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発言のやり取り

農林水産委員会2026年7月14日(火) 開催

1. 中東情勢に伴う本県農林水産業への影響について

委員長吉田浩一委員長
令和8年7月14日(火曜日)  午前11時07分 開会 定足数に達しましたので、ただいまから農林水産委員会を開会します。 本日、報道機関からテレビカメラ等の撮影の申出があり、許可していますのでご了承ください。 本日の議題はお手元の資料のとおりです。ご確認ください。 なお議会改革の一環として、本日は執行部の説明・答弁を、起立ではなく挙手の後に着座のまま行う運営を試行します。ご協力をお願いします。 それでは、はじめに「中東情勢に伴う本県農林水産業への影響について」を議題とします。執行部の説明を求めます。諸富農林水産政策課長、お願いします。
県の担当者諸富農林水産政策課長
中東情勢に伴う本県農林水産業への影響と対応について報告します。 前回の委員会で、実態を正確に把握した上で再度報告するとお伝えしていましたので、改めて報告します。 中東情勢は、6月17日頃に米国とイランが60日間の停戦延長やホルムズ海峡の通行再開に合意しましたが、正常化には数か月を要すると見込まれ、6月20日頃には海峡の再封鎖が報じられ、7月7日の米国の軍事行動以降は報復の応酬が続き、先行きは不透明です。 県の対応として、燃油価格高騰には施設園芸・茶・漁業で燃油セーフティーネットにより対応しています。また、資材高騰に不安を抱く農林漁業者向けに、5月の委員会での提案を踏まえ、5月15日に県内22か所へ専用の相談窓口を設置しました(7月1日時点で19件の相談。融資の紹介や代替資材の提案などきめ細かく対応)。さらに6月補正予算で、影響を受ける農林漁業者向け融資について市町村と連携して一定期間の貸付利率を無利子化する事業を立ち上げ、7月1日以降の貸付分から利子補給をしています。7月8日には知事と議長が農林水産大臣に面会し、資材の安定供給と価格安定化、事業継続への支援を国に要望しました。 実態調査の結果、農業用ビニール・マルチシート・フィルム・トレー・発泡魚箱など石油由来資材が前年比30〜35%値上がりし、一部は前年度実績以上の注文を控えるよう要請されています。肥料の今年の秋肥は標準的な化成肥料で令和7年春肥から5%高です。夏までの生産は在庫があり影響は限定的ですが、生産コスト上昇で一部の経営体は資金繰りが厳しく、秋以降を不安視する声があります。今後も利子補給の周知やきめ細かな対応を続け、秋以降の資材動向を注視します。説明は以上です。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。桐明委員、どうぞ。
委員桐明和久委員
ありがとうございました。前回、非常に厳しいということで実態調査をお願いしていました。今日は7月からどの資材が値上がりしているか、今後の対応の説明でしたが、もう少し具体的な対策が出るかと思っていました。資材がこれから上がる中で、前回は品目によっては年間の収益が100万円ぐらいと非常に厳しいという話もありました。若干上がっているという報告ですが、それが令和8年度の収入に相当影響してくるのではないか。まずその認識を確認したいです。

諸富農林水産政策課長。

県の担当者諸富農林水産政策課長
前回ご指摘のあった菊については、葬儀需要の低迷で単価が下がっている実態があります。加えて人件費やエネルギーコストが高騰し、経営が苦しくなっている方がいるのは承知しています。対応としては、菊以外も含めて、収益性の高い品目への転換などをご相談させていただく形になるかもしれません。
委員桐明和久委員
これから、品目ごとに個別の要望があると思いますので、その声を委員会・所管にしっかり届けます。その際は対応をよろしくお願いします。終わります。
県の担当者諸富農林水産政策課長
承知いたしました。

ほかにありませんか。松本委員。

委員松本國寛委員
前々回に指摘し、前回に緊急相談窓口を設置し、今このように利用されているとのことです。農林水産業では、資材が入らず事業ができないという事態や、支払いが滞る事態はあまりなかったと理解しています。ただ今後長引く可能性があり、品目や地域によって支払いが発生する時期はまちまちです。例えば米は概算金が出て収入が入り支払いが生じるなど、年間のルーティンがあります。そこに支払いが間に合う手だてができているか。また、品目によっては価格が低迷し将来が厳しくなることも起こります。普及センターの相談窓口などを通じ、「今後の対応」に書いてある寄り添ったきめ細かな対応の中で、この時期にこういうことが起こるだろうと承知しているはずなので、逆に「これは足りていますか」と先回りするプッシュ型で現場のニーズを拾ってはどうか。どうでしょう。

諸富農林水産政策課長。

県の担当者諸富農林水産政策課長
ご指摘のとおり、品目や地域によって支払い時期は変わります。現在でも融資の相談が3件ほどあると伺っています。今後そうした問題が起きることを事前に予測しながら、現場の普及センターなどでしっかり農林漁業者をサポートしていくべきだと思います。
委員松本國寛委員
ぜひそういう形で取り組んでください。今回は、ハウス等で重油を使わない時期だったため大きな事態にならずに済みましたが、燃油を使う時期に重なればもっと大きな被害が出たはずです。時期を見据え、物が足りない中で起こり得ることを想定して、ぜひ先回りしてください。よろしくお願いします。
県の担当者諸富農林水産政策課長
しっかり受け止めて対応させていただきます。
委員長吉田浩一委員長
ほかにありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

2. 福岡県農林水産振興基本計画について

委員長吉田浩一委員長
ほかにないようですので、この件の質疑を終わります。 次に、「福岡県農林水産振興基本計画について」を議題とします。執行部の説明を求めます。諸富農林水産政策課長、お願いします。
県の担当者諸富農林水産政策課長
次期「福岡県農林水産振興基本計画」の策定について報告します。 4月の委員会でこれまでの取組や策定方針を報告した後、執行部で現状の課題を洗い出し、今後検討が必要な視点を整理しましたので、その内容を報告します。 この計画は、県の条例に基づき、農林水産業・農山漁村に関する今後の県の施策を具体的に示すもので、計画期間は令和9年度から令和13年度までの5年間です。 現行計画時からの情勢変化として、物価高騰による経営リスクの増大、担い手の減少、ワンヘルスの進展、夏の高温化などがあります。これを踏まえた本県の課題は、生産量の維持・拡大、多様な人材の確保・育成、県産農林水産物の付加価値向上、ワンヘルスの理解促進、激甚化・頻発化する自然災害に対応できる農山漁村づくりです。 今後検討が必要な視点として、①担い手の減少を見据えた構造転換による生産量の維持・拡大 ②福岡の強みを生かした戦略的マーケティングによる販売・消費の拡大 ③ワンヘルスの進展や災害の激甚化を踏まえた環境と調和の取れた農林水産業、の3つを掲げています。これらを踏まえて具体的な施策を検討し、9月の委員会で報告する予定です。説明は以上です。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。松本委員、どうぞ。
委員松本國寛委員
お疲れさまです。毎回同じことを尋ねます。5つ目の検討が必要な視点に、攻めの農林水産業としていいことが書いてあります。ただ大前提として、この基本計画は市町村が出す計画を取りまとめて成り立つと思いますが、現場で取材すると、本当にできているのか、10年後に機能するのか、今の土地が本当に利活用できるのかと疑問な点がかなり出てきます。市町村が提出したものの精査をいつ頃までに終えなければならないのか、疑問に思うのですが、どうでしょう。

堺田水田農業振興課長。

県の担当者堺田水田農業振興課長
地域計画については令和7年3月末までに策定いただき、その後、市町村・関係機関と連携して内容を精査しているところです。中には10年後の目標地図をうまく描けていない、担い手を確保できていないところが多く、担い手の確保をどう進めるか、担い手が位置づけられていない農地にどう担い手を位置づけるかを、今年度の重点施策として取り組んでいます。いつまでにとは申し上げにくいですが、早急に取り組む必要があるという認識の市町村も多く、まず中心的な市町村と連携し県も支援しながら担い手を確保し、モデル的な市町村を他にも波及させて、なるべく速やかに担い手の位置づけを進めたいと考えています。
委員松本國寛委員
横展開しながら進めるとのことですが、何度も言うように、この振興基本計画は市町村の計画があって初めて成り立ちます。5つ目の視点で戦略的な課題は整理されており、これをやれば出口は大きくなりますが、その基本前提の部分は指摘しておかないといけません。時期は明言されませんが、県がまとめる時期に間に合うようにやってほしい。県が基本計画をつくろうとしているからこそ、市町村がきちんと出し、課題認識を深める相乗効果もあります。各農林事務所・普及センターは大変でしょうが、指示を出して、一日も早く計画ができる基盤を整えてください。
県の担当者堺田水田農業振興課長
地域計画については、6月上旬から中旬にかけて各農林事務所単位で地域推進会議を行っており、各市町村の首長・部長・課長などにもこの話が通るよう、地域計画をしっかりブラッシュアップし関係機関連携で取り組もうという共通認識を持ちました。県は重点施策として、地域計画のブラッシュアップ、コーディネーターの派遣、大区画化・集約に向けた支援などを構築しており、これらを有効活用しながら進めます。水田農業振興課としてもこれを最重点に取り組みます。よろしくお願いします。
委員松本國寛委員
頑張ってください。

ほかにありませんか。桐明委員。

委員桐明和久委員
松本委員の話にもありましたが、過疎地域・中山間地域では、5年後・10年後の計画をつくるのはいいが、本当にやっていけるのかという声がよく聞かれます。耕作放棄地もどんどん出ており、本来は農地中間管理機構で契約してもらえば地元負担も少なくよいのですが、今やろうとする人たちが10年後にその人数でやっていけるのか。中山間地域の現状はそうです。以前から要望していますが、もっとスピードアップして整備できないか。例えば今10人でやっていても5年後に半分になっても担っていける場所をつくるのに、特に八女の中山間地では相談が多いのですが、年数がかかり、つくった後に自分たちが担っていけるのかという相談が現実に非常に多いです。県独自でもいいので市町村単位で責任を持って事業を進めるなど、そこに住み続けるための施策をより早くできる仕組みを、今度の計画づくりでぜひ検討してほしい。要望です。よろしくお願いします。
委員長吉田浩一委員長
ほかにありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長吉田浩一委員長
ほかにないようですので、この件の質疑を終わります。 次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、次に進みます。 次に、「今後の委員会活動について」お諮りします。今後の委員会活動については、正副委員長にご一任いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長吉田浩一委員長
ご異議がありませんので、そのようにさせていただきます。 最後に、会議録に署名する委員として、松本國寛委員と渡辺美穂委員を指名します。よろしくお願いします。 以上で当委員会の議事はすべて終了しました。これをもって農林水産委員会を閉会します。ありがとうございました。  午前11時32分 閉会

出典: 福岡県議会 会議録検索システム