開会・はじめの手続き
委員長吉田浩一委員長
定足数に達しましたので、農林水産委員会を開きます。
議事に先立ち、本県のトップブランドである「あまおう」に関する重大な案件について一言申し上げます。3月12日に、あまおうの苗の流出に関する報道がありました。育成者権失効後のあまおうの振興策についてはこれまで再三議論してきたにもかかわらず、執行部から事前に何の説明もない中での報道でした。これは、県と生産者・JAなどの関係者、本委員会との信頼関係を揺るがす重大な事態です。
農林水産部長はどう受け止めているのか、また信頼回復のためどう対処していくのか、答弁を求めます。徳田部長、どうぞ。
県の担当者徳田農林水産部長
今回、あまおうのもととなるイチゴ品種「福岡S6号」の苗が県外の種苗会社で販売されていた案件について、それが福岡S6号の苗と断定できない状況の中で、不十分な取材対応となってしまいました。その結果、あまおうの苗が流出したと受け止められかねない報道内容となり、生産者に不安を与え、ブランド価値への影響が懸念される重大な事態になったこと、また議会に適切な情報提供ができていなかったことは重大な問題であったと受け止めています。大変申し訳ございませんでした。
今後は、生産者の不安を払拭するため、ブランド保護の取り組みをしっかり行います。全生産者を対象に、誓約書に基づく苗の取り扱いの遵守事項とリスクを改めて周知し、県からJA全農ふくれんに配布し誓約書に基づいて購入した苗のみが正式なあまおうであること、その苗で県内生産された果実のみが「あまおう」と名乗れることを丁寧に説明します。事業者への確認調査や苗の管理状況の調査も継続し、委員の皆様へ時期を逸せず情報提供します。常に生産者に寄り添い、議会へ適切に情報提供する丁寧な対応を徹底し、信頼される組織となるよう緊張感を持って取り組みます。
委員長吉田浩一委員長
発言は終わりました。このことについて、委員の皆様から何かありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
1. 第四三号議案「福岡県農林事務所設置条例の一部を改正する条例の制定について」
委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、私から一言申し上げます。今回の件で、県と生産者・JAなどの関係者、本委員会との信頼関係を揺るがす重大な事態となったことは極めて遺憾です。今後このようなことがないよう、執行部は再発防止にしっかり取り組み、信頼回復に万全を期すよう強く要望します。
それでは、審査日程により残りの議事を行います。議案審査を行います。まず、第四三号議案「福岡県農林事務所設置条例の一部を改正する条例の制定について」を取り上げます。担当の部長から説明してもらいます。
県の担当者徳田農林水産部長
第四三号議案について説明します。
県の行政改革大綱で県の出先機関の見直しを進めており、筑後川水系農地開発事務所を廃止し、防災減災事業を行う「農地防災センター」を農林事務所の支所として新設します。これに伴い、農林事務所の所管区域に関する規定などを整えるものです。施行は令和8年4月1日です。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
2. 第四四号議案「福岡県土砂埋立て等による災害の発生の防止に関する条例を廃止する条例の制定について」
委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、第四三号議案の質疑を終わります。
次に、第四四号議案「福岡県土砂埋立て等による災害の発生の防止に関する条例を廃止する条例の制定について」を取り上げます。担当の部長から説明してもらいます。
県の担当者徳田農林水産部長
第四四号議案について説明します。
この条例は、土砂の埋め立てによる災害を未然に防ぐためのものですが、国の宅地造成等規制法の改正で盛土などの規制が強化されたことに伴い、廃止するものです。施行は令和8年4月1日です。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
3. 第五四号議案「工事請負契約の締結についての議決内容の一部変更について」
委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、第四四号議案の質疑を終わります。
次に、第五四号議案「工事請負契約の締結についての議決内容の一部変更について」を取り上げます。担当の部長から説明してもらいます。
県の担当者徳田農林水産部長
第五四号議案について説明します。
甲田地区の圃場整備工事の契約を変更するものです。設計変更や賃金・物価の変動により、契約額を17億2,590万円から22億8,353万2,900円に変更します。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
4. 第六二号議案「独立行政法人水資源機構筑後川下流用水施設の管理業務に要する経費の負担について」
委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、第五四号議案の質疑を終わります。
次に、第六二号議案「独立行政法人水資源機構筑後川下流用水施設の管理業務に要する経費の負担について」を取り上げます。担当の部長から説明してもらいます。
県の担当者徳田農林水産部長
第六二号議案について説明します。
令和8年度に水資源機構が行う筑後川下流用水施設の管理業務について、受益の市町に負担金の一部を負担させるにあたり、議会の議決を求めるものです。市町別の負担額は議案の別表のとおりです。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
特にないようですので、第六二号議案の質疑を終わります。これで、付託された全議案の質疑を終わります。
知事などへの保留質疑もありませんので、続いて採決を行いたいと思いますが、異議はありませんか。
―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
それでは、準備のためしばらく休憩します。そのままお待ちください。
―― 暫時休憩 ――
委員長吉田浩一委員長
再開します。これより採決を行います。採決は一括して行ってよろしいですか。
―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
異議がないようですので、そのように行います。
第四三号議案、第四四号議案、第五四号議案、第六二号議案の4件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は起立してください。
―― 賛成者起立 ――
委員長吉田浩一委員長
起立多数です。よって、4件はいずれも原案のとおり可決されました。これで議案の審査はすべて終了しました。
委員長報告は、委員長と副委員長に任せていただけますか。
―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――
5. 県産農林水産物の輸出促進について
委員長吉田浩一委員長
異議がないようですので、そのように決定します。
次に、所管事務調査を行います。まず、「県産農林水産物の輸出促進について」を取り上げます。担当の課長から説明してもらいます。
県の担当者諸富輸出促進課長
県産農林水産物の輸出促進について説明します。
農林水産物の国内需要が減る一方、海外需要が拡大しており、令和6年度の県産農林水産物の輸出額は過去最高の61億8,000万円になりました。さらなる輸出拡大のため、事業者や産地と連携した販売促進に取り組んでいます。
主な取り組みは、タイやベトナムなど7か国・地域での量販店・専門店でのフェア(11回)、香港やシンガポールなどでの飲食店フェア(5回)、米国ニューヨークでの県産酒の商談会(ミシュラン掲載店に採用)、タイでの試食会(博多和牛や福岡有明のりが複数店で採用)、イギリスでの八女茶プロモーションなどです。令和8年度は、新たにベトナムへの水産物の試験輸出や台湾への県産酒の輸出拡大に取り組みます。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。松本委員、どうぞ。
委員松本國寛委員
お疲れさま。この輸出額61億8,000万円の中で、主なものを数例と、そのシェアが分かれば報告いただきたいのですが。
▷ 諸富輸出促進課長。
県の担当者諸富輸出促進課長
主な品目は、あまおう、八女茶、お酒が金額的に大きいです。細かい金額は事業者との関係で外部にお伝えできませんが、この3つは数字的にかなり出ています。
委員松本國寛委員
お伝えできない、では統計が成り立たないですよね。額ではなく、例えば61億のうちあまおうが3割とか4割とか、そういうつかみでいいんです。手元になければないという答えもあると思いますが。
県の担当者諸富輸出促進課長
あまおうは令和6年度で、この61億円の中の12%前後、八女茶も同じく約12%、お酒は約6%です。
委員松本國寛委員
分かりました。あまおうは輸出でも優等生ですね。先ほどの部長の謝罪にもありましたが、商標登録は海外でも有効なんですか。
県の担当者諸富輸出促進課長
あまおうの商標については、
▷ 徳田農林水産部長。
県の担当者徳田農林水産部長
あまおうの海外での商標権について、海外でも商標権を取っていれば、当然制限がかかります。
委員松本國寛委員
たらればの話ではありません。輸出促進課長は当然それを知ってやっているはずなので聞いています。今回のような事件が起こると、第三国を通じて、それなりの技術で栽培されたものがバイヤーに渡った段階で混ざってしまうことを恐れているのです。輸出の優等生で稼ぎ頭のあまおうが、育成者権が切れたからと、どこかで栽培されて海外に行ったとき、商標権で守れるのか。安価なあまおうと呼べないものが、我々が輸出促進している地域で混ざってあまおうとして消費されていれば、公費を使って輸出促進しても効果が現れにくくなる。あまおうでいくと決めたなら、そこまで厳格にする必要があると思って聞いています。もう一度お願いします。
県の担当者徳田農林水産部長
具体的に申し上げず失礼しました。海外での商標登録は、主な輸出先である香港・台湾・韓国・中国で既に行っており、そこでは商標登録に基づき、勝手に「あまおう」を名乗れない扱いにしています。品種登録も同様ですが、国内の育成者権と同じく、失効後は制限が法律上難しくなりますので、あまおうの商標と組み合わせて適切にブランドを守っていきたいと考えています。
委員松本國寛委員
今、おかしな話をしたと気づいていますね。商標権が切れた後はできないけれど、しっかりブランド力を高めます、というのは意味が分かりません。
県の担当者徳田農林水産部長
失礼しました。育成者権が失効した後も、商標権はずっと更新で継続して守れますので、商標権を適切に活用してブランド保護に取り組んでまいります。
委員松本國寛委員
アメリカでは商標権は取っていないのですか。
県の担当者徳田農林水産部長
今のところ取っていません。
委員松本國寛委員
そこはいいのですが、輸出した量より現地でのあまおうの消費が大きいという現象はあってはならない。今回のような事案が発生する以上、それは想定できます。S6号の苗できちんと作れば、輸出先でDNA鑑定してもあまおうと認定される。だから輸出先でバイヤーとの協議で抜き打ち調査や厳格化をしていないと、輸出量より現地消費が多いことが往々にしてあると思います。私が香港であまおうの販売現場を見たら、マル福マークをつけた商品が山ほどあり、明らかに青森産のものにもマル福が貼ってあったり、あまおうと書いてあるところにアメリカンベリーが置いてあったりしました。輸出促進課と国内外のバイヤー、販売先に対して、きちんとグリップ(管理)しておく必要があると思いますが、いかがですか。
県の担当者徳田農林水産部長
ご指摘のとおり、県だけでなく輸出先の販売事業者やバイヤーとしっかり連携し、現地でのあまおうの販売状況や疑い事例の情報を的確に収集しながら、厳格に対処してまいります。
委員松本國寛委員
そこをしっかりお願いします。それと、福岡県が出資している輸出関連の会社がありましたね。何でしたか。
県の担当者諸富輸出促進課長
九州農産物通商株式会社です。
委員松本國寛委員
そこを通してあまおうを出しているなら、委託事業もあるでしょうから、そこにきちんと調査や現地での情報収集を行っていただければと思いますが、可能ですか。
県の担当者諸富輸出促進課長
九州農産物通商の委託で香港などにも販売していますので、これから通商と協議させていただきます。
委員松本國寛委員
しっかりお願いします。本来これだけの利益があるものがどこかでそがれてはいけません。今回のようなことで、あまおうのブランド力の低下や、21年間日本一の価格を誇ってきたあまおうの価格下落を起こさないよう、しっかり取り組んでください。
あわせて、英国での八女茶プロモーションはいいことです。高級レストランでの八女茶とのペアリング試食会は、お酒でいうマリアージュと同じですね。ヨーロッパにはIWCなどのコンテストもあるので、それも利用しながら積極的にやってほしい。また、福岡県と友好交流している地域での食事会で、輸出食材と八女茶や県産酒のマリアージュを推奨し、互いに共有してブランド化を高めることも大事だと思います。分かる方に答えていただければ。
県の担当者諸富輸出促進課長
昨年タイで、知事と議会の皆様と一緒に県産農林水産物のPR試食会をトップセールスとして行いました。売りたい飲食店やインポーターの方々にも入ってもらい、その結果お問い合わせや商流につながっています。今年もタイで実施し、福岡有明のりがひいきにいただけるといった成果が出ています。今後も様々な機会で友好提携先のバイヤーにアプローチし、丁寧に対応していきます。
委員松本國寛委員
頼もしいですね。積極的に頑張ってください。終わります。
委員長吉田浩一委員長
ほかにありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
6. 県産農林水産物の販売促進について
委員長吉田浩一委員長
ほかにないようですので、この件の質疑を終わります。
次に、「県産農林水産物の販売促進について」を取り上げます。担当の課長から説明してもらいます。
県の担当者大里福岡の食販売促進課長
県産農林水産物の販売促進について説明します。
首都圏・関西圏での販売促進に加え、観光客に食の王国福岡の魅力を発信し、認知度向上と消費拡大を図っています。今年度は、外食事業者への販売促進(1月末で194店舗でフェア)、トップシェフを招いた産地視察やガストロノミーセミナー、あまおうのブランド力向上(銀座レセプションを皮切りに都内27店舗であまおうフェア)、県産酒の認知度向上(昨年10月、県の日本酒が国税庁のGI(地理的表示)に認定、24酒蔵67銘柄)などに取り組みました。令和8年度は、世界的グルメサイト「ラ・リスト」のスターシェフを招いた産地視察やメニュー開発、県産酒の認知度向上などを行います。
委員長吉田浩一委員長
説明は終わりました。質問はありませんか。松本委員、どうぞ。
委員松本國寛委員
先般の「福岡の酒と食を応援する会」、お疲れさまでした。評判の高いイベントになり、資料も食事と酒の組み合わせの理由まで示され説得力がありました。これからも販売促進課でしっかり取り組んでほしい。我々自身が知って発信し、輸出につながること、八女伝統本玉露のGIや日本酒のGIを推奨していることが成果に結びつく点で満足でした。
あまおうのブランド力向上ですが、甘いイチゴはたくさんある中、あまおうは酸味とのバランスがすばらしいと評価されている。21年間トップを続けるのは厳しいが、それをやらなければ生産者に応えられない。この甘みと酸味の絶妙なバランスで、スイーツだけでなく料理に生かせる強みを、これまであまり見ていなかった。先日の会で福山シェフがあまおうを使って不思議な味の組み合わせを作ってくれた。日本に行くとあまおうを使ったおいしい肉料理があるといった広がりが違う形で評価されることが大事で、そのポテンシャルもある。ラ・リストのスターシェフによる取り組みも書いてありますが、あまおうを食材として使うことで食の王国が世界から注目される、そうやっていくことが大事だと思いますが、いかがですか。
▷ 大里福岡の食販売促進課長。
県の担当者大里福岡の食販売促進課長
まさにおっしゃるとおりで、あまおうについては、今回のトップシェフ(アル・ケッチァーノの山形さん、銀座大石の大石さんなど星を持つシェフ)からも「輪郭がある味」という評価をいただきました。甘いだけの品種はたくさんある中、料理に絶妙に合うのはあまおうしかない、という高い評価を受けました。トップブランドであるあまおうをさらにブランド化するため、料理としての活用や、ラ・リスト効果でフランスのスターシェフも招くので、そうした機会にブランド力を向上させるよう、観光振興課とも一緒にやっていきたいと思います。
委員松本國寛委員
頼もしいですね。この令和8年度、食の王国の王様・トップとして頑張っていただくよう知事にも伝えてください。頑張ってください。
▷ ほかに特に質疑はございませんか。桐原委員。
委員桐明和久委員
お酒のGIマークが画面に出ていますが、GI(地理的表示)は、地域限定の農産品を農水省が認定するものです。お茶では八女伝統本玉露が、藁のすまきで覆い手摘みするという伝統的な作り方でGIを持っています。ところがお茶がブームで、特に抹茶・碾茶が足りず、各産地が碾茶に工場を切り替えている。海外ニーズに全く足りず、中国は日本1社分をはるかに上回る量を生産できるほどです。今、海外販売の会社が、日本産と中国産を分けるためにGIマークを使いたいと、お酒のように全国統一のGIマークを作ろうとしています。しかし、福岡の八女茶も静岡も鹿児島も全部統一して同じマークを使うことになり、伝統本玉露と同じマークになってしまう。福岡としては、伝統で作っている部分なので同じマークは困ると意見交換しています。伊藤園からは、抹茶に覆いをしなくてもいい、中国からエキスにして持ってくればいいといった声もあり、京都と福岡は反対、量を出す静岡・鹿児島はそれでもいいと、産地ごとに考え方が分かれています。
もう一つ、GIは重複して使えないので、全国のお茶にマークを使えると、伝統本玉露のマークと重複して使えなくなる。農水省には「意味が違うだろう、せめて色を変えろ、横に福岡の八女茶と入れられないのか」と話していますが、なかなか進みません。量は全国の1〜2%しかないが、25年連続産地賞や2年連続で農林水産大臣賞を取る生産者もいる中で一気に飲み込まれる懸念があります。ぜひ福岡県として、その情報をしっかり入れていただくよう要望します。所見があれば。
▷ 林園芸振興課長。
県の担当者林園芸振興課長
GIを担当しています。桐明委員のお話については、委員とも意見・情報交換しながら対応していきます。福岡は「八女伝統本玉露」で、地域限定の高品質な玉露についてGIを取っています。今回、日本全体で「日本茶100%であれば日本茶としてGIマークをつけて輸出できる」という申請が農水省に出され、パブリックコメントの段階まで来ています。県内や地元八女の産地、茶商とも意見交換し、八女伝統本玉露と日本全体の八女茶のGIをしっかり差別化できるよう県として対応してまいります。
▷ よろしいですか。松本委員。
委員松本國寛委員
今の話は、国が海外輸出戦略で、抹茶ブームに乗ってスケールメリットを生かすため統一マークを作ろうとしている、ということですね。福岡は量は少ないが、産地賞を25年続けて取る質と高付加価値で売っている。この中に飲み込まれたら八女茶の存在価値がなくなる心配です。そこは別扱いで、さらに頂点にあるとアピールできるようお願いします。
それと1点、このGI福岡のマークはお酒にしか使えないのですか。
▷ 大里福岡の食販売促進課長。
県の担当者大里福岡の食販売促進課長
はい。お酒にしか使えません。
委員松本國寛委員
食の王国と名乗るなら、GIが取れそうなところ、今は伝統本玉露と日本酒ですが、ほかにGI取得を目指す品目があるなら、「GI福岡」という食の王国のシンボリックなものを創り上げる必要があると思いますが、どうですか。
県の担当者大里福岡の食販売促進課長
現在、農水省のGIでは八女伝統本玉露とはかた地どりが認定されています。お酒は国税庁のGIですが、世界的にはWTO協定に基づくもので一体的にやっていくと思います。ただ、産地と結びついた特性が必要なので、全体の品目を福岡で取るのはお酒以外では難しいと感じますが、別の形で「食の王国・福岡」という象徴的なものを創ることは可能かと思います。
委員松本國寛委員
よく分かりました。
委員長吉田浩一委員長
ほかにありませんか。原竹委員、どうぞ。
委員長吉田浩一委員長
ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
これで、所管事務調査を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。原竹委員。
委員原竹岩海委員
本県の中山間地域の農業問題と支援について質問します。
昨年11月28日、農水省は、自営農業者を中心とする基幹的農業従事者が102万1,000人で、5年前より25.1%(34万2,000人)減少し、1985年以降で過去最大の減少だと公表しました。中山間地域の耕地面積は全国では全体の4割ですが、本県では約3割程度と言われます。本県の中山間地域農業の現状と課題を伺います。
▷ 外園農山漁村振興課長。
県の担当者外園農山漁村振興課長
中山間地域は、水稲に加え、立地条件を生かしたお茶や果樹などを生産しており、農業産出額は県全体の約4分の1を占めます。一方、平地に比べて高齢化が進み、生産条件が不利な農地も多いため、基盤整備が行われていない農地では担い手の確保が難しく、農業生産の維持が難しくなっていると考えています。
委員原竹岩海委員
国は平成12年度から中山間地域への直接支払制度を導入していますが、その主な内容と県内での実施状況を伺います。また、この制度について、高齢者ばかりの集落に5年先までの事業計画を出せというのは現実的でなく、書類作成や手続きが煩雑だという厳しい声が寄せられています。県としてどう受け止め、どう対策するのか伺います。
県の担当者外園農山漁村振興課長
中山間地域等直接支払制度は、5年間農業生産活動を続ける協定を結んだ集落などに、農地の面積に応じて一定額を交付する制度です。県内では八女市やうきは市など32市町村で434の協定が結ばれ、約4,000ヘクタールで取り組まれています。ご指摘のとおり、草刈りなどの人手不足や書類作成の事務に苦労されているという声を伺っています。このため県は、周辺の集落と連携して労力を補完し合う地域のネットワーク化を進めるとともに、国に対しても手続きの簡素化や事務負担の軽減を要望しています。
委員原竹岩海委員
県はぎりぎりの対応を現場でしていただき感謝します。ただ、これは国の制度なので国が中心で頑張ってほしい。最後に、部長に、この制度の有効活用を通じた中山間地域の農業振興の決意を伺います。
▷ 徳田農林水産部長。
県の担当者徳田農林水産部長
中山間地域等直接支払制度は、農業生産条件の不利を補正し、将来に向けた農業生産活動の継続を支援する重要な制度です。より多くの地域で活用いただけるよう地域のネットワーク化を進め、現場の意見を踏まえて国に手続きの簡素化や事務負担の軽減を要望しており、国でも制度の見直しが検討されていると聞いています。引き続き、制度の必要性やメリットを理解いただき、県単独の「中山間応援サポーター制度」の活用や、立地条件を生かしたお茶・果樹の生産振興によって、中山間地域農業の振興を図ってまいります。
委員原竹岩海委員
終わります。
委員長吉田浩一委員長
ほかにありませんか。
―― 「なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
ほかにないようですので、次に進みます。
「閉会中の調査事項について」お諮りします。お配りした案の8項目について、閉会中も調査を続けたいと思いますが、異議はありませんか。
―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
異議がないようですので、そのように決定し、所定の手続きを取ります。
今後の委員会活動については、委員長と副委員長に任せていただけますか。
―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――
委員長吉田浩一委員長
異議がないようですので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録に署名する委員として、浦伊三夫委員と戸成祥平委員を指名します。
以上で議事はすべて終了です。熱心に審査いただいた委員・執行部の皆様に感謝申し上げ、農林水産委員会を閉会します。ありがとうございました。
出典: 福岡県議会 会議録検索システム