初予算では海外活動に関する経費として約6,500万円を計上しています。令和7年度予算は6,900万円を計上していますが執行途中のため決算額は未定です。令和6年度決算で申し上げると、予算額約4,600万円に対し決算額約8,800万円で4,200万円の超過でした。このように当初計上した予算を執行額が上回ることが見込まれる場合、補正予算での増額補正や他の事業内容の見直し、執行残などを財源に不足額を流用することで対応するのが原則です。令和6年度も9月定例会で海外活動に係る補正予算を計上しました。なお、令和6年6月に出された福岡県議会改革プロジェクトチームの中間答申を受け、随行職員の人数の見直しなど経費削減に努めるとともに、令和7年度予算は実態に即した予算を計上し決算が予算を上回ることのないよう努めています。
委員吉松源昭委員
資料に基づいて質問すると、この委託費は県民感覚からすると本当にこれほど費用がかかるのかと感じる委託額も見受けられます。口の悪い県民の中には本来視察に適さない費用まで入っているのではという人もいますが、私はやはり物価の高騰や円安があって高くなっているのではと思っています。この費用が高くなっている理由をどう分析しているか、その要因を聞かせてください。
県の担当者志方議会事務局長
海外活動の費用の額は、参加者の数、行程、時期、訪問国・地域の物価水準、為替などに左右されること、一般の観光旅行とは価格の設定方法が異なり比較が困難であることから、一概に費用が高いか否かを判断することは困難と考えています。ただ、これまでの例から見ると、変更を協議するタイミングにもよりますが、訪問直前のスポット的な現地スタッフの人数や車両の追加は選択肢や価格交渉の余地が少なく金額が高くなることがあることはやむを得ないと考えており、近年の円安とコロナ後の海外の物価高騰による影響も大きいと考えています。
委員吉松源昭委員
海外訪問・海外との交流となると相手もあるので、緊急な変更などで費用がかかることも当然あるのだと思います。次に契約制度との関係について伺います。地方自治体の契約は公平性・透明性・経済性を確保するため原則として競争入札が求められ、一定額以下について随意契約が認められているのは事務の効率化などの観点からの例外的な取り扱いだと思います。しかし、当初契約を随意契約の範囲内で締結し、その後の契約変更で結果として入札が必要な規模の契約になるという取り扱いが繰り返されているとすれば、制度の趣旨との関係に疑問を持つ県民も少なくないと思います。このような契約のあり方は契約制度の趣旨に照らして問題はないのか、県の考えを聞かせてください。
県の担当者志方議会事務局長
本県議会の海外活動の手配業務は価格競争に適さず履行能力を有する業者が限られていることから、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号などの『契約の目的物が特定のものでなければ納入できないものであるとき』に該当し、法令上、随意契約によることができるものです。ただ、業者の早期選定を重視し基本要素に絞って契約していたため結果として同項第1号所定の金額を下回ることとなったもので、結論として随意契約という手法を取ったことは違法でも不当でもないと考えており、これは監査委員の監査でも認めていただきました。ただし監査委員からは、契約履行に必要な能力を備えた業者が2社以上存在する場合も考えられることから競争性・透明性を確保するためできるだけ多くの業者から見積りを徴する努力が必要であること、第2号によるものであれば契約総額に近い形で予定価格を立てる契約方式に改めるほうが透明性が高まること、の2点について改善が求められました。事務局としては従前からそのような見直しの検討を進めており、現在開催されている議会改革プロジェクトチーム会議で委員の意見も伺い、制度所管課である財産活用課にも相談して、できるだけ早急に見直し改善を行ってまいりたいと考えています。
委員吉松源昭委員
価格競争に適さないという答弁でしたが、物価が高騰し可処分所得がなかなか上がらない中で、県民は税金の使い方に大変敏感です。価格競争に適さないと簡単に言ってしまうと本当にそうなのかという意見もあると思います。履行能力に課題があるのであれば、例えば履行能力を有する業者を参加条件としてその業者だけで入札を行う方法もあります。今後、海外渡航の費用が物価高騰や円安の影響で全体として上昇することが懸念される中、特段の対策を講じなければさらに価格が高騰する可能性があります。契約の透明性の確保と費用の抑制について、今後どう対応する考えか聞かせてください。
県の担当者志方議会事務局長
近年の円安・物価高騰などにより派遣経費が増大する傾向にあることは否めません。しかし、公金を用いる以上、経費の削減に努めることは当然です。したがって、先ほど説明した契約方法の見直し・改善などを行い、契約の競争性・公平性・透明性を高めることで費用の抑制に努めてまいりたいと考えています。
委員吉松源昭委員
プロジェクトチームでも協議していると思いますので、その協議も通じてしっかり取り組んでいただければと思います。最後に、この資料を見ても知事の要請による派遣もかなりあるようです。また、この課題は予算に関わることですので、予算の提案者である知事の所見をお聞きしたいので、知事保留の取り扱いをお願いします。
委員長香原勝司委員長
ただいま吉松委員から申し出のあった知事保留質疑を認めます。知事保留質疑は3月19日木曜日に行う予定ですので、ご了承ください。
委員吉松源昭委員
ありがとうございました。(拍手)
委員長香原勝司委員長
ほかに質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
ないようですので、吉松委員の知事保留質疑を残し、1款議会費の質疑を終わります。

―― 正副委員長交代 ――

次に、二款総務費について、順次説明を求めます。東総務部長。

県の担当者東総務部長
2款総務費のうち総務部所管分について説明します。1項総務管理費は、維持修繕費や退職手当などの人事管理費、県税還付金・還付加算金などが主なもので総額304億2,300万円余、3項徴税費は職員費や賦課徴収事務費などが主なもので総額168億7,500万円余、6項防災費は職員費や防災対策費などが主なもので総額15億9,900万円余、7項統計調査費は総額10億4,300万円余をお願いしています。よろしくお願いします。

勝永企画・地域振興部長。

県の担当者勝永企画・地域振興部長
2款総務費のうち政策企画部所管について説明します。2項企画費は、印刷広報費、基幹系システムの運営やデジタル化の推進などの電子県庁管理費、在住外国人の支援や海外自治体との交流などの国際交流推進費が主なもので総額72億4,800万円余です。続いて市町村・地域振興部所管分ですが、4項市町村地域振興費は、住民基本台帳ネットワークの運用経費、市町村振興宝くじ交付金、新福岡県立美術館の建設工事や管理運営の検討などの新・県立美術館設置対策費、空港整備事業費負担金などが主なもので総額249億1,200万円余、5項選挙費は総額1億2,400万円余をお願いしています。よろしくお願いします。

片山人事委員会事務局長。

県の担当者片山人事委員会事務局長
2款総務費のうち人事委員会所管分について説明します。8項人事委員会費は3億2,400万円余をお願いしており、主なものは職員採用試験に要する経費、委員報酬、事務局職員の人件費です。よろしくお願いします。

中垣監査委員事務局長。

県の担当者中垣監査委員事務局長
2款総務費のうち監査委員事務局所管分について説明します。9項監査委員費は3億5,600万円余をお願いしており、主なものは監査委員と事務局職員の人件費、監査に要する経費です。よろしくお願いします。
委員長山本耕一副委員長
説明は終わりました。質疑はありませんか。永川俊彦委員、どうぞ。
委員永川俊彦委員
自民党県議団の永川俊彦です。県境の地域振興について質問します。今回の会派代表質問で秋田幹事長が広域連携を取り上げ、服部知事から、新たに設置する市町村・地域振興部が中心となって隣県を含む市町村による広域連携の取り組みを強力に後押しするとの答弁をいただきました。知事は昨年度、県境地域振興ビジョンを策定し、それに基づく関連事業が今年度当初予算で県境地域振興推進費として初めて計上されました。昨年の決算特別委員会では、全国で初めて本県と熊本県の2県共同開催でのeスポーツイベント『ありあけフェスタ』が地元大牟田市のおおむたアリーナで開催されるとの答弁をいただき、今月末に服部知事、藏内議長、熊本県の木村知事も来賓で来られる予定で楽しみにしています。まず、このありあけフェスタの内容を具体的に聞かせてください。

高井良政策支援課長。

県の担当者高井良政策支援課長
ありあけフェスタは、有明地域の認知度向上と魅力発信を目的に、本県と熊本県、有明地域の6市町で構成する実行委員会の企画運営により、全国で初となる2県共同で開催するeスポーツをメインコンテンツとしたイベントです。具体的には、有明地域6市町の代表チームや地元高校生によるeスポーツ交流大会、様々なゲームが楽しめるeスポーツ体験会、半導体の知識や技術を楽しく学べる有明工業高等専門学校によるサーキットデザイン教育の体験、帝京大学によるVRを使った最新の健康増進法の体験などを予定しています。さらに、大牟田市の人気キッチンカーによる食のブースや、ワンヘルス・九州ロゴマーク・立花宗茂などをテーマとした自治体PRブースも出展します。今月28日土曜日におおむたアリーナで開催します。
委員永川俊彦委員
熊本県・福岡県、有明地域の6市町が連携し、その魅力をおおむたアリーナから全国に発信していただきたいと思います。会場のおおむたアリーナは開催当日に駐車場と広場の完成式典も開催され、4月からはネーミングライツも導入予定です。人口減少が進む中、類似の公共施設は老朽化や人口減少を見据え、市町村の枠を超えて連携し広域利用の取り組みを進めていく必要があると考えますが、まず有明地域での広域利用の状況を伺います。
県の担当者高井良政策支援課長
有明地域では、おおむたアリーナ以外にも、柳川市文化会館水都やながわ、みやま市総合市民センターMIYAMAXなどの施設があり市外の利用者にも広く開放されています。また、熊本県の荒尾市・長洲町・南関町を含む有明圏域定住自立圏では連携協定により図書館の相互利用が可能で、令和4年度からは大牟田市・柳川市・みやま市・長洲町で『ありあけ圏域電子図書館』の共同運用が開始されています。これは複数の自治体が県境をまたいで電子図書館を共同運用した全国初の事例です。
委員永川俊彦委員
有明圏域では電子図書館などの広域利用の取り組みが進んでいることが分かりました。では、その他の定住自立圏などにおける県内市町村の広域利用の事例を伺います。
県の担当者高井良政策支援課長
本県には、北九州都市圏域と久留米広域の2つの連携中枢都市圏と、有明・九州周防灘・嘉飯・田川・八女の5つの定住自立圏があります。図書館の相互利用は全ての連携中枢都市圏・定住自立圏の域内で行われています。電子図書館の共同運用は、有明圏域のほか久留米広域連携中枢都市圏でも行われており、その他の枠組みでも遠賀郡広域電子図書館など複数の市町村による広域利用の取り組みが実施されています。
委員永川俊彦委員
久留米市を中心とする久留米広域連携中枢都市圏では久留米アリーナなども広域利用されています。住民の利便性向上の観点からも県内で幅広く広域利用が進むことを期待します。一方、今後のインフラ老朽化や専門人材の不足の深刻化に対応するため、長期的な変化・課題を共有し、広域連携による施設・インフラなどの資源や専門人材の共同活用に取り組むことが効果的です。市町村間のさらなる広域での連携について、市町村に任せるのではなく県と市町村で役割分担しつつ県の支援・役割が問われています。今後、県としてどう取り組むか尋ねます。
県の担当者高井良政策支援課長
市町村間の連携を進めるに当たっては、地域の利害調整が難航し合意形成が難しい場合もあります。このため、副市町村長出席のもとで開催している地方創生市町村圏域会議などを活用して市町村が抱える課題の把握を丁寧に行うとともに、庁内の担当課へつなぎ、市町村間の各分野における連携が進むよう、県が主導的な役割を担いながら取り組んでいます。
委員永川俊彦委員
本県には福岡市と北九州市の2つの政令市があります。広域連携については、政令市以外、特に小規模の市町村の実情に応じてしっかり進めていただきたいと強く願います。次に、都道府県の枠を超えた広域連携、いわゆる県境の豊築地域と有明地域の関連事業について来年度予算の内容を説明してください。
県の担当者高井良政策支援課長
来年度は、県境地域の体験先への移動に要する往復の交通費を手厚く助成する福岡くらしごと体験、福岡都市圏の飲食店と連携した地域共通ブランド商品の開発や地元のワンヘルス食材を活用したオリジナルメニューの開発・提供による『ほーちく』『ありあけ』プロモーションを実施します。また来年度10年目の節目を迎える立花宗茂とギン千代のNHK大河ドラマ招致委員会と連携し、福岡都市圏や首都圏の物産展など人が多く集まる場所で、立花宗茂を地域資源として活用した県境地域のPRを実施します。
委員永川俊彦委員
来年度10年目を迎える立花宗茂とギン千代のNHK大河ドラマ招致委員会について、改めてそのメンバー構成を伺います。
県の担当者高井良政策支援課長
招致委員会は、会長が柳川市長、副会長が柳川商工会議所会頭、柳川市議会議長、本県の企画・地域振興部長で、委員には福岡県議会の板橋県議、椛島県議、ゆかりの地の自治体の長や関連企業・団体など45名で構成されています。このうち服部知事、藏内議長、九州の自立を考える会の原口会長など7名が顧問を務めています。
委員永川俊彦委員
招致委員会の顧問である藏内議長が昨年8月の総会に出席され、九州議長会でPRする旨を表明され、翌日の九州各県議会議長会で招致委員会の資料を配付し活動を紹介・PRされました。この迅速かつ強力な後押しがあったからこそ、執行部が検討を重ね今回の予算計上に至ったことは明確です。また、立花宗茂の妻ギン千代は久留米市が出生地でお墓は有明圏域内の熊本県長洲町にあり、父の立花道雪は豊後大友氏の重臣だったことから、福岡県のみならず県境を越えた招致活動の展開が期待されます。大分・熊本両県を巻き込んだ今後の招致活動の展開を聞かせてください。
県の担当者高井良政策支援課長
これまで招致委員会は、おおむた大蛇山まつりや火の国長洲金魚まつりなど地域の代表的な祭りに参加して招致活動のPRを行い、ゆかりの市町の祭りの盛り上げにも一役買っています。今年度は昨年11月に大分県大分市の大野川合戦まつりに初めて参加してPRし、ギン千代の出生の地・久留米市では今年1月から西鉄・JR久留米駅のデジタルサイネージを活用したPRを行っています。来年度は招致委員会と連携し、新たにふくぎん本店広場、タマホームスタジアム筑後、九州国立博物館など県内各所に加え首都圏の物産展などでも積極的にPRします。こうした取り組みで、宗茂・ギン千代とゆかりの深い大分県・熊本県と緊密に連携し、九州そして全国へアピールしてまいります。
委員永川俊彦委員
本県も積極的に活動し、大分県・熊本県と切磋琢磨しつつ招致活動に取り組んでいただきたいと思います。会派代表質問では、大牟田市を中心市とする有明圏域で、新たな定住自立圏共生ビジョンの素案において広域的にワンヘルスの取り組みを推進する方針が示されました。公共施設の広域利用、立花宗茂、ワンヘルスと広域連携の広がりが期待され、こうした取り組みを進めるには広域的な道路ネットワークの強化も重要です。高規格道路の有明海沿岸道路は県内では全線開通していますが、隣の熊本県・佐賀県側で延伸が続いています。秋田幹事長が問題提起した有明海沿岸道路と九州縦貫自動車道の連携強化について、服部知事から、県境を越え有明海沿岸地域全体の振興に大きく寄与するとの答弁をいただきました。最後に、広域連携による県境地域の振興に向けた熱い思いを、県境地域振興ビジョン策定でプロジェクトリーダーを務めた黒岩市町村振興局長に伺います。

黒岩市町村振興局長。

県の担当者黒岩市町村振興局長
昨年度策定した福岡県県境地域振興ビジョンでは、隣県を含む広域連携により効果を発揮する施策は関係自治体で一体的に取り組むことで県境地域全体の振興を目指すこととしています。今年度、有明地域ではありあけフェスタを熊本県および関係市町と合同で開催します。企画運営に当たっては私自身も課長以下スタッフも熊本県・関係市町に頻繁に足を運び協議を重ね、県境を越えて一体となって地域を盛り上げようという機運が醸成されてきたように感じます。国は1月に第34次地方制度調査会を発足させ、国・都道府県・市町村間の役割分担の見直しなどが議論される中、自治体の広域連携が重要なテーマになると拝察しています。有明地域でもワンヘルスをはじめ広域連携で成果を上げるべき課題が多く、国の動向も注視します。このありあけフェスタを一過性のイベントとせず、これを契機として、新たに設置される市町村・地域振興部を中心に、地域の将来的なまちづくりの動きを踏まえながら、さらなる広域連携による取り組みの進展を図ってまいります。
委員永川俊彦委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。大橋克己委員。

委員大橋克己委員
民主県政クラブ県議団の大橋克己です。本日は林野火災について質問します。平成以降、国内最大と言われる岩手県大船渡市の大規模林野火災から先月26日で1年がたちました。被害はすさまじく、約3,370ヘクタールが焼失し、住民1人が犠牲となり226棟が被害に遭い、鎮火は発生から1か月以上後でした。2025年1月のカリフォルニア州ロサンゼルス火災も記憶に新しく、世界各地で林野火災が頻発しています。地球温暖化の影響や手入れが行き届かない森林の増加も要因と指摘する専門家もいます。本県でも記録的に降雨量が少なく空気が乾燥した上に強風が吹く気象条件が重なり、1月末から県内各地で林野火災が相次ぎました。まず、県内の林野火災の発生件数、林野の焼けた面積である焼損面積、主な出火原因を尋ねます。併せて近年の発生傾向を聞かせてください。

中村消防防災指導課長。

県の担当者中村消防防災指導課長
近年で把握している令和5年の県内の林野火災の発生件数は35件で、焼損面積は978アールです。主な出火原因は、キャンプなどでのたき火が16件で最も多く、次いで野焼きなどの火入れが8件、たばこの不始末が4件で、人的要因によるものが多くなっています。平成26年から令和5年までの10年間の発生件数は、最も多い年が令和4年の56件、最も少ない年が平成28年の10件、平均で37.8件です。
委員大橋克己委員
大船渡市の林野火災を受け、県内各地では林野火災予防が強化され、林野火災注意報・警報の運用を開始している自治体があります。林野火災注意報・警報はどのようなものか教えてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
大船渡市の林野火災を受け、国は注意報や警報の的確な発令で林野火災予防の実効性を高める必要があるとして、消防事務を処理する市町や一部事務組合が制定する火災予防条例(例)の一部を改正しました。林野火災注意報は、降水量や乾燥といった条件により林野火災が発生・延焼しやすい場合に発令されます。林野火災警報は、注意報の条件に加えて強風注意報が発表され林野火災が大規模化しやすい場合に発令されます。
委員大橋克己委員
注意報や警報が発令された場合、我々が守るべき火の使用制限が設けられています。その内容を教えてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
消防事務を処理する市町や一部事務組合の長は、危険性を勘案して注意報・警報の対象区域を指定できます。注意報の発令時にはその区域で屋外での火の使用を控えるよう努める必要があり、警報の発令時にはその区域で屋外での火の使用が制限されます。具体的な制限は火災予防条例で規定され、国が示す条例(例)では、山林・原野などで火入れをしないこと、屋外で火遊びやたき火をしないことなどが例示されています。
委員大橋克己委員
春になると行楽や山菜取りで山に入る人が増え、林野火災のリスクが高まります。山に入る人は地域住民だけではないので、山を訪れる人にも注意報や警報を周知する方法をしっかり検討すべきです。注意報・警報、さらには林野火災予防全般に関する県民への周知はどうなされているか伺います。
県の担当者中村消防防災指導課長
県では、従来は3月1〜7日の春季全国火災予防運動に合わせて周知していましたが、全国的に大規模な林野火災が発生し2月から5月にかけて多く発生する傾向にあることから、2月上旬から6月末まで、県のホームページ、X、LINE、防災アプリ『まもるくん』で林野火災に関する注意喚起を行うことにしました。この中で注意報・警報の制度も周知しています。加えて、登山などで住まいの地域以外の山に入るときは、管轄消防本部のホームページなどで注意報・警報の対象区域と発令状況を確認するよう注意を促してまいります。
委員大橋克己委員
次に、林野火災が実際に発生した場合の対応と実績を聞かせてください。また、延焼が広がったり複数か所となるなど大規模な被害へ拡大した場合についても併せて聞きます。
県の担当者中村消防防災指導課長
林野火災は気象や地形などの条件で急速に拡大するおそれがあるため、延焼防止の観点から特に早期の対応が求められ、他の火災に比べ現場にたどり着くのが難しく地上での消火活動が困難な場合が多いため、迅速かつ効果的なヘリコプターによる空中消火が重要です。このため県では、両政令市および沖縄を除く九州各県との協定を締結し空中消火の体制を構築しており、令和6年度は県内の林野火災で福岡市のヘリコプターが5回出動しました。管轄消防本部のみでは対応できない大規模災害になった場合は、県内の全消防本部が締結している福岡県消防相互応援協定に基づき相互の消防力を活用できる応援体制を構築していますが、過去5年の県内の林野火災で協定に基づく出動の実績はありません。さらに県内の消防力では対応できない大規模な被害へ拡大する危険が高い場合は、市町村の求めに基づき国に緊急消防援助隊の出動を要請することとしていますが、過去5年で要請はありません。
委員大橋克己委員
ヘリコプターでの空中消火について言及がありました。本県は独自の防災消防ヘリコプターを所有しておらず、有事の際は主に福岡市・北九州市の両政令市のヘリコプターが対応しています。本日冒頭に黙祷が行われたように東日本大震災から15年となり、近年の自然災害は激甚化しており、消防・防災ヘリコプターの需要が高まっていると言わざるを得ません。ヘリコプターの所有には整備・維持管理・人件費など多額の費用がかかることは承知していますが、福岡県独自の所有を検討する時期に来ていることを指摘しておきます。次に、林野火災の発生を想定した消防関係者による日頃の訓練は大変重要です。今月1日、大牟田市消防本部・消防団合同による山林火災防御訓練が実施されました。全県でこのような訓練の実施を県として働きかけるべきと思いますが、見解を聞かせてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
大牟田市での訓練は、消防本部と消防団が連携し、消防団のドローン機動部隊がドローンで情報収集を行うなど実践的な訓練が行われたものと承知しています。県では、消防本部と消防団が連携した実践的な火災想定訓練の実施を働きかけ、林野火災を想定した合同訓練についても他県の取り組み事例を紹介してきました。その結果、令和6年度は県内全ての消防本部で林野火災防御訓練が実施され、うち8消防本部で消防団との合同訓練を実施しています。大牟田市の訓練についても他の消防本部の事例と合わせて紹介し、林野火災に備えた訓練の実施を一層促してまいります。
委員大橋克己委員
最後に、林野火災予防とその対応に対する総務部長の決意を聞かせてください。

東総務部長。

県の担当者東総務部長
昨年2月には岩手県大船渡市、3月には岡山県岡山市や愛媛県今治市、今年に入ってからも山梨県上野原市などで大規模な林野火災が発生しています。林野火災はその多くが人的要因によって発生しており、一人一人の火の取り扱いの注意が何よりも重要ですので、今後も県民の皆様への周知を継続します。また、万が一発生した場合には迅速かつ的確な対応が求められるため、消防本部と消防団の連携も不可欠であり、大牟田市の合同訓練など優良事例を各消防本部に紹介し、訓練の実施を促してまいります。県民の生命と財産を守るため、予防・消火の両面から林野火災対策に万全を期してまいります。
委員大橋克己委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。塩出麻里子委員。

委員塩出麻里子委員
公明党の塩出麻里子です。社会的インパクト評価を活用した事務事業の評価などについて質問します。社会的インパクト評価とは、内閣府によれば、社会的インパクト(事業や活動の成果として生じた社会的・環境的なアウトカム)を定量的・定性的に把握し価値判断を加えることです。近年、資金の出し手が成果を求める動きが国際的な流れとなり、ニーズが高まっています。国内では急速な人口減少・高齢化で社会的課題が多様化・複雑化し、従来の行政中心の取り組みだけでは限界があると指摘されています。例えば令和6年度食品ロス削減事業の成果指標はフードバンクへの食品提供者数と『食べもの余らせん隊』の登録店舗数の2項目で、評価は目標達成度です。目標達成度を測ることは現在の行政評価として正しいと思いますが、この事業の目的は食品ロス削減による持続可能な循環型社会の実現にあり、2つの目標達成が本来の事業目的達成にどれだけ貢献しているかをできる限り明らかにすることが重要です。現在の行政評価に社会的インパクト評価の考え方を取り入れ、より本来の事業目的の達成度を見える化させるべきと考えますが、いかがでしょうか。

相良行政経営企画課長。

県の担当者相良行政経営企画課長
本県の行政評価では、県民への説明責任や事業改善の観点から、事業の目的に照らし極力収集しやすく客観性のあるデータをもとに成果指標を設定し、進捗管理と公表を徹底しています。社会的インパクト評価は、単に事業のコストと直接的な成果を見るだけでなく、社会や環境に与える中長期的な影響や多面的な価値を可視化しようとするものですが、行政評価への導入に当たっては、評価の対象となるインパクトの決定方法、データ収集や妥当性とコスト、評価基準設定の客観性など、課題を多く含んでいると認識しています。
委員塩出麻里子委員
この質問のきっかけは、北九州市でフードバンク事業を行う団体が事業効果を客観的に見える形にできないかと北九州市立大学に相談した際、同大学が社会的投資収益率(SROI)の手法で社会的価値を定量的に可視化し報告書を作成したという事例です。SROIとは投資に対しどれだけの社会的価値が生まれたかを整理する考え方で、フードバンク事業では、食品ロス削減量、利用世帯の食費負担軽減額、食生活の改善者数などを貨幣換算しその合計をアウトカムとします。重要なのは、支援を受けた人や北九州市などのステークホルダーとアウトカム項目の選別で、食料支援を受けた方は食費削減、QOL向上、就労機会の増加、北九州市としては医療費の削減、不登校支援費用の削減など直接・間接の効果を洗い出すことがポイントです。北九州市立大学のチームの評価ではSROI値19.18、つまり投入費用の19倍以上の便益・成果が得られるとの結果でした。この手法を活用し事業効果を数値化・見える化することへの見解を尋ねます。
県の担当者相良行政経営企画課長
SROI(社会的投資収益率)は、従来のKPI(重要業績評価指標)などと比べ、事業がもたらす長期的な社会的・環境的価値を貨幣価値として換算することで広範かつ深く評価しようとする高次な評価手法である一方、数値化された結果の客観性や妥当性をどのように担保し誰がその評価を是とするのかといった課題があると認識しています。
委員塩出麻里子委員
この手法の活用はより効果的な事業の実施にもつながると考えます。財政的な制約がある中で社会的課題が多様化・複雑化しており、NPO法人などの社会的資源を効果的に活用する必要があります。投入資金と成果を見える化することは、事業を外部人材に委託すべきか、誰に委託するのが効果的か、どれだけの資金を投入すべきかの判断材料となり、受託事業者も本来の事業目的が明確になり社会的貢献度の見える化は大きなインセンティブとなります。他県からも北九州市立大学へこの手法での調査依頼が来ているそうです。行政評価だけでなく新たな事業に取り組む際にも重要な判断材料になると考えますが、見解を尋ねます。
県の担当者相良行政経営企画課長
限られた行政資源の中で社会的課題の解決に資する事業を効率的に進める上で、事業の効果を客観的に評価し可視化することは重要な要素の一つです。ただし、評価の対象となるインパクトの決定方法、データ収集の妥当性とコスト、評価基準設定の客観性などに加え、新規事業の検討スケジュールとの調整など、多くの課題を含んでいると認識しています。
委員塩出麻里子委員
事業効果を見える化することは県民への説明責任を果たす上でも有効です。ぜひ社会的インパクト評価の手法を積極的に事務事業の立案・改善・評価に活用してはどうでしょうか。全ての事務事業に当てはめることは困難ですが、例えば次回の行政評価時に事業をピックアップして取り組んだり、行政の事務事業の評価に適合する定型的な評価方法を北九州市立大学と共同研究してはどうかと思いますが、見解を尋ねます。
県の担当者相良行政経営企画課長
社会的インパクト評価を行政評価に直接適用することは、評価基準の合意形成の困難さや評価に係る多大なコストなど克服すべき課題が多いと認識しています。しかしながら、社会的インパクト評価の考え方の中には成果指標の設定方法など、県民への説明責任や事業改善の観点から今後の行政評価の質の向上への示唆が多く含まれていることから、北九州市立大学の取り組み内容や他都道府県の先進事例、国の動向などの情報収集に努めてまいります。
委員塩出麻里子委員
最後に、この社会的インパクト評価の活用に関し、部長の見解を尋ねます。

東総務部長。

県の担当者東総務部長
行政評価は県民への説明責任を果たし事業改善を進める重要な取り組みであり、よりよい中身となるよう不断に改善していかなければならないと考えています。そうした観点でこの社会的インパクト評価を見たとき、示唆となるものもある一方、その実装に当たっては課長が答弁したような課題も多くあると感じています。社会的インパクト評価に関する情報収集を行いながら、今後も引き続き、県民の皆様に納得いただけるより質の高い行政評価を目指してまいります。
委員塩出麻里子委員
ありがとうございました。課題は多いかと思いますが、客観的な根拠を示すことで限られた予算の最適化や事業改善が可能となり、さらには県民の共感や民間資金を呼び込む社会課題解決の羅針盤としての役割を果たすと思います。ぜひ積極的に情報を収集していただくようお願いして質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。堀大助委員。

委員堀大助委員
新政会の堀大助です。選挙のあり方について伺います。昨年は3月に知事選、7月に参院選、今年2月には衆議院議員総選挙が行われました。また今年は県内19の自治体で首長選、10の自治体で議員の一般選挙と選挙の多い年です。今回は選挙事務の効率化など選挙のあり方について伺います。まず期日前投票について。先月の総選挙では期日前投票の割合が50%に上りました。総選挙における投票全体に占める期日前投票の割合は、平成26年の25%から令和6年は40%、今回が50%と高くなっています。今回は大雪の影響もあったと考えられますが、期日前投票の割合が高くなるのは時代の流れだと思います。まず、期日前投票の割合が高くなってきている理由をどう考えているか伺います。

武藤行財政支援課長。

県の担当者武藤行財政支援課長
行財政支援課長が県選挙管理委員会書記長を兼務しておりますので、私からお答えします。以前の不在者投票では投票を封筒に入れて外封筒に署名することなどが必要でしたが、平成15年に導入された期日前投票では直接投票箱に投票できるようになるなど簡単に投票できる制度となっています。期日前投票は当日投票主義の例外をなす制度ですが、各種選挙を通じて徐々に周知が進み、投票機会の一つとして有権者の間に広く定着してきています。さらに、各市町村でショッピングセンターなど人出の多い利便性の高い施設への期日前投票所の設置が増えてきたことから、利用者が増加しているものと考えています。
委員堀大助委員
投票環境の整備・充実が期日前投票増加の一因と理解しました。では、期日前環境の充実を前提として、投票日当日の投票時間繰上げについて伺います。まず、直近の大型選挙である今回の総選挙で、投票時間の繰上げを実施した自治体数と投票所数を答えてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
今年2月の衆議院選挙において、選挙当日の投票時間を午後8時から繰り上げた自治体は県内で18市区町村、投票所数は83か所あります。
委員堀大助委員
それなりの自治体が繰上げを実施している印象です。これだけ期日前投票環境が整備され期日前投票が増えた状況では、当日投票の終了時間について、投票事務の効率化や負担軽減の観点から一部自治体が実施しているように繰上げを促進すべきだと思います。次に、繰上げを実施すべきという観点から開票事務の負担について伺います。今回の総選挙は真冬で投票所も寒く担当者の身体的負担も大きく、投票時間の繰上げがない場合は午後8時終了後、開票作業は9時過ぎに始まるのが通例で、開票終了は深夜、比例も含めるともっと遅くなる場合もあります。開票事務に携わる職員の負担が大変なのはもちろん、開票立会人も深夜までの拘束時間がネックで確保が課題です。例えば私の地元衆議院第11区を例にとった場合、今回の総選挙で開票立会人が確保できなかった例はあるのでしょうか。
県の担当者武藤行財政支援課長
開票立会人は公益代表的な性格とともに候補者などの利益代表的な性格も有していることから、候補者などの届出によることを原則とし、届出が3人に達しない場合には市町村選管が職権で選任します。今回の衆議院第11区選挙区内の15市町村のうち、候補者などの届出により3人を確保できたのは1団体、2人は確保できた団体が13団体、1人のみが1団体で、不足する開票立会人は市町村選管が職権で選任しました。
委員堀大助委員
実際に私の地元でも開票立会人の確保ができていない状況が分かりました。これは私見ですが、確保が難しい要因の一つがその業務が深夜に及ぶことではないかと思います。利益代表的な性格もある中で拘束時間がネックで確保できないのであれば、公平な選挙事務の執行という観点からも課題を感じます。次に進みます。繰上げについては令和6年12月議会でも取り上げ、その際は安易な繰上げは有権者の投票機会を狭めるおそれがあるという答弁でした。しかし、繰上げれば投票率が下がるかといえばそうでないというデータもあります。福島県郡山市は現在全ての選挙で投票時間を午後6時に繰り上げていますが、市長選挙では繰上げ前の平成29年が38.05%、令和3年が40.66%、繰上げ後の令和7年が40.28%と遜色ない数字です。県内でも、今回の総選挙から繰上げを行った11区内の香春町・大任町では投票率は上がっており、前回令和6年総選挙から繰上げた11区内の2自治体では、そのときは0.数%下がったものの今回は前回比で3%弱〜4%強上昇しています。これを見れば、初回こそ広報周知の課題はあるものの、その後は繰上げによる投票率のマイナスの影響はないと評価できるのではないでしょうか。期日前投票の充実が図られている今、関係者の負担軽減や選挙事務執行を早めるため、投票時間は例えば午後6時に切り上げるべきと考えます。これは市町村選管の権限と伺っていますが、市町村の立場からすれば、必要性は感じているもののほかがやらないとやりにくい、何らかの後押しが必要と感じている場合もあると思います。県選管として、投票事務の負担や繰上げのメリット・デメリットなどを、先ほどのデータを示すなどしながら聞き取りを行うなどして、持続可能な選挙事務のあり方について市町村選管と率直な意見交換を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
県の担当者武藤行財政支援課長
県選管としては、有権者の投票機会を狭めるおそれがある当日投票の投票時間の繰上げについては慎重な検討が必要と考えています。この繰上げに関しては、一般市などの全国組織である全国市区選挙管理委員会連合会でも今年度、国への要望事項として検討がなされたと聞いていますが、協議の結果、市町村により投票時間が異なると有権者が混乱する、投票の機会を奪うことになり理解を得ることが難しいなどの理由で、最終的には要望を見合わせたとのことでした。一方、町村選管には市の選管と異なりこのような全国組織がないため、県選管において国への要望を検討する際に町村選管へ要望事項の照会を行っており、来年度もその意見を取りまとめの上、要望を行ってまいります。
委員堀大助委員
持続可能な選挙のあり方、令和の時代に合った選挙事務負担軽減の観点から、ぜひ前向きに進めてほしいと思います。最後に、投票時間繰上げについて伺ったので選挙運動期間についても触れます。公選法上、選挙運動期間は最低期間が定められ、県議選は9日間以上、一般市長は7日間以上です。私の選挙区では県議選と市長選は全く同じ行橋市内の全域が選挙区ですが、選挙期間は県議選のほうが長い。県政課題が多岐にわたるのは当然ですが、全く同じ選挙区で首長選より長いのは違和感があります。公選法上、選挙種別によって選挙期間が異なる理由は何か教えてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
公職選挙法の制定当初の選挙運動期間は、国政・県の選挙は30日、市町村選挙は20日でしたが、その後の数次の改正で段階的に短縮され、現在は参院選・県知事選が17日、県議選が9日、市長選が7日、町村長選が5日などとなっています。選挙の種類により期間が異なる理由は明確ではありませんが、過去の改正時の議論などを見ると、お金のかからない選挙を目指す観点のほか、交通・通信網の発達、選挙区の広さ、人口などを考慮して検討されているものと推測されます。
委員堀大助委員
選挙区の広さが一因というのは私も同感です。昔は県議選も郡単位の選挙区が多くエリアが広かったので市長選より期間が長かったのも理解できますが、その理由が現在も通用するのかは疑問です。本県では首長選と県議選の選挙区が同一のものは18、議員数25名、これに政令市の選挙区の議員数38名、合計63名、約72%が郡単位の選挙区ではありません。制定当時とは状況がさま変わりし、県議9日・市長7日の合理性が感じられず対応が必要と感じます。期日前投票が全投票の半分に増えた現在では、少なくとも一般市長選挙と同じ期間でよいと考えます。ただこれは法律マターで選挙関係は議員立法が基本ということなのでここでは質問はしませんが、ぜひ都道府県選挙管理委員会の委員長の会議で先ほどの件と同時に俎上に上げていただきたいと要望して質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。戸成祥平委員。

委員戸成祥平委員
豊築会の戸成祥平です。豊築地域の振興について質問します。今年度6月議会の一般質問で、昨年度策定された県境地域振興ビジョンに基づく豊築地域の取り組みを質問し、服部知事から、首都圏での豊築フェアを実施する、福岡くらしごと体験で交通費を手厚く助成するなどの答弁をいただきました。本日はその内容がどう取り組まれたか、また来年度どのような取り組みを進める予定かを尋ねます。まず、東京で実施した豊築フェアについて。私も地元県議として出席し、服部知事、藏内議長、豊前市長・吉富町長・上毛町長・築上町長にもお越しいただきましたが、このイベントに関する感想・内容の総括を尋ねます。

高井良政策支援課長。

県の担当者高井良政策支援課長
昨年7月から8月にかけて実施した豊築フェアでは、首都圏の31店舗で豊築地域のPR動画を放映するとともに地域の食材を使用した特別メニューを提供し、食材を通じた魅力発信と認知度向上の取り組みを行いました。期間中、委員をはじめ服部知事、藏内議長、豊前市・吉富町・上毛町・築上町の4市町の首長の皆様に東京の会場にお越しいただき試食会を開催しました。このことは在京の報道機関でも取り上げられ、豊築地域の魅力発信・認知度向上を図る上で大きな成果となりました。
委員戸成祥平委員
藏内議長や服部知事、地元首長の皆様とともに豊築地域の魅力発信ができたことは光栄で、福岡県のさらなる発展のために励もうという思いを新たにするいい機会となりました。次に、移住や職業に興味がある方に地域での暮らし・仕事・交流の機会を提供する福岡くらしごと体験について、まず今年度の豊築地域の状況を教えてください。
県の担当者高井良政策支援課長
豊築地域の福岡くらしごと体験では、コワーキングスペースを併設した古民家図書館でのイベント企画、地元食材とのコラボ商品を開発するパンの製造・販売、イチゴや豊前海一粒かきといった農林水産物の体験など複数のプログラムを用意しています。豊築地域への体験参加者は昨年度までいませんでしたが、その要因の一つに福岡都市圏からの距離があると考えられたことから、今年度の当初予算で新たに体験先への移動に要する交通費などの経費をお認めいただきました。こうした措置もあり、今年度は今後予定の方も含めて計6組の方に豊築地域のプログラムに参加していただくこととなっています。
委員戸成祥平委員
次に、実際に福岡くらしごと体験に参加された方の反応はどのようなものだったか尋ねます。
県の担当者高井良政策支援課長
参加した方からは、豊築地域で活躍する多くの方々と交流でき実りのある体験となった、移住者の先輩と直接話すことで暮らしをより現実的に想像できてありがたかった、受入先の皆様が地域を守り立てていく姿に魅力を感じたなどの感想が寄せられました。いずれの参加者にも豊築地域をじかに体感していただき地域の魅力を伝えられたと手応えを感じています。来年度も引き続き多くの方に参加していただけるよう、地域の魅力発信とともに本制度の周知に取り組んでまいります。
委員戸成祥平委員
参加者の反応が好評でうれしく思います。豊築地域の福岡くらしごと体験のうち、豊前海一粒かきの生産を行う碧海丸水産は元地域おこし協力隊の方が起業し現在は豊前市に定住して運営しています。そのほかにも、先週テレビに出演した豊前市の協力隊OBの方や、福岡県だより3月号で40年ぶりに豊前市へUターンした現役の協力隊の方が掲載されるなど、豊築地域への人の流れを少しずつ感じています。6月議会で服部知事は、今年度は豊築地域に関する施策として全庁で既存事業を含め50を超える施策の予算をお願いしていると答弁されました。県産水産物の販売拡大など、豊築地域の振興のため新たに各部で横断的に取り組んでいる主な事業の実績状況を教えてください。
県の担当者高井良政策支援課長
今年度実施した主な事業として、県産水産物の販売拡大では、特産のハモを使った特別メニューを提供するふくおかの魚フェアを昨年9月から10月に開催しました。交通空白の解消では、行橋市などを含む京築地域の7市町での協議の場の設置や専門アドバイザーの派遣など地域の実情に応じた支援を行っています。野生鳥獣の捕獲強化では、今年度末までに添田町にペットフード加工施設を整備し、来年度から豊前市の獣肉処理加工施設で発生する残渣などの有効活用に取り組みます。さらに出会いの創出では、豊築地域に加え大分県の中津市・豊後高田市・宇佐市在住の方にも参加を募り、今月7日に豊前市でコミュレク恋活を実施しました。
委員戸成祥平委員
豊築地域の振興のために全庁的に取り組んでいただいていることが分かりました。次に、来年度の予算案について、県境地域振興推進費では『ほーちく』『ありあけ』プロモーションとして1,000万円余が計上されています。この内容を具体的に説明してください。
県の担当者高井良政策支援課長
来年度の県境地域振興推進費では、豊築地域の認知度向上や地域経済の活性化につなげるため、豊築地域の食材を生かした地域共通のブランド商品を開発するとともに、東京で開催される移住相談会に大分県と共同で相談ブースを出展し関係市町の移住相談を実施するために必要な経費をお願いしています。地域共通のブランド商品開発は豊築地域の4市町からの要望を受けて取り組むもので、飲食店や消費者を対象とした市場調査や商品の開発、テスト販売などを行い、豊築地域の特産品を生かしたブランド商品を開発することとしています。
委員戸成祥平委員
豊築地域での共通ブランド開発の取り組み、大変ありがたく思います。隣の大分県ではJA全農おおいたと地元の食肉製造卸業が協力し、全国初の8自治体でのふるさと納税共通返礼品のハンバーグを開発しています。今回の取り組みを通じて、行く行くは豊築地域のふるさと納税共通返礼品にもつながればと期待しています。来年度は組織改正がありますが、県境地域振興推進費以外にも豊築地域でどのような事業を予定しているか尋ねます。
県の担当者高井良政策支援課長
来年度は、県境地域振興推進費のほか、新たに政策企画部で、県内で働く外国人の配偶者や子どもなど日本語が全く分からない外国人向け日本語教室の開設支援、市町村・地域振興部でコミュニティーバスの広域連携の促進、人材育成・活躍推進部で、豊築地域の子どもたちに地域ならではの職業体験や工場見学の機会を提供する豊築こどもオープンファクトリーの開催などを予定しています。
委員戸成祥平委員
豊築こどもオープンファクトリーなどの新規事業も含め、来年度の新しい組織においても全庁的に様々な事業を検討していただいたことに感謝します。最後に尋ねます。先月行橋市で、京築エリアで新しいことに挑戦する若者たちが情報交換しビジネスにつながる出会いを創出することを目指す『K7サミット』というイベントが開催されました。夢は都会で叶うものという常識を覆すべく京築地域で挑戦する人を応援し地域活性化につながるイベントで、私も観客として参加し、若い方の地域課題解決への熱意や地域を大切にする思いに触れ大変勉強になりました。今後も地域を思う熱い方々と連携を図り、一市三町で形成される豊築地域をはじめ京築地域、九州周防灘地域定住自立圏など県境を越えた地域も含め近隣市町のつながりを強くすることで、様々な課題の解決、さらには福岡県の発展につながると考えます。最後に、豊築地域にゆかりのある市町村振興局長に、このビジョンを踏まえた今後の豊築地域の振興に向けた決意を伺います。

黒岩市町村振興局長。

県の担当者黒岩市町村振興局長
昨年度策定した県境地域振興ビジョンでも、県の取り組みの方向性となる3つの柱の一つとして人材の育成を掲げています。委員のお話にあったK7サミットは、豊築を含む京築地域で活躍する若者の地域をよくしていこうという思いが込められており、新たな流れを感じます。私自身もかつて上毛町にお世話になっていたことがありますが、豊築地域は生活・医療・教育などあらゆる分野で福岡・大分両県民の生活が一体となっています。そのためビジョンでは、県境を越えて取り組むべき施策や共通する課題については大分県や関係市町と協議し連携して取り組むこととしています。今年度は出会いの創出による結婚の応援について、豊築地域の市町に加え中津市ほか大分県の関係市町とも連携して取り組みました。来年度は東京で開催される移住相談会に大分県と共同で相談ブースを出展するため関連の予算を今議会でお願いしています。今後も新たに設置される市町村・地域振興部を中心に関係市町の皆様との意見交換を丁寧に行い、大分県や中津市とも緊密に連携し、地域をよくしていこうという地元の皆様の思いを後押ししながら、豊築地域を含む県境地域全体の振興を図ってまいります。
委員戸成祥平委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。江口善明委員。

委員江口善明委員
自民党県議団の江口善明です。福岡県内の地域間格差是正のための本県の人口減少対策について質問します。来月の新年度から企画・地域振興部が政策企画部と市町村・地域振興部に組織再編されます。知事の組織再編にかける思いは、より一層の政策立案能力の向上、本県と市町村との連携強化にあると思われます。そこで本県の政策の一丁目一番地とも考えられる人口減少対策について伺います。まず、県内市町村の人口推移について資料要求していますので、資料の説明をお願いします。

二村総合政策課長。

県の担当者二村総合政策課長
この資料は、住民基本台帳に基づく人口推移を県内市町村別および4地域別に整理したもので、10年前の平成27年、5年前の令和2年、直近の令和7年のそれぞれ1月1日現在の各市町村の人口と増減率を4地域別に示しています。左側の表は全年齢の総数、右側の表は20代を抽出したものです。本県の人口は社会増を上回る自然減の増加により令和2年以降減少しており、令和7年の県全体の人口は508万6,000人余でこの10年間で0.6%減少しています。県内4地域のうち福岡地域は5.8%の増加ですが、他の3地域はいずれも減少しています。20代についても福岡地域では5.6%の増加ですが、他の3地域はいずれも減少し、総数の減少率を上回る減少率となっています。人口規模の大きい福岡市はこの10年で8.2%の増加、20代では全年齢の伸びを上回る11.6%の増加です。
委員江口善明委員
福岡市は人口が増加し、特に20代の人口の増加が顕著ですが、その要因を県はどう分析しているか答えてください。
県の担当者二村総合政策課長
福岡市は東京圏に対しては転出超過ですが、他の道府県や県内からの転入者数が転出者数を上回ることから人口が増加しています。転出入の理由は様々ありますが、福岡市は働く場所が圧倒的に多いことから、特に20代では就職を契機に地元を離れる方が多いため、その傾向が顕著になっていると考えています。
委員江口善明委員
就職を契機に地元を離れ福岡市に移り住む方が多いということだと思いますが、福岡市は過去10年で20代の人口が2万2,500人増加しています。一方、ふくおかよかとこ移住相談センターの実績は令和6年度で155世帯305人です。この福岡市一極集中の是正をどうするかが課題ですが、福岡市への人口の一極集中に対して県はどのような取り組みを行ってきたか伺います。
県の担当者二村総合政策課長
福岡市への人口集中を是正するには、まず県内の各地域に雇用・就業の場をつくっていくことが必要です。このため県では、県内雇用の約8割を支える中小企業の振興、収益性の高い農林水産業の実現、飲食や宿泊など裾野の広い観光産業の振興、産業団地や基幹的道路の戦略的整備による国内外からの企業誘致などに取り組んでいます。また、市町村と連携して様々な地域振興施策に取り組むとともに、地域公共交通の維持確保、文化芸術・スポーツの振興など生活環境を向上させ人を引きつけるまちをつくる取り組みを進めています。
委員江口善明委員
県内各地に雇用・就業の場をつくること、いわゆる中小企業振興や農業振興、産業団地の造成などは重要で、地元で働いてそこに住んでもらうことが一番重要な課題だと思いますが、多くの企業が福岡市に集中しているのも事実で、働く場が福岡市になるのはやむを得ない面もあります。福岡県内は福岡市内への交通アクセスが比較的いい地域が多いので、地元で働いて地元に住んでもらうライフスタイルも大事ですが、もう一方で、福岡市で働いても地元に住み続けるというライフスタイルをもっと県が提唱・PRすべきではないかと考えますが、その考えとどのような取り組みが必要か答えてください。
県の担当者二村総合政策課長
ご指摘のとおり、福岡市内で就職し働きながらも地元に住み続ける方を増やすという考え方は非常に重要な視点だと考えます。そのためには、通勤の利便性の維持確保、地域における生活環境の向上、子どもの頃からの地元への愛着の醸成、地域暮らしに関する魅力の発信など様々な取り組みが必要だと考えています。
委員江口善明委員
福岡市で働いても地元に住み続けるのが重要な視点だという答弁でしたが、今までの人口減少の取り組みの中でこの面が非常に弱かったと思います。私も県議会で様々な報告書を読みましたが、ほとんど出てきていません。これについてどう考えますか。
県の担当者二村総合政策課長
福岡市で働いても地元に住み続ける、こうした方を増やすことにつながる取り組みとしては、これまでも、通勤など交通の利便性の維持確保やそのための交通事業者への要望、子育て支援など地域における生活環境の向上、将来地域で活躍するリーダーの育成などに取り組んできているところです。
委員江口善明委員
福岡県内の20代の就業者が31万3,374人、うち雇用者が29万6,296人。福岡市内でも20代の就業者が11万7,191人、うち雇用者が11万1,146人で、県内も福岡市内も約95%の方がほぼサラリーマンです。そのサラリーマンの方々に福岡市で働いても地元に住み続けてもらう、そういう政策が全く響いていないと思いますが、打ち出し方が弱かったのか、やっていなかったのか答えてください。
県の担当者二村総合政策課長
先ほど申し上げたように交通の面や子育て支援、地域のリーダー育成などで取り組んできてはいますが、ご指摘のとおり、そういったことを前面に出す取り組みが今後さらに必要になってくると考えています。
委員江口善明委員
私はこのデータを基に言っています。今回の組織再編は政策立案能力を向上すること、市町村連携ということでしょう。私が言っているのは当たり前のデータです。それをなぜ推し進めてこなかったのか、課題が多いと思います。組織再編で政策立案能力を向上すると言っても、データすら基づいていなくて何ができますか。そこは猛省を促したいと思います。もちろん福岡市の活力が本県の発展を牽引していることは事実で大きく伸びてほしいと思いますが、昨今の渇水の問題にしても福岡都市圏の水の3分の1は筑後川からで、地域間の連携は非常に重要な課題です。福岡市で働いても地元で住み続けてくださいということは、福岡市も含めた県内共通の県民の理解ができる価値観だと思いますので、ぜひこのことも念頭に対策を取っていただきたい。本県は人口減少に危機感を持つ市町村とともに政策を検討し市町村を支援して、新たな人口減少対策に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
県の担当者二村総合政策課長
市町村は人口減少の影響により交通空白や空き家問題など様々な地域課題に直面し、ご指摘のとおり人口減少に強い危機感を持たれていると承知しています。こうした課題に直面する市町村の政策立案を強化するため、来年度、市町村職員・県職員・専門家によるグループワークや政策発表会を開催し、特に優秀な政策については具体の事業化に向けた支援を行うこととしています。また、効果的な政策立案にはデータに基づく詳細な現状分析が必要であり、地域ごとの年齢・職業などの詳細な分析を行えるミクロデータの取得方法や活用事例を紹介するシンポジウムの開催、実践的なデータ活用に向けた研修を実施します。こうした新たな取り組みを市町村とともに実施し、人口減少により地域が抱える課題の解決につなげてまいります。
委員江口善明委員
私はいつも思うのですが、福岡県の人口減少対策で県内に力を入れるのは分かるものの、県内をどうしていくか、特に福岡市一極集中をどうしていくか、それは善悪二元論ではないと思います。あんまりややこしいところに首を突っ込みたくないというお役所仕事では均衡ある県土の発展は望めません。組織改編で市町村・地域振興部が発足しますが、人口減少に直面している市町村は福岡市への人口流出に対して切実です。その圏域だけで完結する産業構造でなくなっていますから、しっかりと福岡県内の中での地域間格差の是正、そのための人口減少対策について部長の決意を伺います。

勝永企画・地域振興部長。

県の担当者勝永企画・地域振興部長
ご指摘のとおり、人口減少および福岡市への一極集中による県内の地域間格差の拡大は大きな課題と認識しています。このため県では、県内の各地域に雇用・就業の場をつくることが重要と考え、中小企業の振興や収益性の高い農林水産業の実現、裾野の広い観光産業の振興、産業団地や基幹的道路の戦略的整備による国内外からの企業誘致などに取り組んできました。また、委員ご指摘の福岡市で働いても地元に住み続けるというのも大変重要な視点と考えます。このため、来年度新たに設置する市町村・地域振興部で、様々な課題に直面する市町村の政策立案機能の強化を図るとともに、地域に住み続けられるよう交通の利便性や子育て施策の充実などにさらに取り組みます。あわせて、市町村間の広域連携の取り組みを強力に後押しし、市町村と一層の連携を図ることで、県内各地にそれぞれの地域の特性に応じた極をつくり、福岡都市圏への一極集中の流れを変え、各地域のさらなる振興に取り組んでまいります。
委員江口善明委員
ありがとうございました。改めて申し上げるまでもなく、県内の地域間格差の是正のための人口減少対策は本県として重要な課題です。委員長、直接知事のお考えを伺いたく、知事保留質疑のお取り計らいをお願いします。
委員長山本耕一副委員長
ただいま江口委員から申し出のあった知事保留質疑を認めます。知事保留質疑は3月19日木曜日に行う予定ですので、ご了承ください。
委員江口善明委員
終わります。(拍手)
委員長山本耕一副委員長
この際しばらく休憩します。再開は午後3時20分とします。

―― 休憩 ――

委員長山本耕一副委員長
委員会を再開します。休憩前に続いて議事を進めます。2款総務費について、ほかに質疑はありませんか。室屋美香委員、どうぞ。(拍手)
委員室屋美香委員
民主県政クラブ県議団の室屋美香です。本日は、日本国周辺の情勢悪化を受けた沖縄県先島諸島からの住民避難に関する本県の受入れ体制について質疑します。国と沖縄県が連携して事前調整を進める中、福岡県として想定される役割、必要な財源・人員・施設の確保、避難住民の生活支援に係る具体的方策を明確にすることが急務です。我が会派は昨年3月に石垣市を視察し、市役所前で地下シェルターの設置工事が計画されるなど、九州本土とは違う先島諸島の緊張感と住民の不安を現実のものとして感じました。まず、国民保護に関し本県での受入れを想定している石垣市・宮古島市の島民約4万7,000人の輸送は原則として航空機によると承知していますが、想定している航空会社名を明示してください。

丹所防災企画課長。

県の担当者丹所防災企画課長
沖縄県先島諸島から福岡空港・鹿児島空港までの避難住民の輸送については国と沖縄県で検討が進められており、日本航空、全日本空輸、スカイマークの利用が想定されています。
委員室屋美香委員
JAL、ANA、スカイマークが想定されているのですね。受入れ空港が福岡空港と想定されている場合、午前7時から午後10時までという福岡空港の利用可能時間を踏まえた上で、発着時間の制限にかかわらず避難民受入れ機の飛行が可能なのでしょうか。また、24時間運用が可能な北九州空港など他の空港を利用する想定はないのか、併せて答えてください。
県の担当者丹所防災企画課長
避難の際の福岡空港の利用時間は通常の7時から22時までを想定しており、国際線・離島路線は定期便を維持しつつ、その他の国内路線は国民保護措置によって避難する便を優先することとされています。また、九州・山口各県への経由空港は福岡空港と鹿児島空港のみの想定とされています。このため、昨年度作成した初期的な計画で、避難住民の負担軽減の観点からも各県の空港を活用すべきと国に提言しています。本県としては、迅速な避難のためにも24時間運用が可能な北九州空港の活用について引き続き国に要望してまいります。
委員室屋美香委員
迅速な避難のため国への要望をぜひ進めていただきたいと思います。図上での想定演習にとどまらず、実際の輸送機関の参加を得て行う実動訓練も予算に計上されていると伺います。実動訓練の実施目的や想定規模はどの程度でしょうか。
県の担当者丹所防災企画課長
令和8年度に予定されている実動訓練は、現在、国と沖縄県、九州・山口各県で検討している住民の避難とその受入れについて実効性の向上を図るために実施するものですが、規模を含め具体的な内容は国において検討中で現時点では決まっていません。そのため今回の予算は、避難住民を誘導する実動訓練を行う場合に必要となる携帯電話レンタル代、事務用品代、国や沖縄県との打合せ旅費の経費を計上しています。
委員室屋美香委員
近年の国際紛争では、軍事施設に限らず住宅地やインフラがミサイルや無人機による攻撃を受け、多数の民間人被害や広域的な避難が生じている事例が確認されています。ウクライナでは都市部へのミサイル攻撃が民間被害を拡大させ、ガザでも住宅や医療施設への空爆で多数の民間人被害が報告されています。こうした国際事例を踏まえ、仮に沖縄地域に対する武力攻撃が発生した場合、攻撃が福岡県を含む九州域内へ波及する可能性を県はどう想定し、有事の際の危機管理を検討しているのでしょうか。
県の担当者丹所防災企画課長
今回の沖縄県先島諸島からの避難住民の受入れの検討は、武力攻撃前の武力攻撃予測事態であり、受入れ側の九州・山口各県は平時の状況であるとの国が示す前提条件のもとで検討しているため、九州各地に攻撃が及ぶとの想定での検討はしていません。
委員室屋美香委員
有事の際の危機管理の検討は、福岡県としても独自にしっかり進めていただきたいと思います。次に、約4万7,000人の受入れを想定していることを踏まえ滞在先の確保について伺います。地震や台風などの自然災害では体育館などの公共施設を避難所として活用していますが、本件のような事態では体育館などをどのような用途で利用する想定か具体的に説明してください。あわせて、観光シーズンや大型イベントなどでホテルなどの宿泊施設の確保が困難となる可能性があると考えられますが、その場合の代替措置や確保の方策も示してください。
県の担当者丹所防災企画課長
初期的な計画では、体育館などは宿泊場所での活用は想定しておらず、避難住民の受入れなどを行う避難先連絡所としての活用を想定しています。また宿泊施設については、国が避難措置の指示と併せて避難先地域への不要不急の訪問を控えるよう国民に要請するため、民間のホテル・旅館などは全室利用できるという前提条件のもとで検討しています。なお、仮にホテルや旅館が不足する場合は、公営住宅や民間賃貸住宅も候補として検討するよう整理しています。
委員室屋美香委員
まずはホテルや旅館で受け入れ、次に公営住宅なども検討されているのですね。最後に、昨日3月10日付の産経新聞によると、政府はミサイル攻撃などに備え国民が一時避難できる地下シェルターの指定を増やす準備を進め、1,000万人分の確保を想定しているとのことです。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中、先島諸島からの住民の避難を余儀なくされる事態に際し、県としていかなる覚悟で受入れと支援に臨むのか、部長の決意を示してください。

東総務部長。

県の担当者東総務部長
万が一の場合に備え、先島諸島から避難されてくる住民の皆様を円滑に受け入れる方策を多くの関係機関の皆様とともに検討するこの取り組みは重要なものと考えています。現在、内閣官房・内閣府・消防庁などの関係省庁に加え、沖縄県、先島5市町村、九州・山口各県、交通事業者や宿泊事業者、医療関係者の皆様とともに受入れ基本要領の作成に係る検討を進めています。令和8年度中に作成予定の受入れ基本要領の検討を進めながら、北九州空港をはじめ各県の空港の活用など、この検討の中で明らかになった様々な課題について国に問題提起・提案してまいります。今後もより実効性の高い取り組みとなるよう、関係部局一体となって取り組んでまいります。
委員室屋美香委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。永島弘通委員。

委員永島弘通委員
公明党の永島弘通です。まず県庁ホームページに掲載された情報の管理について質問します。2024年3月の予算特別委員会で、県庁の顔とも言えるホームページでリンク切れのエラーページが閲覧中に散見されたことから情報管理をただしました。当時の答弁では、ホームページ全体の見直しの際にはシステムの中で自動的にリンク切れを発見しすぐに各所属に通知する仕組みの構築などを検討するとのことでした。まず、リンク切れが発生している現状に対しこれまでどう対応してきたか聞かせてください。

猪股県民情報広報課長。

県の担当者猪股県民情報広報課長
年に一回、県民情報広報課と情報政策課の連名で、各所属に対し各自が作成したページのリンク切れを含めた掲載内容が適切かの総点検を実施しています。特にリンク切れは、この総点検に加え四半期ごとにも確認や修正を指示して点検の頻度を高めています。また、日頃からの点検が重要であることから、各部の主管課長や企画広報主幹を通して定期的な点検の実施を促し、リンク切れが発生しているページを一覧化して情報提供しています。こうした重層的な取り組みでリンク切れ対策を徹底しています。
委員永島弘通委員
次に、その後の検討状況はどうなったか尋ねます。
県の担当者猪股県民情報広報課長
各所属による定期的な点検を徹底していますが、点検の頻度には限界があります。また、県民の皆様が必要な情報を確実に入手できるようにするには、リンク切れが発生してから対応するだけでなく、そもそもリンク切れが発生しないような仕組みも必要です。このため、各所属が実効性のある対応を行えるよう、県民情報広報課と情報政策課で、技術的にどのような対応が可能か、管理運用方法、これらに伴う経費などを踏まえてシステムの改修を検討してきました。
委員永島弘通委員
では、県庁ホームページシステムはいつ頃見直しをされるか伺います。
県の担当者猪股県民情報広報課長
現在、情報政策課で改修作業を進めており、実際の運用開始は来年度のできるだけ早い時期を見込んでいます。
委員永島弘通委員
新たな県庁ホームページシステムがどうアップグレードされ、併せてリンク切れがどう改善されるか示してください。

井手情報政策課長。

県の担当者井手情報政策課長
新たな県ホームページシステムでは、公開期間終了を迎えリンク切れとなる見込みのページも事前に把握できる仕組みを取り入れる予定です。加えて、県ホームページの中に外部ホームページのリンクの情報があるものについても、リンク切れが発生していないか自動的に把握できる仕組みを検討しています。これらにより、県ホームページ間のリンク切れへの計画的な対応や外部ホームページへのリンク切れの早期発見が可能となり、大幅な改善が期待できます。
委員永島弘通委員
これまでリンク切れのエラーが散見されましたので、新たなシステムに期待します。最後に部長の決意をお願いします。

勝永企画・地域振興部長。

県の担当者勝永企画・地域振興部長
県のホームページでは、県民の皆様が必要な情報を入手できるよう正確かつ最新の情報を提供する必要があります。期限切れの情報掲載やリンク切れの防止については、これまで各所属に年一回の総点検や四半期ごとの確認はもとより日頃からの点検をお願いし、県民情報課としても確認を行ってきました。リンク切れについては現在システム改修を行っており、公開期間終了を迎えリンク切れとなる見込みのページも事前に把握できる仕組みを取り入れる予定です。この新たな仕組みを活用しリンク切れの未然防止や早期発見に取り組むことで、適切な情報発信に努めてまいります。
委員永島弘通委員
ありがとうございます。次に、女性の職場環境の整備について質問します。令和7年6月の一般質問で、女性の職場環境の整備を進めるため、生理休暇の名称を改めた健康管理休暇の取得について定期的な職員向けアンケートの実施や、幹部職員を筆頭に生理痛を再現する機器を用いた職員向けの生理痛体験会などを開催してはどうかと知事にただしました。当時の知事の答弁は、健康管理休暇の取得のしやすさなどに関する職員向けアンケートを実施するとのことでした。まず、職員向けのアンケートは実施されたのでしょうか。

坂井人事課長。

県の担当者坂井人事課長
健康管理休暇の認知・取得状況について、今年2月4日から2月18日の15日間、県庁内のイントラネットのアンケート機能を活用し職員アンケートを実施しました。アンケートは会計年度任用職員を含む全職員約8,300人を対象に行い、48.4%から回答がありました。
委員永島弘通委員
続いて、そのアンケート結果とそれに関する分析、今後の課題を聞かせてください。
県の担当者坂井人事課長
健康管理休暇への名称変更と制度の認知状況については、生理日の就業が著しく困難な場合に取得できる休暇制度自体は全体の67.6%、女性職員の67.4%が知っているとの回答でした。一方、健康管理休暇への名称変更を知っている職員は32.6%にとどまり、制度は一定程度認識されているが名称変更の周知は十分でないことが分かりました。また、女性職員の41.5%が生理により休暇を取得したいと思ったことがあると回答し、そのうち57.0%が休暇を取得しなかった、22.7%が年次休暇を取得したとの回答でした。健康管理休暇を取得しなかった理由は、周りで誰も取得していないためが最も多く77.4%、生理であることを知られたくなかったためが62.3%、周囲の目が気になったためが53.8%でした。さらに、取得しやすくするために必要な取り組みは、上司や同僚の理解促進が最も多く76.8%、制度のさらなる周知が69.7%、申請時の理由を細かく聞かれないようにするが52.9%でした。今回の結果を踏まえ、女性が働きやすい職場環境づくりのためには、引き続き名称変更の全職員へのさらなる周知や上司・同僚のさらなる理解促進が課題と認識しています。
委員永島弘通委員
上司や同僚の理解促進、県庁内でのさらなる周知に課題があることが分かりました。しっかり進めてください。知事の答弁の続きに、管理職員向けの研修や女性活躍推進のための研修で職員に意識づけを行うほか、企業向けの女性特有の健康課題に関するセミナーに職員を参加させるとありました。この答弁を受けてその後、具体的に何を実施し、何を計画したか示してください。
県の担当者坂井人事課長
企業向けの女性特有の健康課題に関するセミナーには今年1月に職員が参加し、働く女性の健康支援の必要性や健康課題、求められる配慮について学びました。管理職員向けの研修や女性活躍推進のための研修は今年5月から7月にかけて実施予定で、参加する職員は生理痛に起因する体調管理の課題のほか女性の様々な健康課題について学ぶ予定です。また、企業の経営者や人事労務担当者を対象に、生理休暇取得促進のための啓発セミナーを今年9月から11月にかけて県内15圏域で合計15回開催する予定で、女性の健康課題に関する研修や生理痛体験などを実施予定であり、本県職員も参加する予定です。
委員永島弘通委員
その研修や各種セミナーには、幹部職員はどの役職まで参加するのでしょうか。
県の担当者坂井人事課長
管理職員向けの研修や女性活躍推進のための研修には係長以上の管理監督職員が参加する予定です。生理休暇取得促進のための企業向け啓発セミナーに参加する対象者は現在検討しているところです。
委員永島弘通委員
私は前回質問するに当たり東京で生理痛体験をしてきました。その痛みは大変なもので、多くの女性が毎月この痛みを抱えながら仕事や家事に取り組んでいるのかと尊敬の念すら湧きました。質問の際に知事ご自身にもぜひ生理痛体験をしていただくよう要望しましたが、その後、知事は実際に体験されたのか伺います。
県の担当者坂井人事課長
昨年10月、九州各県の知事と経済界の代表で構成する九州地域戦略会議において、社会全体で安心して子育てができる九州を目指す『子育てランド九州プロジェクト』の取り組みとして、女性の健康課題について理解を深め働きやすい職場づくりを進める観点から生理痛体験会が行われ、服部知事も九州各県の知事とともに生理痛体験をしました。知事は、電気の器具をつけ、非常に痛い、ずんと重い感覚がし大変だと実感したと言われています。
委員永島弘通委員
ありがとうございます。最後に、県庁の女性職員の皆様がさらに働きやすくなり、職員の意識向上に伴って職場の生産性が上がるよう、女性の職場環境の整備について部長の力強い決意をお願いします。

東総務部長。

県の担当者東総務部長
女性職員には、生理痛に起因する体調管理の課題のほか、妊娠・出産期や更年期などライフステージに応じた様々な健康課題があると認識しています。休暇の取得しやすさを含め女性が働きやすい職場環境づくりを進めるには、このような課題に対する上司や周囲の職員の理解が必要不可欠です。生理痛体験などにより女性の健康問題について職員が理解を深めることで、女性が働きやすい職場環境づくりに努めてまいります。
委員永島弘通委員
終わります。(拍手)
委員長山本耕一副委員長
ほかに質疑はありませんか。井上正文委員、どうぞ。

―― 正副委員長交代 ――

委員井上正文委員
自民党福岡県議団の井上正文です。交通空白の解消について尋ねます。地域公共交通は住民の日常生活や通院・買物を支える、言わば地域の血管とも呼ぶべき重要な社会基盤ですが、人口減少に伴う利用者減やモータリゼーションの進展により非常に厳しい状況に置かれています。加えて、昨年度から運転手の労働時間に係る規制が強化され業務時間が短縮されたことで運転手不足が深刻化し、私の地元宗像市でも運転手不足を理由として5つの区間、計17キロに及ぶ路線廃止の申出がなされました。協議の結果、一部は減便の上で運行が継続される予定ですが、こうした状況は宗像市に限ったことではありません。まず、県内における乗合バス路線の廃止状況について、過去5年間の推移と直近の動向を併せて説明してください。

窪西交通政策課長。

県の担当者窪西交通政策課長
令和2年度から令和6年度までの5年間で合計67区間の廃止申出があり、市町村との協議の結果、61区間が実際に廃止となり、距離にすると300キロメートルを超えています。また、直近の状況として今年度の廃止決定区間は2月末日現在で28区間、合計約330キロメートルと大きく増加しており、宗像市と同様、運転手不足を理由とした廃止が大半を占めています。
委員井上正文委員
先ほど一部の区間は運行継続予定と述べましたが、実際に廃止に至った区間もあります。宗像市ではバス路線が廃止となった地域の利便性を確保し、さらに宗像大社や道の駅むなかたといった観光拠点への動線を維持するため、交通空白を生じさせない懸命な対策が講じられています。その一つが昨年4月に始動した公共ライドシェア『むなりんく』です。タクシー会社の遊休車両を活用するこの九州初の取り組みや、遠賀町における自動車学校との連携によるデマンドバス運行など、既存の地域資源を活用する先進的な事例が生まれつつあります。こうした市町村独自の創意工夫に対し、これまで県としてどのような支援を行ってきたか示してください。
県の担当者窪西交通政策課長
市町村では、路線バスの廃止に伴って交通空白が生じないよう、公共ライドシェアやコミュニティーバスにより代替交通が運行されています。一方、市町村による運行は当該市町村域内が基本のため市町村をまたぐ広域運行が課題です。そこで県では、今年度から交通空白の解消に向けた市町村間の広域調整や伴走支援を集中的に実施するとして、コミュニティーバスの広域化などのための協議の場の設置やアドバイザーの派遣、課題解決に寄与する民間事業者とのマッチングといった支援を行ってきました。これまでに6つのエリアに広域連携に向けた協議の場を設置するとともに、11市町に対しそれぞれの課題に応じた専門アドバイザーの派遣を実施しました。
委員井上正文委員
今年度の取り組みは理解しました。しかし地域ではさらなる課題が浮き彫りになっています。例えば、隣接自治体の商業施設へ行きたいが公共交通では乗換えと待ち時間が膨大で断念せざるを得ないという声や、導入されたAIオンデマンド交通が到着予定時間を大幅に遅れることが頻繁にあり病院の予約に間に合わないといった不満の声も聞きます。コミュニティーバスで市町村域を超えたお出かけができたり、利用しやすい料金でオンデマンド交通が使えたりするのは住民にとってありがたいことですが、利便性が低いと頻繁に利用しようという気になりません。広域調整からさらに進んだ円滑な広域移動に向けた仕掛けや、市町村における地域の実情に応じた利便性向上の取り組みについても、さらなる伴走支援が求められます。今後どう取り組むか尋ねます。
県の担当者窪西交通政策課長
ご指摘のとおり、コミュニティーバスの広域連携に当たっては、単に近隣市町村までの移動だけでなく円滑に乗り継ぎができる環境が不可欠です。そこで来年度から新たに、複数市町村の連携による地域公共交通の結節点におけるスマートバス停などの整備や、広域運行するコミュニティーバスの遅延情報や車両位置情報などを提供するシステムの導入に対し支援を行うこととしています。また、市町村ごとに新たな交通モードの導入や既存交通の利便性向上といった個別の課題やニーズを抱えていることから、今年度に引き続きアドバイザーの派遣や研修会を行うなどの伴走支援により、地域の実情に応じた課題解決を図ってまいります。
委員井上正文委員
利用者に選ばれるサービス水準の維持は一自治体の努力ではどうしても限界があります。県には広域調整の旗振り役として、さらに踏み込んだ円滑な広域移動に向けてより主体的に動いていくべきではないでしょうか。県の考えを示してください。
県の担当者窪西交通政策課長
円滑な広域移動に向けては、先ほど答弁した支援にとどまらず、地域の実情を踏まえた広域調整をより加速させることが必要と考えます。今年度、市町村からの要請に応じ広域連携に向けた協議の場を6つのエリアで設置していますが、来年度はさらなる協議の場の拡大を図り、地域の住民の皆様からどのようなニーズがあるのか、どのような交通サービスの提供が望ましいのかなどを市町村と議論し、地域の実情に応じた円滑な広域移動を一層実現できるよう、県として旗振り役を務めてまいります。
委員井上正文委員
路線が減便・廃止となることで利便性が低下し、また利用者が減少してしまうという負のスパイラルから抜け出すには、地域の実情に応じて利便性を改善し利用促進を図っていくことが必要ですので、市町村に寄り添った細やかな支援をお願いします。続いて、バス・タクシーの運転手不足対策について伺います。バス運転手不足を理由とした路線廃止が大半を占める中、この根源である運転手不足の解消が急務です。タクシー運転手も令和元年度から5年間で県内で約2,500名も減少したとされ、高齢者の通院や買物での利用が集中する午前中や帰宅が遅くなった深夜帯に配車できない状態が続いています。県としてこれまでバス・タクシー運転手の確保に向けてどのような施策を展開し、どのような成果が得られているか伺います。
県の担当者窪西交通政策課長
県では、令和5年11月に設置した福岡県地域公共交通運転手不足問題検討会議での議論を踏まえ、昨年度から女性や若者など様々な人材を運転手として受け入れるために必要なトイレや更衣室の改修、空調設備の設置などの職場環境の整備に対する助成を行っており、今年度からはホームページ作成や自社パンフレットの製作など職場環境の情報発信も助成対象とし、62営業所から申請がありました。また、バス運転体験会・合同会社説明会は、昨年度は福岡地区のみの開催でしたが今年度は4地区で開催しました。昨年度の参加者63名に対し昨年11月にアンケート調査を行ったところ47人から回答があり、そのうち14人がバス運転手として就職または就職内定したと答えたことから、一定の成果があったものと考えています。
委員井上正文委員
取り組みの成果が出ていることは心強く思います。一方、雇用を増やす対策に加え、運転手の方々に長く働き続けていただくためには人材育成と離職防止が持続可能な交通網の鍵を握ります。しかし、バス・タクシー事業者の中には取り組みの重要性を痛感しながらも人員体制や時間の制約からなかなか取り組みが進まない事業者もあるのではないでしょうか。こうした実情を抱える事業者の人材育成や離職防止に向けた取り組みに対し、県としてきめ細かな個別支援や定着率向上のための実効性のある施策を講じる考えがあるか尋ねます。
県の担当者窪西交通政策課長
県では、ご指摘の状況を踏まえ、来年度からバス・タクシー事業者に対し人材コンサルタントによるアドバイザー派遣を実施することとしています。具体的には、派遣を希望する交通事業者からヒアリングを行った上で課題を分析し、キャリア形成支援、組織文化の改善、柔軟な勤務体系やワーク・ライフ・バランス支援制度の構築といった解決策を提案し、継続した支援を行うものです。こうした取り組みにより、バス・タクシー事業者における運転手の人材育成や離職防止を支援してまいります。
委員井上正文委員
最後に、交通空白の解消と運転手確保に向け、部長の決意を伺います。

勝永企画・地域振興部長。

県の担当者勝永企画・地域振興部長
路線バスをはじめとする地域公共交通は、通勤・通学・通院・買物といった地域住民の日常生活の移動手段として不可欠で、経済活動を支え観光振興を図る上でも重要と認識しています。しかし県内でも運転手不足を理由とした路線バスの廃止や減便が相次いでいます。市町村ではコミュニティーバスの再編や新たな交通モードの導入などが検討されていますが、いずれも自治体域内の運行が基本です。このため県では、県民の皆様の広域的な移動ニーズに対応できるよう、今年度から交通空白の解消に向けた市町村間の広域調整や、それぞれの市町村ごとの検討プロセスに対応した伴走支援を行っています。さらに来年度からは、複数市町村の連携による地域公共交通結節点における環境整備やコミュニティーバスなどのリアルタイムオープンデータの整備に対して支援を行うこととし、これらに要する経費を今議会でお願いしています。また、運転手の確保についても、引き続き女性や若者などが働きやすい職場環境の改善や運転体験会の開催などに取り組むとともに、来年度から新たにバス・タクシー事業者の人材育成や離職防止に向けた取り組みへの伴走支援を行うことで深刻な運転手不足の改善を図ります。こうした取り組みにより、地域公共交通の維持確保に努めてまいります。
委員井上正文委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑ありませんか。渡辺美穂委員。

委員渡辺美穂委員
民主県政クラブ県議団の渡辺美穂です。近年、日本全国の選挙で低投票率が続いています。さらに、昨年12月の太宰府市の選挙で無効票が有効投票数の3%強を占める923票あったと聞いて驚きました。県の選挙管理委員会が所管する選挙で無効票がどれくらいあるのか、近年の衆議院議員選挙における票数とその割合、無効票になる原因について資料を要求していますので説明をお願いします。

武藤行財政支援課長。

県の担当者武藤行財政支援課長
行財政支援課長が県選挙管理委員会書記長を兼務しておりますので私からお答えします。この資料は、衆議院の小選挙区選挙・比例代表選挙ごとの県内の無効票数やその内訳を取りまとめたものです。先月執行された分はまだ未集計のため、平成29年から令和6年までの過去3回のものを掲載しています。無効票の理由で一番多いのは白紙投票、二番目が、例えば小選挙区選挙で政党名のみを記載したような単に雑事を記載したものです。次いで、年によって違いはありますが、単に記号・符号を記載したもの、候補者でない者などの氏名を記載したもの、比例の場合は名簿届出政党等以外の政党名等を記載したものとなっています。
委員渡辺美穂委員
国政選挙でも3%前後無効票があるということですが、無効票の理由は恐らく投票したい候補者がいない、選べないという白票が一番多いものの、他事記載やミスで無効票になるものについては改善を図らなければなりません。この点について選挙管理委員会として何か対策を立てているでしょうか。
県の担当者武藤行財政支援課長
投票の仕方は選挙の種類で異なり、特に比例代表選挙は、参議院では政党名または候補者名を記載するのに対し衆議院では政党名のみを記入するため間違いやすくなっています。このため、小選挙区は候補者名、比例代表は政党名を記入するよう、県のホームページや啓発チラシなどで周知し、同様の内容を投票用紙に注意事項として記載しているほか、市町村選管に依頼し各投票所内にも掲示しています。加えて、ホームページでは投票の無効事由、例えば候補者の氏名のほか氏名以外の事項を記載した『他事記載』や2人以上の氏名を記載したものなどについても掲載し、貴重な一票が無効とならないよう周知啓発を行っています。
委員渡辺美穂委員
このような取り組みは長年行っておられるように思いますが、あまり無効票の減少には結びついていないように思います。これらを減らすため、自治体によっては候補者の名前の上に丸印を書いて投票する、いわゆる記号式投票を行っているところがあります。ただ、この丸印を二重に書いただけでも無効になると聞いたことがありますが、まずこれは事実でしょうか。もし事実なら記名投票と比較して厳格すぎると考えますが、見解を聞かせてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
公職選挙法の逐条解説によると、記号式投票において二重丸を記載したものは無効となりますが、一重丸の記号を書こうとして誤記されたものと認められる場合は有効とされています。このような取り扱いとなっているのは、投票用紙に二重丸のような目印があると、開票の際に誰がどの候補者に投票したかを確認でき買収などにつながるおそれがあるためです。そのおそれのない単なる誤記と認められる場合は選挙人の意思を尊重し有効と判定されるもので、この考え方は記名投票と記号式投票で何ら異なるものではなく共通した判断基準です。
委員渡辺美穂委員
このような非常にアナログなやり方が買収の原因になるというのは現代では考えにくいのではないか、公職選挙法が非常に古いのではないかという気がします。では、記号式投票のメリット・デメリットについて選挙管理委員会の見解を聞かせてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
記号式投票は、投票用紙に候補者名が記載されているので選挙人にとって分かりやすい、無効投票が減少する、投票の秘密を確保しやすいなどのメリットがあります。一方で、期日前投票や不在者投票、点字投票が対象外になるため種類の異なる投票用紙が混在し混乱を招くおそれがある、候補者数が多数になると投票しようとする候補者を見つけ出すことが困難になる、立候補を締め切ってから投票用紙を印刷するので準備作業が大きな負担となるなどのデメリットがあると考えています。
委員渡辺美穂委員
メリットもデメリットもそれぞれあるということですが、先日の一般質問で我が会派の亀崎議員の電子投票に関する質問に対し、知事は、有権者の利便性向上と職員の負担が大幅に軽減される一方で、電子投票システムの安全性や有権者の不安払拭のための十分な説明が必要と答弁されました。今回電子投票が行われた宮崎県新富町の結果について、県ではどう評価しているでしょうか。
県の担当者武藤行財政支援課長
宮崎県新富町で今月1日、九州で初めてとなる電子投票が実施されました。報道によると大きなトラブルなく終了し、開票にかかる人手と時間が大きく減少したほか、投票を済ませた方からは書かなくてよいので楽だったなどの感想も聞かれたとのことです。電子投票のメリットが具体的に現れた結果となったものと考えていますが、現在は報道ベースの情報に限られるため、新富町の実施状況などについては今後詳細を把握してまいりたいと考えています。
委員渡辺美穂委員
先ほどの堀委員の質問にもありましたが、近年は期日前投票が簡易になって多くの方が利用するようになりましたが、選挙公報が遅いという声をよく耳にします。公職選挙法では公報は選挙の期日前2日前までに配布すればよいことになっており、選挙初日に候補者が確定してから配布されるため数日間のタイムラグが生じ、自治体によっては期日前投票に間に合わないケースも出ています。投票所の入場券が間に合わない場合は身分証明で代替するなど工夫されていますが、公報は代替できる方法がホームページなどに限定され有権者全員に周知できないことから、候補者を選べない白紙投票にもつながりかねません。ホームページへの掲載日は法律では定めがなく選挙管理委員会の判断だと聞きますが事実でしょうか。あわせて、県の選挙公報ホームページへの掲載時期とその閲覧数を、さきの衆議院議員選挙を例に教えてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
ホームページへの掲載期日については特段の定めはありませんが、総務省の通知でできるだけ早く掲載することが適当とされており、県選管ではデータの準備が整った時点で掲載するよう努めています。今回の衆議院選挙の選挙公報は、小選挙区選挙は公示日から2日後の1月29日、比例代表選挙は5日後の2月1日にそれぞれ県のホームページに掲載しました。選挙公報へのリンクを掲載している候補者情報のページの閲覧数は延べ9万5,000余りとなっています。
委員渡辺美穂委員
これまで述べてきたことへの対応も含め、私は公職選挙法が時代に追いついていない状況にあると考えます。例えば、立候補の締切りを現行より数日前倒しにすれば期日前投票が始まる時点で選挙公報の配布も可能となり、候補者の情報をよく知ることで選挙への関心も高まるとともに、期日前投票における白票の減少も期待されます。また、以前私が一般質問で取り上げた、現行要介護5の方が対象となっている郵便投票の要件緩和によって外出が困難な方の投票行動を促すことができるなど、制度の見直しを行う時期に来ていると思いますが、選挙管理委員会の見解を聞かせてください。
県の担当者武藤行財政支援課長
県選管としては、期日前投票の利用者が増加している状況に鑑みると、立候補の届出から期日前投票の開始までに一定期間を設けることは、投票所入場券や選挙公報を有権者に届けるための期間を確保する上で有効な見直し案の一つと考えます。これにより候補者の政見が期日前投票の開始時点で有権者に十分伝わり選挙への関心がより高まることも期待されます。また、郵便投票については、現行制度で対象外である要介護3・4であっても現実的に投票所に行くことが困難な方が存在します。身体障がい者や要介護者の参政権を保障し、より多くの有権者が投票機会を得られるよう、対象者の範囲拡大が必要と考えます。
委員渡辺美穂委員
今おっしゃったこともまとめ、投票率を上げて無効票を減らすためには、主権者教育の充実など長期的に取り組むべきことと併せて、立候補の締切日の設定や郵便投票の要件緩和など国において決定することも多くあります。まずは本県の選挙管理委員会として、投票率を上げ無効票を減らすために県でできる具体的なことは何か示してください。
県の担当者武藤行財政支援課長
投票率の向上には、投票率が低い傾向にある若い世代に選挙や政治に関心を持ってもらう取り組みが重要です。このため県選管では、高校などでの出前授業で、政治や選挙を自分の問題として捉えられるようグループで話し合いながらまちづくりを体験できるカードゲーム『シミュレーション2040』の実施に力を入れています。これはもともと公務員用に作られたものを子どもたちにも理解しやすいよう県選管で改良を重ねたもので、一昨年2月に開始して以来これまで16回実施しています。このほか、高校・大学への期日前投票所の設置や学生の投票事務への従事など、選挙や政治を身近に感じてもらえる取り組みの実施について市町村選挙管理委員会に働きかけています。また、県民の皆様にどのような投票が無効となるのか正しく理解してもらえるよう、他事記載に該当する投票内容を具体的に例示するなど分かりやすい啓発に努めてまいります。
委員渡辺美穂委員
最後に、これまでの議論を踏まえ、県として国に対してどのような要望を上げていく予定か示してください。
県の担当者武藤行財政支援課長
投票率の向上や無効票の減少のためには、投票の秘密の確保やセキュリティー対策などの課題はありますが、インターネット投票の実現が効果的と考えます。都道府県選管の全国組織である都道府県選挙管理委員会連合会では国会や国に対し要望活動を行っており、インターネット投票の導入や、委員からご提案のあった立候補時期の前倒し、郵便等投票の対象者の拡大についてはこれまでも要望を行ってきましたが、次期要望事項として引き続き提案していきたいと考えています。
委員渡辺美穂委員
終わります。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。稲又進一委員。

委員稲又進一委員
公明党の稲又進一です。門司港エリアの活性化について質問します。昨年末クリスマスの日に、日本を代表する星野リゾートが福岡県で初めて私の地元・北九州市門司港地区へ進出し新ホテル『BEB5門司港』を開業するという発表がありました。昨年12月11日、関門海峡を挟んだ唐戸エリアに同じく星野リゾートのリゾナーレ下関が九州・山口エリアへ初進出した直後でもあり、地元でも今後の活性化の期待感につながっています。今年7月24日開業予定のBEB5門司港は門司港エリアの観光構造を大きく変えることが期待されますが、門司港のある北九州市門司区を含め、かつて百万都市と言われた北九州市は人口減少に歯止めがかかっていない現状です。まず、北九州市の人口の状況を尋ねます。

高井良政策支援課長。

県の担当者高井良政策支援課長
北九州市が発表している推計人口や推計人口異動状況によれば、令和7年の転入者数は4万2,457人、転出者数は4万2,014人で443人の転入超過となり、いわゆる社会増となっています。一方、同年の出生数は5,286人、死亡数は1万3,363人で、自然減は前年比2%増の8,077人です。このような状況から、最新の北九州市の推計人口は令和7年9月1日現在で90万494人、前年比7,885人の減となっており、社会増を上回る自然減が続いています。
委員稲又進一委員
北九州市の武内市長は、今年1月の定例記者会見で社会動態が令和7年は443人の転入超過になったと発表されました。この転入超過は60年ぶりだった令和6年の492人から2年連続で、武内市長は、1年だけならまぐれと言われるかもしれないが2年連続でほっとした、まちの勢いが確かなものになってきたと語っておられます。本県でも人口減少に歯止めをかけるべく様々な施策を打っていただいていますが、県で実施している移住・定住施策のうち北九州市との事例があれば教えてください。
県の担当者高井良政策支援課長
一昨年度に開始した福岡くらしごと体験については、北九州市の門司港のゲストハウスにおけるプログラムを用意しており、昨年度は2名の方に参加いただきました。また昨年度から、市町村の魅力紹介や移住サポーターとのフリートークによるオンライン移住相談会『移住サロン』を実施しており、今年度、北九州市・朝倉市・糸島市による移住サロンを開催したところ31人に参加いただきました。さらに今年度作成した移住・定住のSNS動画では武内市長ご本人が出演され、すしの都、関門海峡といった北九州市の個性あふれる情報を発信しており、閲覧回数は7,000回を超え多くの方へ北九州市の魅力をお伝えできました。
委員稲又進一委員
ありがとうございます。北九州市と連携して様々な施策を実施していただいているからこそ社会増につながっているとも感じます。私も福岡県公式ユーチューブチャンネル『福岡でとっとーと!』をチャンネル登録して拝見していますが、県内各地のショート動画を中心にすばらしい仕上がりで、北九州の動画も大変魅力が伝わりやすく、こういう取り組みが後々効いてくると思いますので引き続きよろしくお願いします。さて、今回の星野リゾートの進出について北九州市の武内市長は地域のビッグバンとなることへの熱意を示し門司港エリアの活性化を期待されています。門司港エリアには県の施設・関門海峡ミュージアムがあります。改めてこの関門海峡ミュージアムの概要を説明してください。
県の担当者高井良政策支援課長
関門海峡ミュージアムは、平成14年に竣工、翌15年4月に開館し築年数は23年です。平成30年には総事業費約10億円をかけて展示物の大規模更新に着手し、令和元年9月にリニューアルオープンしました。本施設は県と北九州市で区分所有し、通常の管理運営は北九州市による指定管理を行っています。入館数はコロナ禍の令和2年度は年間約20万人でしたが、昨年度は約34万人へと回復し多くの方に足を運んでいただいています。
委員稲又進一委員
昨年度、地元県議として尽力されてきた川端耕一先生にも同席いただき、私も当時の委員だった総務企画地域振興委員会の皆様に地元にお越しいただき関門海峡ミュージアムを視察していただきました。平成30年から実施したリニューアルの内容を教えてください。
県の担当者高井良政策支援課長
令和元年の大規模リニューアルでは、施設のさらなる魅力向上を図るため『関門海峡をまるごと楽しむ体験型博物館』をコンセプトに県と北九州市が共同して展示更新を行いました。具体的には、関門海峡の自然や歴史の海峡ドラマを大迫力映像で体験できる日本最大級のスクリーンの設置、船舶検索やコンテナクレーンゲームなど関門海峡を学べる海峡体験ゾーンの設置、インバウンドに対応する4か国語表記のサイン・解説板の設置などを行いました。リニューアルオープン後、約1か月で入館者が10万人に達し、リニューアル前年の月平均入館者4万人を大きく上回りました。
委員稲又進一委員
関門海峡ミュージアムは平成15年に開館し3年前の令和5年に20周年を迎えました。その記念式典には服部知事にも出席いただき、関門の魅力をさらに発信して多くの人に愛される施設となるよう努めるとご挨拶をいただきました。管理は指定管理者ですが、様々な工夫を凝らした事業やイベントを実施されているのが見え聞こえてきています。関門海峡ミュージアムに関して個性的な取り組みがあれば事例を紹介してください。
県の担当者高井良政策支援課長
最近の主なものを2件紹介します。まず、国内で唯一、液状化通路浸水歩行体験ができる常設施設が令和6年10月に設置されました。これは全国初の施設で、体感型とすることで防災意識の向上を図るもので、設置後、子どもから大人まで多くの方に体験いただいています。また、昨年2月末、結婚式場運営会社のアルカディアが破産申請の準備に入ったことを受け、その翌3月、北九州市内の同社結婚式場での挙式がキャンセルとなった方を対象に挙式の会場を無償提供するなどの緊急支援策を北九州市が実施し、その会場の一つとなったのが関門海峡ミュージアムです。この代替措置は、歴史ある港町門司港のシンボルである関門海峡ミュージアムで新たな門出のチャンスを提供していただいたと、対象となった方から感謝の言葉をいただいています。
委員稲又進一委員
関門海峡ミュージアムは門司港のシンボル的な存在で、服部知事がおっしゃったように関門の魅力をさらに発信して多くの人に愛される施設となるよう引き続き努めていただくようお願いします。北九州市は政令市ですが、人口減少の状況は全国の政令市の中で最も厳しいと言われています。本県は佐賀県・熊本県・大分県と隣接していますが、隠れた県境である山口県との県境である門司も重要な要衝です。そのような中、北九州市では門司港レトロ地区臨海部開発事業を進め、新たなランドマークとして期待される複合施設PORT TOWN MOJIKOに合わせて星野リゾートのホテルも今年7月に開業を迎えます。最後に、このような門司港レトロ地区の活性化について県としての期待・思いを、市町村と長年向き合ってこられた黒岩市町村振興局長へ伺います。

黒岩市町村振興局長。

県の担当者黒岩市町村振興局長
門司港レトロ地区は、国際貿易港として栄えた古い町並みと新しい都市機能をマッチさせた都市型の観光地です。関門海峡ミュージアムはその観光拠点として、さらには北九州都市圏全体の文化拠点として平成15年に県と北九州市が共同で整備した施設で、令和元年のリニューアルにより国内最大級のスクリーンを備えた海峡アトリウムなど関門海峡を丸ごと楽しめる体験型の博物館となり、今では門司港レトロ地区最大の集客施設として多くの来場者をお迎えしています。北九州市では昨年3月の門司港レトロ30周年を契機に『海峡を楽しむまち“門司港レトロ”』をテーマとした様々な取り組みを行い、まちのエンタメ化を図り国内外からより多くの人々を引きつけようと努力されています。新たな市町村・地域振興部においても北九州市と緊密に連携し、関門海峡ミュージアムのさらなる活用による門司港レトロ地区の活性化を強く後押ししてまいります。
委員稲又進一委員
ご決意ありがとうございました。門司港エリアの活性化は本県の観光産業を大きく育てる可能性がまだまだあります。あわせて地域の商店街との周遊などの課題もあります。ぜひ今後、その点も北九州市と連携しながら強く進めていただくことをお願いして質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

ほかに質疑はありませんか。波多江祐介委員。

委員波多江祐介委員
自民党県議団の波多江祐介です。移住・定住の促進についてただします。5年前の令和3年2月議会の会派代表質問で当時の中尾幹事長が、人口減少・東京一極集中が進む中、我が県に人や企業を呼び込み選ばれる地域となるためには他県との競争に打ち勝つ独自の施策が必要とただし、当時知事職務代理者だった服部副知事は、人と企業の受皿として選ばれる福岡県となれるようしっかり取り組むと答弁されました。また、さきの会派代表質問での秋田幹事長の広域連携の問いに対し、服部知事は福岡都市圏への一極集中の流れを変え県全体の地方創生の実現を図ると答弁されました。人口減少については東京一極集中以外にも福岡都市圏とそれ以外の地域の差が顕著となり、人口減少に悩む県内市町村では様々な移住・定住の施策が実施されています。まず、移住・定住促進事業について県はどのような思いで取り組んできたか説明をお願いします。

高井良政策支援課長。

県の担当者高井良政策支援課長
人と企業の受皿として選ばれる福岡県となるために、本県の魅力や強みをさらに広く情報発信するとともに就職支援など受入れ環境の整備を行うことが必要です。この受入れ環境の整備については、令和3年度当初予算で、特に移住支援金の対象地域を東京23区内から三大都市圏に拡大し、対象職種に人材が不足している医療福祉・農林漁業を追加するなどの予算をお認めいただきました。この結果、移住支援金の当初予算額は令和2年度の約6,000万円から令和3年度は約1億2,000万円と前年比約2倍の大きな拡充となりました。それ以降も子育て加算の新設や増額、要件の様々な緩和をお認めいただきました。来年度は9,865万円の移住支援金に加え、大学卒業後に県内企業に就職する学生などへの支援強化のため、東京都内に本部を置く大学の東京圏内キャンパスに在学する大学生などの就職活動に伴う交通費・移転費に係る約508万円の予算を今議会にお願いしています。あわせて、移住支援金関連の当初予算として約1億400万円をお願いしています。
委員波多江祐介委員
令和3年度に移住支援金が倍増された背景には、我が会派が人口減少問題に重大な危機感を持ちその対策を執行部に強く求めてきたことがあります。移住支援金の予算拡充に伴い申請件数はどう推移してきたか、増減の理由も含めて伺います。
県の担当者高井良政策支援課長
移住支援金の申請件数は、令和2年度には1件でしたが、その後、令和3年度から6年度までの4年間で11件、56件、91件、93件と大幅に増加しています。急激に増加した理由は、令和4年度に子育て加算を新設したこと、令和5年度に保健・医療など人材確保困難職種の移住元要件を全国に拡大するなど大幅に制度を拡充してきたことが要因と考えています。
委員波多江祐介委員
中尾幹事長の代表質問を受け移住支援金の拡充が図られ、本県への移住者数の増加に着実につながっていることが分かりました。しかし福岡都市圏への一極集中の流れは変わっておらず、人口減少する市町村への移住・定住の促進は喫緊の課題で、地域の魅力を多くの方に知っていただくことが必要です。地域の魅力を発信するためにどのような事業を行っているか、概要を説明してください。
県の担当者高井良政策支援課長
県では、市町村の魅力や特色を広く発信するため、市町村の移住支援制度などの移住に関する情報を発信する移住・定住ポータルサイトやふくおかファンクラブ、市町村ごとに制作した個性的なPR動画のSNS配信などの取り組みを行っています。こうした取り組みで地域に関心を持たれた方には、福岡くらしごと体験により実際に足を運び就業や地元の方との交流を体験していただくとともに、移住を希望される方にはふくおかよかとこ移住相談センターできめ細かく相談に対応しています。
委員波多江祐介委員
県の思い、そして様々な施策が講じられていることは分かりました。では、その成果や課題をどう捉えているか尋ねます。
県の担当者高井良政策支援課長
移住・定住ポータルサイトは昨年度約80万件のアクセスがあり、ふくおかファンクラブの会員数は現在約1万8,000名です。また今年度、市町村ごとに制作したPR動画をSNSで配信した結果、再生回数は約30万回を超えるなど本県の魅力を多くの方に伝えることができました。こうした情報発信により地域に興味を持った方に参加していただいている福岡くらしごと体験では、事業を開始した令和5年度以降参加者数が年々増加し、今年度は1月末時点で昨年度を超える80名が参加され、多くの方に地域の魅力に直接触れていただきました。また、ふくおかよかとこ移住相談センターを利用いただき、ここ数年は毎年300人以上を本県への移住につなげてきました。一方、センター利用者の移住先を見ると福岡都市圏が全体の4分の3を占めており、このため福岡都市圏への一極集中の流れを変え、人口が減少している市町村への移住促進が課題と考えています。
委員波多江祐介委員
約80万件のアクセスがあるポータルサイトについて、専門機関や市町村へリンクが飛ぶなど情報量が多く、特に市町村の紹介動画は非常に見やすく町の雰囲気や思いが伝わるもので高く評価しています。しかしサイトの細部を見ると、福岡県の人口も6年前の掲載であったり、既に終了しているイベント情報など最新の情報となっていないものが散見され、一部の情報はスマホで見られないなどの問題があるように見受けられます。情報はシンプルで伝わりやすいことが重要です。こうした見やすく伝わりやすいポータルサイトへと改善すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
県の担当者高井良政策支援課長
ご指摘のとおり、スマートフォンでポータルサイトを閲覧する際に見づらい情報があるという問題があります。これは、文字の大きさや量、画像データの大きさなど画面に表示される情報量が多すぎることが一つの原因で、この問題はスマートフォンを含めた全てのデバイスで閲覧する際に共通するものと考えています。今後、シンプルで伝わりやすい情報を掲載できるよう、ポータルサイトのデザインや機能性などについて検討し改善を図ってまいります。
委員波多江祐介委員
私は今の状況は看過できるものではないと考えます。速やかに改善していただきたいと思います。令和3年2月の代表質問では、当時の中尾幹事長が攻めの姿勢で積極的に福岡県の魅力を伝え移住・定住につなげる努力が必要だと問い、当時知事職務代理者だった服部副知事は、情報発信・相談体制の強化としてポータルサイトの充実を図るとはっきり答弁されました。このポータルサイトの充実についてどう取り組んでいるか示してください。
県の担当者高井良政策支援課長
移住・定住ポータルサイトは平成27年3月に開設し、移住・定住に関する県および市町村の制度、就職や暮らしに関する様々な情報を一元的に発信しています。令和4年度にホームページのデザインなどを見直すためシステム改修に係る約900万円の当初予算をお認めいただき、令和5年3月に今のポータルサイトとなっています。
委員波多江祐介委員
一定の成果が上がっている一方で様々な課題があると思います。引き続き攻めの姿勢で取り組んでいただきたいと思います。次に来年度の予算について尋ねます。服部知事は開会日の提案理由で、移住・定住を促進するため移住相談センターの相談情報などの分析結果を生かしてSNSなどで市町村の魅力発信を行うと説明されました。その詳細を説明してください。
県の担当者高井良政策支援課長
来年度は、移住相談センターにおける相談や移住・定住ポータルサイトのアクセスデータを分析し、この結果をウェブ広告のターゲット層の設定や広告を掲載する媒体の選定に活用します。このウェブ広告を見られた方を移住・定住ポータルサイト内の移住に関する情報へ誘導したいと考えています。さらに、分析結果を活用した移住への関心を高めるPR動画を作成し、今年度に作成した市町村PR動画と併せてSNSで配信することで、特に人口が減少している市町村の魅力を広く発信します。これに要する1,000万円余の予算を今議会にお願いしています。
委員波多江祐介委員
福岡県に移住者を呼び込むためには情報発信は非常に大切です。知名度が高くない市町村にとっては単独での情報発信では限界があることから、県が主導して積極的にやっていただきたいと思います。来月には市町村の支援と地域の振興に特化した市町村・地域振興部が新設され、市町村が様々な人を呼び込む施策を模索する中、県の役割はさらに重要になると感じます。最後に、令和4年度に新設された市町村振興局において市町村の総合相談窓口となられ、上毛町の副町長の経験もあり初代の局長として抜てきされ、就任後、県下60市町村全てに足を運ばれたとも伺う黒岩市町村振興局長に伺います。市町村・地域振興部が新設されることで最初で最後の局長となり、今年度で退職を迎えるに当たっての最後の答弁となりますが、今後のさらなる移住・定住の促進に向けた力強い決意を伺います。

黒岩市町村振興局長。

県の担当者黒岩市町村振興局長
ご紹介ありがとうございます。これも服部知事の市町村の皆様と力を合わせて県政を推進していくという姿勢と、委員の皆様からのご教示・ご指導のおかげと感謝申し上げます。ご指摘のとおり、福岡都市圏では人口が増加しているものの他の地域では人口減少が加速しその差が顕著となっています。福岡都市圏への一極集中の流れを変え人口減少地域への移住・定住を促進することが喫緊の課題であり、豊かな自然や食、多様な文化、観光資源など地域の魅力を多くの方に知っていただくことが重要です。こうした地域の魅力発信・認知度向上は市町村レベルの取り組みでは限界もあり、県ならではの発信力を生かして市町村の取り組みを後押しする必要があります。このため県では、人口減少に苦慮している市町村と連携しながら、移住・定住ポータルサイトやふくおかファンクラブ、市町村ごとのPR動画の配信などに取り組んでいます。情報発信の手法を含むDXの進展は日進月歩で、今議会ではデータ分析による新たな手法での情報発信を行い人口減少地域への移住・定住を促進するための予算をお願いしています。一方で、ご指摘のとおり伝わりやすいシンプルな情報発信をいかに行うかも重要な視点で、より効果的な手法について調査研究と改善を続けてまいります。さらに、移住・定住の促進をはじめ人口減少に伴う様々な地域課題の解決のためには近隣自治体による広域連携の取り組みが不可欠であり、新たに設置される市町村・地域振興部が中心となって市町村による広域連携の取り組みを強力に後押ししてまいります。引き続きお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
委員波多江祐介委員
終わります。(拍手)
委員長香原勝司委員長
ほかに質疑はありませんか。宮川宗一郎委員、どうぞ。(拍手)
委員宮川宗一郎委員
自民党県議団の宮川宗一郎です。消防団員の確保について質問します。私は元自衛官として災害派遣に携わっていましたが、昨年から消防団員にも加わり地域防災の最前線に立たせていただいており、改めて地域を守る力は人であると実感しています。実のある質問となるよう気合を入れて質問します。消防団員の確保に当たっては様々な取り組みが進められていますが、市町村に対する直接的な支援として令和5年度から実施している消防団加入促進強化事業について、事業の実績と効果を尋ねます。

中村消防防災指導課長。

県の担当者中村消防防災指導課長
消防団加入促進強化事業では、令和5年度は8市町、6年度は18市町、7年度は12市町を支援しています。令和5年度・6年度に支援した19市町の令和6年度の入団者数の合計は647人で、当該市町の令和2〜4年度の平均550人から17.6%増加しています。一方、支援未実施の41市町村では同期間に793人から741人と6.6%減少していることから、事業を実施した市町では効果があったものと考えています。
委員宮川宗一郎委員
実施市町では効果があったということですが、未実施の市町村が多い状況です。実施しなかった理由を示してください。また、未実施市町村を含め今後どう支援していくか併せて答えてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
未実施の市町村からは、今年度は活用の予定はないが今後は活用を考えていきたい、年度途中で活用を考える場合は補正予算を組む必要があり対応が難しいといった声が聞かれました。このため、消防団加入促進強化事業は今年度までの3年間の事業として実施していましたが、未実施団体も多く活用を考える声もあることから継続して実施していきたいと考えています。また、市町村が当初予算での予算計上を行えるようしっかり周知を図ってまいります。
委員宮川宗一郎委員
県では消防団加入促進強化事業や女性消防団員加入促進事業など消防団員の確保のための取り組みが行われていますが、退団者の抑制も重要です。入団者数と退団者の状況を示してください。退団者については退団理由も示してください。
県の担当者中村消防防災指導課長
県内の消防団の入団者数は、令和2年度が1,351人、6年度が1,388人と毎年同程度で推移しています。一方、退団者数は令和2年度が1,586人、6年度が1,710人と入団者数を上回る数で増加傾向にあります。退団者数が入団者数を上回る状況が続いていることから消防団の団員数は減少しています。主な退団理由は、本業多忙などの自己都合が86.7%、定年・任期満了が10.6%です。
委員宮川宗一郎委員
自己都合による退団者が86.7%ということですが、消防団活動の一部に限定して参加する機能別団員制度があると聞きます。この機能別団員制度の概要と県内の活用状況について、好事例があればそれを含めて答えてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
機能別団員制度は、全ての消防活動へ参加することが難しい方でも役割を限定して無理なく活動に従事できる制度で、例えば大規模災害時のみに活動を限定した機能別団員として活動を継続していただくことが可能です。県内では22市町村が制度を導入済みで、機能別団員数は県全体で1,043人、全体の4.6%です。好事例としては、八女市において定数1,668人に対し機能別団員が503人で、充足率は94.7%と県内平均の85.4%を上回っています。
委員宮川宗一郎委員
今後、消防団員数を確保していくには、加入促進と併せて退団者の抑制に取り組む必要があり、例えば退団の意向を持つ方に活動を継続していただけるよう機能別団員制度は有効な取り組みと考えます。現在38市町村で未導入であり積極的な導入が必要と考えますが、県の考えを伺います。
県の担当者中村消防防災指導課長
機能別団員制度の活用により従来よりも長く消防団活動を継続していただくことが可能となり、これまで培われた知識と経験が地域防災力の向上に生かされると考えます。また、導入済みの市町村の充足率の平均は86.6%、未導入の市町村の平均は84.2%と導入済みの市町村が上回っていることから、消防団員の確保に有効な制度と考えます。このため今後、未導入の市町村に対しては、充足率が県内平均を下回る19市町を中心に市町村訪問などにより制度の導入を強く働きかけてまいります。
委員宮川宗一郎委員
ここまで消防団加入促進強化事業や機能別団員制度について問いただしてきましたが、どのような取り組みを行うにしても、消防団を取り巻く課題について消防団員や市町村職員の声をしっかりお聞きしながら検討を重ねることが重要です。まず、これまでどのように現場の声を聞いてきたか伺います。
県の担当者中村消防防災指導課長
消防団員の確保には現場の声を丁寧にお聞きすることが大変重要と認識しています。これまで消防組織法において消防については市町村が責任を有するとされていることから、県は市町村を支援するという立場から、消防団から直接ではなく首長訪問や市町村の担当課への訪問ヒアリング、アンケートなどによりその声を取り組みに反映してきました。
委員宮川宗一郎委員
私は現場の声を聞いてきたかと聞きましたが、一番肝腎な消防団になぜ直接聞かなかったのかと思います。直接聞かなければ真に必要な情報は得られないと思います。それを踏まえて今後どう実施していくか答えてください。
県の担当者中村消防防災指導課長
これまで首長や市町村職員からのヒアリングなどを実施してきましたが、人口減少・気候変動・技術革新など消防を取り巻く状況も急速に変化していることから、より一層きめ細かく現場の声を把握していく必要があると考えます。このため今後、これまでの取り組みに加え、市町村や消防本部の皆様と連携しながら、消防団からも団活動に関する意見を直接お伺いし現場実態を把握してまいります。
委員宮川宗一郎委員
今後は消防団も含めて現場の声を集めていくということですが、どのように施策に反映していくか尋ねます。
県の担当者中村消防防災指導課長
市町村や消防団といった現場の声を踏まえて施策を検討していくことが消防団員の確保に当たって重要と考えます。消防組織法において消防については市町村が責任を有し国からも様々な財政措置が行われているという状況ではありますが、これらの現場の声を分析するとともに、人口減少・気候変動・技術革新など近年の消防を取り巻く環境の変化を踏まえ、県としてできることは何なのかを研究し県の施策に反映させてまいります。
委員宮川宗一郎委員
近年は災害が激甚化・頻発化しており、消防団は地域防災力の要としてその重要性は高まっています。消防団員の確保に向けて長年この福岡県のために尽力され、2年間防災危機管理局長も務められ今回ご勇退される成松局長の決意をお聞かせください。

成松防災危機管理局長。

県の担当者成松防災危機管理局長
ご指摘のとおり、近年、災害が激甚化・頻発化する中、消防団の重要性はますます大きくなっており、消防団員の確保は地域防災力の維持向上の観点から喫緊の課題と認識しています。このため、消防団員の確保については、これまで実施してきた取り組みを着実に実施することはもちろん、これらに加え機能別団員制度をしっかり推進してまいります。さらに、近年の消防を取り巻く環境の変化を踏まえ、市町村や現役の消防団員の皆様との対話をしっかりさせていただき、そこで把握した現場の課題やニーズを受け止め効果的な取り組みを検討してまいります。その検討や取り組みに際しては、国が様々な財政措置を講じていることも踏まえつつ、市町村・消防団のニーズに合致するものについて積極的な活用を促してまいります。消防団の皆様が誇りを持って活動できる環境整備、そして消防団員の確保などを通じ、地域防災力の維持向上にしっかり取り組んでまいります。
委員宮川宗一郎委員
終わります。(拍手)
委員長香原勝司委員長
ほかに質疑はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長香原勝司委員長
ないようですので、江口委員の知事保留質疑を残し、2款総務費の質疑を終わります。以上で本日の議事を終了します。明日12日木曜日の委員会は午前11時に開き、歳出の3款保健費と4款環境費の審査を行う予定です。本日はこれで散会します。

出典: 福岡県議会 会議録検索システム