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発言のやり取り

国際化・多文化共生社会調査特別委員会・2026年8月26日(水) 開催

1. 令和八年度の外国人観光客誘客の取組について

委員長新井富美子委員長
令和8年8月26日(水曜日) 午前11時0分 開会 出席者が必要な人数に達しましたので、国際化・多文化共生社会調査特別委員会を始めます。 今日は議題の関係で、いつも出席している県の担当者のほかに、宮嵜ワンヘルス総合推進課長にも出席してもらっています。 報道機関からテレビカメラなどでの撮影の申し出があり、許可しています。撮影する方は、配付している撮影エリアの図面と注意事項を守り、事務局の指示に従ってください。 今日の議題は、お配りしたとおりです。 始める前に、皆さんにお知らせがあります。委員会で県の担当者が説明や答弁をするときは、これまでの議会のしきたりで、立ち上がって行うことになっていました。しかし、議会改革の一つとして、今日の委員会では、手を挙げたあと座ったままで説明・答弁してもらう方法を試しに行います。ご協力をお願いします。 最初に、「令和八年度の外国人観光客誘客の取組について」を議題にします。県の説明をお願いします。徳本観光振興課長。
県の担当者徳本観光振興課長
令和8年度の外国人観光客を呼び込む取り組みについて説明します。 【外国人の延べ宿泊者数】 福岡県の外国人の延べ宿泊者数は、新型コロナが5類(季節性インフルエンザと同じ扱い)に移った令和5年から急速に回復し、令和7年は過去最高の842万人泊でした。令和8年も、速報値で前の年と同じくらいの水準です。 【令和8年度の主な取り組み】 (1)「Go!Fukuoka」観光キャンペーン 訪日客をさらに呼び込み、県内を巡ってもらうため、今年度の新しい事業として7月から行っています。海外の旅行予約サイトを使い、政令市(福岡市・北九州市)以外の県内の宿に泊まる訪日客に1泊3,000円を助成します。また、県内を巡るバスツアー「よかバス」を使う訪日客には、料金の半分を助成します。 (2) 海外での商談会と旅行博への出展 台湾で5月、韓国で7月に、県内の観光事業者と現地の旅行会社の商談会を開きました。タイでも9月に開く予定です。11月にはフランスで、世界的なグルメ情報サイト「ラ・リスト」が開くイベントにブースを出し、「食の王国福岡」をPRするとともに、現地の旅行会社向けの観光セミナーや商談会を開く予定です。 (3) 海外の富裕層向けの付加価値の高い旅行 今年度の新しい事業として、観光での消費を増やすため、県が誇る食や伝統工芸を生かし、フランスやアメリカなどの旅行者の好みに合う付加価値の高い旅行商品づくりと販売の促進に取り組みます。今は体験の中身づくりを進めていて、できあがったら、富裕層向けの商品を扱う現地の旅行会社に売り込みます。 (4) 現地の旅行会社の招待 海外の旅行会社に福岡県の観光資源を実際に見て体験してもらい、福岡県を目的地とするツアー商品をつくってもらうための事業です。フランス、アメリカ、イギリス、オーストラリアから招く予定です。 (5) サイクルツーリズム(自転車で巡る観光)の推進 サイクリングの人気が高い台湾、韓国、オーストラリアから、サイクルツーリズムに強い現地の旅行会社などを招き、サイクリスト向けの旅行商品づくりを進めています。 (6) SNSなどでの情報発信 フェイスブックやインスタグラム、中国ではウェイボーやレッド(小紅書)など、各国でよく使われるSNSで、国や地域の好みに合わせた情報を発信しています。6月末時点のフォロワー数は合計約55万人です。また、海外向けの観光情報サイト「VISIT FUKUOKA」で、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)、フランス語で発信しており、今年6月までに約80万回閲覧されています。 (7) インフルエンサーによる情報発信 昨年度に続き、中東で人気のあるインフルエンサーに、福岡県の旅行情報を発信してもらいます。 (8) 観光誘客拠点(観光レップ)の設置 欧米やオーストラリアでは福岡県の知名度が低いので、続けてPRすることが大切です。そこで、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリアに福岡県の魅力を発信する拠点を置き、旅行博への出展や、現地の旅行会社・メディアへの情報発信を続けて、知名度アップと観光客の呼び込みに取り組んでいます。 こうしたさまざまな取り組みで、さらに訪日客を呼び込み、県内を巡ってもらえるようにしていきます。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長新井富美子委員長
説明が終わりました。 これから質疑を行います。質問はありませんか。原竹委員。
委員原竹岩海委員
ご説明ありがとうございました。 確認ですが、イスラム教徒の観光客への対応についてです。福岡県もしっかり対応していくと施策に書かれていたと思います。アジアで最も多い信者はイスラム教徒なので、ここにしっかり対応しなければなりません。 1点目は、ハラール食品(イスラム教の戒律に沿って作られた食品)など食事への対応について、今の状況と今後の取り組みをどう考えているか。 2点目は、モスク(礼拝所)はありますが、イスラム教徒の方は1日5回お祈りをすると聞いています。観光客には、これにどう対応しているのかをお聞きします。

▷ 山崎観光政策課長。

県の担当者山崎観光政策課長
観光客の受け入れ体制は観光政策課が担当しているので、一部お答えします。 食事については、委員のおっしゃるとおりハラールに関することだと思います。県の主催で、イスラム教徒のハラールだけでなく、ベジタリアンやビーガン(動物性の食品をとらない人)などの食事にも、県内の宿泊施設や飲食店が対応できるよう、セミナーを開いています。また、セミナーだけでなく、県が委託している専門のアドバイザーを希望する飲食店に派遣し、メニュー開発のアドバイスもしています。このように、さまざまな食習慣の方を受け入れる取り組みを行っており、今年度も同じようなセミナーを開いています。

▷ 鹿毛国際政策課長。

県の担当者鹿毛国際政策課長
イスラム教徒の方のお祈りについてです。県内のイスラム教徒の観光客や住民の方から、委員のご指摘のようにお祈りをする場所がほしいという声をいただいています。今、国際交流センターの3階に、イスラム教徒に限らずお祈りができる部屋を設けており、そこでお祈りしていただけるようにしています。 また、県の施設ではありませんが、福岡空港の中にも礼拝室があり、使っていただけるようになっています。
委員原竹岩海委員
ありがとうございました。 日本に来る観光客は、例えば関西や関東の空港に降りた方が南に下ってきても、せいぜい広島までなんです。もう少し福岡まで引っ張ってこなければと思っていましたが、それよりも、アジアを拠点に直接呼び込む戦略のほうが現実的だと私は思います。宗教にも深く理解を示し、受け入れ体制を整えて、安心しておいしいものを食べられるという良い印象を持って帰ってもらえれば、また観光客が増えてくるのではないかと考えて、お聞きしました。ありがとうございました。

▷ ほかに何かございますか。樋口委員。

委員樋口明委員
観光誘客拠点(観光レップ)の設置について、どのようなものをイメージして、どのようなものを置こうとしているのか、もう少し詳しく教えてもらえませんか。

▷ 徳本観光振興課長。

県の担当者徳本観光振興課長
観光レップについてです。観光レップはすでに置いています。現地に強い旅行会社やコンサルタントに、福岡県の営業の拠点として活動してもらうよう委託契約をしています。 具体的には、現地の旅行会社に福岡県の観光情報をPRしたり、営業の手紙を送ったり、商談会を開いたりしています。
委員長新井富美子委員長
よろしいですか。 ほかにありますか。花田委員。
委員花田尚彦委員
海外での商談会について、2点質問します。 1点目は、現地で商談会を行うときの県の職員の参加状況です。人数や日程など、どのくらいの規模で参加しているのか。私もこれまでの海外での活動で、似たような場に同席させていただいたことがあり、直接会って話すのはとても良いことだと思います。そのうえで、職員の参加状況と、現地で実際に行う意義や成果が今いろいろと問われていると思うので、最近のものでもよいので聞かせてください。 2点目は、その成果をどう受け止めているかです。これまで商談会を重ねてきた中で、思うような成果が出たものもあれば、なかなか結びついていないものもあると思います。それをどう数字にして振り返り、次の商談会に生かしているのかを聞かせてください。

▷ 徳本観光振興課長。

県の担当者徳本観光振興課長
現地での商談会についてのご質問です。 まず職員の参加は、必要最小限にしています。今年度は担当者1人が行っています。商談会そのものは委託しているので、職員はその指揮・監督をしています。 現地で行う意義は、現地の旅行会社や、取材に来るメディアの方などと実際に意見を交わし、話を聞くことで、福岡で机の上やインターネットで考える情報とは違う感覚を得られることです。逆に「こちらで考えていたことと同じことを考えているんだ」と分かることもあり、現場での答え合わせだと考えています。また、旅行会社と顔を合わせてつながりをつくることがとても大事だと思っています。それがその後のフォローにもつながります。 成果については、今年度はすでに台湾と韓国で商談会を終えています。速報値ですが、予約も含めて台湾で550人、韓国で586人の送客につながっています。これは目標を上回る数字です。 思うような成果が出なかった場合の振り返りについては、県と、委託した商談会の運営事業者とで、現地でアンケートをとります。商談会の良かったところと足りなかったところを細かく確認し、次回にどうつなげるかを話し合いながら、少しずつ改善しています。
委員長新井富美子委員長
よろしいですか。 ほかにありますか。坪田委員。
委員坪田晋委員
私も、2ページの「海外の富裕層を対象とした付加価値の高い旅行商品づくり」についてお聞きします。食や伝統工芸といった福岡県の強みを生かし、フランスやアメリカなどの旅行者の好みに合う商品をつくるとのことですが、ある程度形ができていれば、どのようなものをつくっているのか、またはどのようなイメージで考えているのか教えてください。

▷ 徳本観光振興課長。

県の担当者徳本観光振興課長
付加価値の高い旅行商品づくりは、今年度の新しい事業として取り組んでいます。 福岡県にはたくさんの食や伝統工芸があります。それを生かした特別感のある、本物志向の体験をつくろうと、今現場に入り込んでがんばっているところです。 イメージとしては、例えば久留米絣(久留米地方の伝統的な織物)の手織りの実演や染め物の体験、またお酒では、福岡は有数の酒どころで、良い日本酒や福岡で造られるウイスキーもあるので、酒蔵や醸造元の方々とのふれあいを通じてどんな体験ができるかを、一つずつつくっている最中です。
委員坪田晋委員
ありがとうございました。 11月から商談会への出展とのことなので、反応などがあれば教えていただけると助かります。よろしくお願いします。
県の担当者徳本観光振興課長
承知しました。
委員長新井富美子委員長
ほかにありますか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

2. 米国・ハワイ州訪問について(報告)

委員長新井富美子委員長
特にないようなので、次に報告事項に入ります。 「米国・ハワイ州訪問について」、県の説明をお願いします。大井国際交流課長。
県の担当者大井国際交流課長
米国・ハワイ州訪問について報告します。 5月20日(水)から23日(土)まで、服部知事が姉妹提携先のハワイ州を訪問しました。 福岡県とハワイ州は、1981年に、今年4月に100歳で亡くなられたジョージ・アリヨシ元ハワイ州知事と亀井元福岡県知事が、日本の県とアメリカの州として初めての姉妹提携を結びました。それ以来、青少年、教育、文化などさまざまな分野で交流を重ね、今年で45周年という記念の年を迎えました。 今回の訪問では、ホノルルで開かれた「日本・ハワイ姉妹州・姉妹都市サミット」に参加し、ジョシュ・グリーン ハワイ州知事と会談したほか、45周年の記念事業として、県産の農林水産物の輸出を増やすためのPR試食会を開きました。また、アリヨシ元州知事の夫人にお会いし、お悔やみの気持ちを伝えました。 【主な活動】 (1) ハワイ州知事との会談 5月20日にハワイ州政府を訪れ、グリーン知事と会談しました。40年以上にわたって先輩方が丁寧に築いてきた友好関係を、さらに深いものに発展させていくことを確認しました。 また、おととし両県州の新しい交流分野として、ワンヘルス(人と動物と環境の健康を一つのものとして守る考え方)の推進に関する覚書を結びました。その具体的な取り組みとして、服部知事の提案で、サミットでワンヘルスをテーマにしたパネルディスカッションが行われることになり、グリーン知事とともに登壇しました。服部知事は、ワンヘルスの大切さを世界に発信できる場として、今回のサミットはとても重要だと述べました。医師でもあるグリーン知事からは、「ワンヘルスは地方のレベルのほうが取り組みを進めやすい。今後海外を訪れる機会が多くあるので、私も世界各地でワンヘルスの大切さを伝えたい」という言葉をいただきました。 会談後のサミットの記者発表では、服部知事がハワイのメディアの前で、姉妹提携45周年を迎え、さまざまな分野で深い交流を続けてきたことを述べました。グリーン知事も、福岡県をはじめ日本の自治体とハワイの友好交流の意義に触れ、サミットの重要性を説明されました。 (2) サミットでのワンヘルスのパネルディスカッション 5月21日、ヒルトン・ハワイアンビレッジで開かれたサミットに参加しました。このサミットは、ハワイと姉妹関係にある日本の自治体の首長などが、さまざまなテーマで意見を交わし、友好と相互理解を深めることが目的で、日本からは福岡県をはじめ21の自治体が参加しました。 服部知事は、分科会の一つであるワンヘルスのパネルディスカッションに登壇し、福岡県のワンヘルスの取り組みを紹介しました。グリーン知事やハワイ大学の専門家と、今後のワンヘルスの推進について意見を交わし、ワンヘルスの実践を世界に広めていく必要があるという考えで一致しました。福岡県とハワイ州のワンヘルスでの連携を国内外に発信できたことが、大きな成果だったと考えています。 (3) 福岡県産の農林水産物のPR試食会 21日の夜には、45周年記念事業の一つとして、ハワイの有名なホテルの総料理長やレストランのオーナーシェフなど36名を招き、県産の農林水産物の試食会を開きました。 会場は、以前から福岡県と交流があるハワイ大学カピオラニ・コミュニティカレッジで、タカバヤシ学長にも参加していただき、調理学科の学生の皆さんにも調理の補助として協力していただきました。 料理は、ハワイ料理の第一人者であるロイ・ヤマグチ氏の監修のもと、ハワイへの輸出ルートがある天然マダイ、福岡有明のり、八女茶、県産の酒など、福岡県が世界に誇る食材と、ハワイの豊かな食材を組み合わせた特別なメニューを出しました。 試食会の終わりには、ロイ・ヤマグチ氏が参加者に「私たちは福岡の食のアンバサダー(大使)です」と力強く語ってくださいました。参加者からは食材を高く評価していただき、レストランで福岡県産の食材を使うことを検討したいという声も多く寄せられました。 今後は試食会のフォローアップを行いながら、県産の農林水産物の輸出をさらに増やしていきます。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長新井富美子委員長
説明が終わりました。 これから質疑を行います。質問はありませんか。花田委員。
委員花田尚彦委員
県産の農林水産物のPR試食会についてお聞きします。 1点目は、ワンヘルス認証の農林水産物(県が人と動物と環境の健康に配慮して作られたと認めた農林水産物)が、現地でどのように受け止められ、評価されたのか、具体的な声があれば教えてください。 そのうえで、話せる範囲で構いませんが、輸出ルートとは実際どういうものなのか。今回の受け止めや評価が、輸出の拡大や売り先の拡大、量などに、今後どのような影響を与えることを狙っているのかを聞かせてください。

▷ 高井良輸出促進課長。

県の担当者高井良輸出促進課長
まず1点目です。食材は、ワンヘルス認証の食材を含む県産の農林水産物として、天然マダイ、八女茶、博多ぶなしめじ、県産の酒を出しました。どれも、招いた現地のトップシェフの方々から大変高い関心が寄せられ、具体的な契約の成立や拡大につながっています。 具体的には、8月時点で、招いた36名のうち、八女茶が2件、福岡有明のりが1件、天然マダイが1件、新たに採用が決まっています。 知事にトップセールスをしていただいたことで、今も複数の商談が進んでいます。引き続きこうしたフェアを開いて、農林水産物の販売と輸出の促進につなげたいと考えています。以上です。
委員長新井富美子委員長
ほかにありますか。よろしいですか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長新井富美子委員長
それでは、ないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、議題にはありませんが、「その他」として何かありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長新井富美子委員長
特にないようなので、次に進みます。 次に、「今後の委員会活動について」お諮りします。これについては、委員長と副委員長に任せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長新井富美子委員長
反対の意見がないので、そのようにします。 最後に、会議録に署名する委員を指名します。井上忠敏委員と中村香月委員のお二人を指名します。 これで今日の議事はすべて終わりました。国際化・多文化共生社会調査特別委員会を閉会します。ありがとうございました。 午前11時31分 閉会

出典: 福岡県議会 会議録検索システム