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発言のやり取り

ワンヘルス・地方分権等調査特別委員会・2026年6月30日(火) 開催

1. 令和七年度ワンヘルス推進行動計画実施状況報告及び令和八年度ワンヘルス関連予算の概要について

委員長野原隆士委員長
令和8年6月30日(火曜日) 午後4時1分 開会 出席者が必要な人数に達しましたので、ワンヘルス・地方分権等調査特別委員会を始めます。 報道機関からテレビカメラなどでの撮影の申し出があり、許可しています。撮影する方は、配付している撮影エリアの図面と注意事項を守り、事務局の指示に従ってください。 次に、この委員会にいつも出席を求める県の担当者の範囲は、お配りした一覧のとおりとし、そのほかは必要に応じて出席をお願いします。 今日は議題の関係で、いつもの出席者のほかに、私学振興課長、がん感染症疾病対策課長、医療指導課長、障がい福祉課長、義務教育課長にも出席してもらっています。 それでは、議事に入ります。今日の議題は、お配りしたとおりです。 最初に、「令和七年度ワンヘルス推進行動計画実施状況報告及び令和八年度ワンヘルス関連予算の概要について」を議題にします。県の説明をお願いします。宮嵜ワンヘルス総合推進課長。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
令和7年度のワンヘルス推進行動計画の実施状況と、令和8年度のワンヘルス関連事業の概要を説明します。 実施状況の報告書は別冊でお配りしています。県の条例に基づき、行動計画に沿って県が行った施策の状況を毎年度公表するものです。 【令和7年度の主な取り組み】 柱1 人獣共通感染症(人と動物の両方にうつる感染症)対策 動物病院に来た犬や動物愛護センターに来た犬・猫を検査しました。レプトスピラ症は犬9頭のうち3頭、SFTS(重症熱性血小板減少症候群。マダニなどがうつす感染症)は犬9頭・猫17頭の計26頭のうち犬3頭・猫1頭が、過去に感染したことを示す抗体検査で陽性でした。 柱2 薬剤耐性菌(薬が効きにくくなった細菌)対策 ペットや川の水での調査結果について、外部の専門家会議を開きました。県内のデータをためて詳しく調べることが対策につながるとの意見をいただき、今後の事業を検討します。 柱3 環境保護 県の14の測定局で大気汚染物質を測って公表し、川や海・湖の水質も測りました。また、石綿(アスベスト)が飛び散らないよう、327件の解体工事の現場に立ち入り検査をしました。 柱4 人と動物の共生社会づくり 地域猫活動として、16市町村で732頭の不妊去勢手術を行いました。飼い続けるのが難しい飼い主にアドバイザーを派遣して、譲渡や手術につなげました。また、野生動物とのすみ分けのため、7市町で里山林に緩衝地帯(人の生活の場と野生動物の場の間の区域)を整備しました。 柱5 健康づくり 「ワンヘルスの森」で、ガイド付きの森林浴ツアーや、バードウォッチング・紅葉のライトアップなどのフェスタを開き、好評でした。また、県馬術競技場で2つの学校の児童24名にホースセラピー(馬とふれあう療法)を行いました。 柱6 環境と人と動物のより良い関係づくり 地産地消を応援する家庭やお店の登録を進め、お店向けに県産食材の産地ツアーを開きました。 柱7 ワンヘルス実践の土台づくり ワンヘルス教育推進委員会を年3回開き、すべての県立高校でワンヘルス教育の担当教員を決めて、授業や学校行事で教育を行いました。また、令和8年2月に第6回福岡県ワンヘルス国際フォーラムを開き、世界医師会の会長など5名の専門家に講演いただき、会場で195人、オンラインで96人が参加しました。 【目標の進み具合】 柱1:畜産農場の巡回指導100%(目標100%)、食品営業施設などへの監視指導102.0%(目標100%)、動物に触れるときに感染防止をしている県民の割合75.5%(目標100%)。 柱2:国の院内感染の調査への病院の参加率40.2%(目標は全国平均44.3%以上)。 柱3:生物多様性のホームページのアクセス数312,267件(目標384,200件)。温室効果ガスの排出量は、令和5年度に平成25年度比で35.2%減りました。農地の保全面積、再生可能エネルギーの発電設備容量、環境基準の達成率は集計中です。 柱4:災害時にペットと一緒に避難するための決まりを作った市町村は59(目標60)、有害鳥獣の捕獲者数3,323人(目標3,100人)。 柱5:平尾台自然観察センターの入館者数34,637人(目標44,000人)、「ワンヘルスの森」の来場者数は5年間の累計で109万9千人(目標140万人)。 柱6:国際水準のGAP認証の取得数54件(目標60件)、ワンヘルスに取り組む農林漁業の経営体11,639(目標12,000)、中山間地域の応援サポーター活動の参加者221人(目標240人)、地産地消応援の店1,948店(目標2,200店)。 柱7:ワンヘルスの認知率78.9%(目標70%)、ワンヘルス宣言事業者の登録数12,226件(目標13,500件)、高校でのワンヘルス教育の実施率85.8%(目標100%)。 【令和8年度のワンヘルス関連予算】 1. 身近なワンヘルスの取り組みへの参加の推進:県民が自分のこととしてワンヘルスに取り組めるよう、「ワンヘルス未来会議」から県に提案された活動を、市町村や宣言事業者の協力を得て広めます(詳しくは議題3で説明します)。 2. 国際フォーラムでの専門家のネットワークづくり:これまでの講演や討論に加え、若手研究者の研究発表、大学生・高校生と世界トップクラスの専門家の議論、参加者全員の交流会を開きます。 3. 生物多様性を守る活動の応援:人材や資金に課題がある環境保全団体と、関心はあるが方法が分からない事業者との連携を支援します。支援したい事業者を探す調査や、体験会、専用サイトでの発信を行います。 4. 「ワンヘルスの森」の魅力アップ:森林浴ツアーに緑の中でのヨガなどを組み込んだ新しいプログラムを行い、森林浴の効果の科学的な根拠も集めます。動植物を音声やAR(拡張現実)で案内する全国初の森林浴ガイドナビを開発し、学習機能を持つビジターセンターの設計も行います。 説明は以上です。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。岩元委員。
委員岩元一儀委員
目標の数字を挙げながら説明していただきました。まだ調査中のものもあると聞きましたが、各分野があるとはいえ、全体としてどう評価しているのかを聞かせてください。各課だけの話ではないので、全体を見て、おおむねどうなのかという評価と、予算が多い・少ないということも含めて、どのような課題を持っているのか、まずお聞きします。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
計画は今年で4年目になります。すでに目標に届いたものや、あと少しで届くものがあり、全体としてはおおむね目標に達している状況だと考えています。 ただ一方で、県政モニターの調査では認知度は上がっていますが、まだ県民の中に十分浸透していない部分もあります。言葉は知っていても中身が分からないという方もまだ多いので、ワンヘルス未来会議で県民の皆さんからいただいたさまざまな提案も生かして、ワンヘルスへの理解をしっかり広めていきたいと考えています。
委員岩元一儀委員
議会でもさまざまな会議でも、「理念から実践へ」ということが言われており、私たちも大切にしています。県立高校では実践されていることは承知していますが、私立学校ではどのような取り組みがされているのか、何校ぐらいが取り組んでいるのかを教えてください。

▷ 大谷私学振興課長。

県の担当者大谷私学振興課長
私立高校の取り組みについてです。私立高校は、もともと学校ごとの建学の精神に基づく独自の教育方針で取り組んでいますが、県からワンヘルス教育を紹介しています。その結果、60校のうち38校がワンヘルス教育に取り組んでいます。まだ取り組めていない学校には、獣医師会と協力して専門家を派遣しながら、取り組みを進めているところです。今年度も引き続きがんばります。
委員岩元一儀委員
ありがとうございました。 もう一つ、殺処分についてです。犬や猫のさまざまな病気についての調査が行われていることは分かりましたが、殺処分について、まずどういう状況か教えてください。

▷ 友枝生活衛生課長。

県の担当者友枝生活衛生課長
致死処分(殺処分)の状況です。令和5年度に続いて令和6年度も、譲渡できる犬や猫の致死処分ゼロを達成しました。今後もゼロを続けられるよう、譲渡の推進などに取り組みます。
委員岩元一儀委員
先ほど、犬や猫特有の感染症の話がありました。素人の考えではそれほど多くないように思いますが、専門家によって多いか少ないかの見方は違うと思います。これに対して、これまでどのような対策をしてきて、今後どう対応していくのか教えてください。
県の担当者友枝生活衛生課長
犬や猫などの動物を通じた感染症についてのご質問です。これまで人獣共通感染症の対策として調査を行ってきました。特に近年問題になっているSFTSについては、県はこれまでマダニを中心とした感染防止対策に取り組んできましたが、犬や猫を通じて獣医師などに感染した事例が出ています。そこで昨年度、感染防止の手引きを作り、獣医師会などを通じて動物病院に配るなどして、対策を進めています。
委員岩元一儀委員
それによって、感染の広がりは抑えられているという認識でよいですか。
県の担当者友枝生活衛生課長
これによって、こうした感染症の広がりは抑えられていると考えています。
委員岩元一儀委員
ありがとうございました。
委員長野原隆士委員長
よろしいですか。
委員岩元一儀委員
はい。

▷ ほかに何かないでしょうか。新開委員。

委員新開嵩将委員
ワンヘルスの認知率についてお聞きします。令和7年度は78.9%で、令和6年度は55.7%でした。つまり1年で約23ポイント上がっていますが、どのような理由で上がったと考えていますか。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
ワンヘルスフェスタやホームページなどでのさまざまな啓発活動に加え、小学校や中学校でもワンヘルス教育をしていただいているので、子どもたちが学んだことを家庭で話してくれていることなど、いろいろなことが重なって上がってきたのではないかと考えています。
委員新開嵩将委員
今年度はワンヘルスの報道もあって、県政モニターでの認知率はさらに上がるのではないかと思っています。そうした中で、県民が実践できるワンヘルスの取り組みには、具体的にどのようなものがありますか。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
議題3でまた説明しますが、昨年11月から今年4月まで、県民の方に参加していただいて「ワンヘルス未来会議」を開き、身近なワンヘルスの取り組みとして自分たちに何ができるかを提案していただきました。委員のおっしゃるとおり、報道もあって認知度は上がっているかもしれませんが、それを身近な取り組みとして生活の中に落とし込むところまではまだいっていない部分があると思います。今年度は市町村や事業者向けの補助金などもあるので、市町村や事業者の皆さんにも協力していただきながら、しっかり県民の皆さんに広めていきたいと考えています。
委員新開嵩将委員
ということは、今のところ、県民が実践できるワンヘルスの具体的な取り組みとして、これといったものはなく、これから議論されていくという認識でよいでしょうか。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
おそらく県民の皆さんの多くは、動物を触った後に手を洗う、ごみを分別する、地産地消に取り組むなど、ワンヘルスにつながる取り組みをもうすでにしていると思います。ただ、それがワンヘルスにつながっているということが十分伝わっていません。今年度、未来会議で県民の皆さんから、これなら身近で、つながりも含めて分かりやすいという提案をいただいたので、県庁の各課や市町村、事業者の皆さんとともに、しっかり県民の皆さんに伝えていきたいと考えています。

▷ ほかに何かございませんか。秋田委員。

委員秋田章二委員
細かいことですが、目標の進み具合の2番目の薬剤耐性菌のところで、国の院内感染の調査(サーベイランス)事業への参加率が、目標の「全国平均以上」を4ポイントほど下回っています。今年度はかなり取り組まないといけないと思います。何が原因で全国平均を下回っているのか想像できないのですが、改善するために何か方法を考えていますか。

▷ 白垣医療指導課長。

県の担当者白垣医療指導課長
国の院内感染サーベイランス事業は、厚生労働省の事業で「JANIS」と呼ばれています。病院の中で薬剤耐性菌がどのくらい見つかるかや、院内感染がどのくらい起きているかを国に報告する制度です。これに参加する病院の割合が、全国平均を少し下回る状況が続いています。 県では、病院などを対象にした医療安全対策の研修会で、JANISの紹介と参加の呼びかけをしてきました。参加数は少しずつ増えていますが、まだ全国平均を上回っていないので、呼びかけをどう強めるかを今年度あらためてしっかり考えたいと思います。
委員秋田章二委員
院内感染のサーベイランスはとても大事な事業だと思います。ところが、よく知らない病院もかなりあるようなので、しっかり周知してください。参加率は「全国平均以上」などと言わずに、70〜80%を目指してください。以上です。
委員長野原隆士委員長
秋田委員からの要望ということで、白垣課長、よろしくお願いします。 ほかに何かありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

2. 第二次福岡県ワンヘルス推進行動計画の策定について

委員長野原隆士委員長
以上で、この件の質疑を終わります。 次に、「第二次福岡県ワンヘルス推進行動計画の策定について」を議題にします。県の説明をお願いします。宮嵜ワンヘルス総合推進課長。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
第2次福岡県ワンヘルス推進行動計画を作ることについて説明します。 県は、福岡県ワンヘルス推進基本条例に基づき、令和4年3月に行動計画を作りました。今年度が計画期間の最後の年なので、第2次の計画を作ります。 【計画の考え方】 今後5年間に行う施策を体系的に整理して書き、県民に期待する行動を具体的に示します。また、毎年、計画に基づく取り組みの状況や成果を点検・評価して公表します。 【計画の位置づけ】 今年度作る次の福岡県総合計画を踏まえ、各分野の関連する計画と内容を合わせます。 【計画期間】 令和9年度から令和13年度までの5年間です。 【策定委員会の設置】 県民がワンヘルスを実践するうえで分かりやすい計画にするため、学識経験者・県民・事業者でつくる「福岡県ワンヘルス推進行動計画策定委員会」を、福岡県ワンヘルス推進協議会の部会として設けます。委員は15名以内、任期は令和9年3月31日までです。 【スケジュール】 7月と10月に策定委員会を開いて、計画の骨組みと素案を話し合います。11月に推進協議会で中間報告をした後、パブリックコメント(県民からの意見募集)を行います。その結果を踏まえて計画案を作り、策定委員会と推進協議会を経て、2月議会に議案として出し、年度内に公表する予定です。 説明は以上です。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

3. ワンヘルス未来会議について

委員長野原隆士委員長
特にないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「ワンヘルス未来会議について」を議題にします。県の説明をお願いします。宮嵜ワンヘルス総合推進課長。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
ワンヘルス未来会議について報告します。 【目的】 人の命と健康を守るには、人と動物の健康と地球環境のバランスを保つことが必要だというワンヘルスの大切さを、多くの県民の皆さんに理解していただくことが重要です。しかし、「ワンヘルスとは何か分からない」「具体的に何をすればよいか分からない」という声もいただいています。そこで、県民の皆さんの率直な意見を聞いて今後の取り組みに生かすため、ワンヘルス未来会議を開きました。 【概要と開催内容】 未来会議は福岡県ワンヘルス推進協議会の部会として設け、公募で選ばれた学生や社会人など20人の委員に、身近なワンヘルスの取り組みについて話し合っていただきました。昨年11月から全5回の会議で、県民が自分のこととして取り組める身近な取り組みをグループごとに活発に議論していただき、5月29日に知事に直接提案していただきました。 【県への提案内容】 ・第1グループ:動物に触れる前と後は手を洗おう! ・第2グループ:ワンヘルヒン(ワンヘルス認証商品)を食べよう ・第3グループ:てまえどり(すぐ食べる商品は手前の古いものから取ること)を実践しよう! ・第4グループ:地元の食材を食べよう! ・第5グループ:ペットボトルキャップを回収する ・オブザーバーグループ(自治体職員):ゴミの分別を徹底しよう 【提案を受けた取り組みの展開】 (1) 県主催のイベント「未来への一歩“ワンヘルスアクション”」:提案された取り組みを分かりやすく伝え、日常生活で実践していただくため、11月3日に県営天神中央公園で、11月28日に九州芸文館でイベントを開きます。 (2) 市町村とワンヘルス宣言事業者の取り組みの支援:各自治体で提案をどう広げるかを話し合うグループワークを、先週6月26日に開きました。また、市町村や宣言事業者が県民と一緒に取り組む活動の費用の一部を補助する制度をつくります。 (3) 関係課での事業の検討:提案された取り組みを県民の皆さんに実践していただくため、関係する課で事業を検討します。 説明は以上です。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。新開委員。
委員新開嵩将委員
県への提案内容として第1グループからオブザーバーグループまでありますが、この中で、福岡県だからこそ取り組める内容があれば教えてください。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
どのグループの提案も県民の皆さんにとって身近なものですが、第2グループの「ワンヘルス認証商品を食べよう」は、福岡県が独自にワンヘルス認証食品を認証しているので、福岡県ならではと言えるものだと思います。第4グループの「地元の食材を食べよう!」は地産地消のことで少し幅広いですが、第2グループは認証商品なので、福岡県独自の形になると思います。
委員新開嵩将委員
第2グループの「ワンヘルヒンを食べよう」と第4グループの「地元の食材を食べよう!」についてです。第2グループがワンヘルス認証商品のことだというのは分かりますが、第4グループは、ワンヘルス認証商品ではない地元の食材でもよいという解釈になるのでしょうか。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
各グループは社会人2名と学生2名で、身近なワンヘルスの取り組みをそれぞれ話し合っていただきました。その中で、第2グループと第4グループには少し重なる部分がありました。第2グループは、農薬を減らすなど福岡県独自の取り組みであるワンヘルス認証商品に注目して、少し限定した形で呼びかけてはどうかということになりました。一方、第4グループは地産地消として幅広く呼びかけるものです。それぞれのグループで話し合った結果、言い方は少し違いますが、ある程度重なる部分はあると思っています。
委員新開嵩将委員
第2グループはワンヘルス認証商品に注目していて、第4グループは幅が広く、解釈によってはワンヘルス認証商品でなくても身近なワンヘルスの取り組みの一例になっています。どちらかに寄せたほうがよいと思います。つまり、ワンヘルス認証商品を食べることを身近な取り組みと考えるのか、認証商品でない地元の食材を食べてもワンヘルスの取り組みになるのか、個人的には分かりにくいと思っています。そこをもう少し分かりやすく広報して、考え方を定着させることはできますか。
委員長野原隆士委員長
新開委員に申し上げます。今のは質問というより要望として受け止めたいと思いますが、それでよろしいですか。質問ですか。
委員新開嵩将委員
答えられなければ、要望ということで。
委員長野原隆士委員長
答えは必要ですか。
委員新開嵩将委員
答えがほしいです。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
もともとこれは一般の県民の方からの提案です。先ほども申しましたが、県庁の各課や市町村、事業者には、それぞれ取り組みやすいやり方があると思います。例えば、ワンヘルス認証商品に身近な事業者もいれば、そうでない方もいるので、それぞれの立場でやりやすい取り組みをPRしてもらい、県民の中に広めていただければと思っています。あくまで県民の方からの提案なので、施策として行う部分や、事業者が取り組む部分では、やり方に少し幅を持たせていければと考えています。
委員長野原隆士委員長
よろしいですか。
委員新開嵩将委員
はい。
委員長野原隆士委員長
ほかに何かありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

4. ワンヘルス体験学習ゾーン(仮称)の屋内ゾーンに係る展示基本設計について

委員長野原隆士委員長
ないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「ワンヘルス体験学習ゾーン(仮称)の屋内ゾーンに係る展示基本設計について」を議題にします。県の説明をお願いします。宮嵜ワンヘルス総合推進課長。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
ワンヘルス体験学習ゾーン(仮称)の屋内ゾーンの展示の基本設計について報告します。 【趣旨】 令和9年度中に使い始めることを目指しているワンヘルスセンターの中に、屋内と屋外が一体となった「ワンヘルス体験学習ゾーン(仮称)」をつくります。このうち屋内ゾーンの基本設計が令和7年度に終わったので報告します。 【場所とスケジュール】 屋内ゾーンは、資料の配置図のオレンジの線で囲んだ部分です。今年度から来年度にかけて実施設計と展示の制作を行い、令和9年度中に使い始める予定です。 【展示エリアと順路】 子どもたちが全身を使って学べる体験型の展示を取り入れ、4つの展示室をつくります。4つの展示室を通って屋外の体験学習ゾーンにつながる順路にしています。 ・1つ目のエリア:県のワンヘルスの取り組みの紹介、身近なワンヘルスの体験展示、一般の方のワンヘルス活動の展示を行い、日常生活の中にあるワンヘルスを見つけてもらいます。 ・2つ目のエリア:展示室の床全体を使って人・動物・環境のつながりを目に見える形にし、動物の模型や体験できる展示を置きます。すごろくや人生ゲームのように各コーナーを巡って、目に見えないワンヘルスのつながりを体感してもらいます。また、保健環境研究所と動物保健衛生所の職員による企画展示で、命を支える専門家の仕事を紹介します。 ・3つ目のエリア:床のグラフィックで屋外ゾーンを大きく表し、拡大したジオラマ(模型)で主なエリアを紹介します。壁には屋外ゾーンで見つかった生き物や夜の様子の映像などを展示します。 ・4つ目のエリア:生物多様性をテーマに、展示室を円の形にし、内側を福岡県、外側に向かって地球へと広がる構成にして、標本や絵本・本、体験型の展示を置きます。また、展示室の中心に、学んだことを振り返る「今日から実践するワンヘルス宣言」の記入コーナーを設けます。 【有識者との意見交換】 令和7年9月2日のこの委員会で、ワンヘルスセンターの中身(ソフト面)について、学識経験者などを交えて検討を進めるべきだという意見をいただきました。そこで4月に、体験学習ゾーンを中心とした県民向けの教育・広報・啓発事業について、県医師会、県獣医師会、みやま市教育委員会、日本旅行業協会、九州大学の教授と意見交換をし、展示や運営、集客についてさまざまな意見をいただきました。今後、これらの意見を踏まえて整備と運用を検討していきます。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。岩元委員。
委員岩元一儀委員
これまでいろいろなイベントで、県内の高校生たちの取り組みを見させていただきました。こうした取り組みも当然紹介されると思いますが、これは県が運営するゾーンの中で紹介されるのでしょうか。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
先ほど説明したエリア1では、一般の方などの展示も行おうと考えています。どこまでできるかはまだ分かりませんが、希望があれば展示スペースを確保したいと思います。県が積極的に行う展示もあれば、希望に応じて展示スペースを貸し出すことも検討していきます。
委員岩元一儀委員
ぜひ紹介してほしいと思います。とてもすばらしい取り組みだと感じますし、学生さんたちにとって大きな刺激になり、環境の問題を考えることにつながると思うので、積極的に取り上げてください。要望です。
委員長野原隆士委員長
分かりました。 ほかに何かありませんか。新開委員。
委員新開嵩将委員
屋内ゾーンとは別の件ですが、車で来る方も多いと思います。屋外の駐車場は、どのくらい確保する予定ですか。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
すみません、手元に正確な数字はありませんが、場所がら公共交通機関で来られない方もいると思うので、駐車場の台数はしっかり確保したいと考えています。
委員新開嵩将委員
どのくらいの規模を考えているのですか。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
すみません、今、手元に何台という細かい数字はありませんが、来られた方が車をとめられないということがないようにしたいと考えています。
委員長野原隆士委員長
よろしいですか。 ほかにありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

5. 最近のワンヘルスに関する国の動向について

委員長野原隆士委員長
ほかにないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「最近のワンヘルスに関する国の動向について」を議題にします。県の説明をお願いします。宮嵜ワンヘルス総合推進課長。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
最近のワンヘルスに関する国の動きについて説明します。 1. 高市早苗首相の施政方針演説:今年2月20日、第221回国会で高市首相が施政方針演説(1年間の政府の基本方針を示す演説)を行い、その中で「ワンヘルスの取組も推進します」と述べられました。 2. 厚生労働省の「ワンヘルス対策推進室」の設置:今年4月1日、厚生労働省が、感染症対策の中でワンヘルスの考え方による取り組みを担当する「ワンヘルス対策推進室」を設けました。担当は人獣共通感染症対策と薬剤耐性(AMR)対策で、14名体制です。 説明は以上です。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。藏内委員。
委員藏内勇夫委員
高市総理の施政方針演説に続いて、厚生労働省にワンヘルス対策推進室ができました。これは、福岡県がワンヘルスに取り組んできた成果であり、今後は国の政策として行われていくという位置づけだと思いますが、いかがですか。

▷ 宮嵜ワンヘルス総合推進課長。

県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
お答えします。 国が厚生労働省にこうした室を設けたことは、私もとても心強いと考えています。
委員藏内勇夫委員
実は昨日、首相官邸で、地方六団体(全国知事会など地方の代表6団体)として要請活動をしてきました。私は、地方の安定した財政運営、若者や女性が暮らしやすい社会づくり、地方創生などを、総理をはじめ8人の閣僚に要請しました。 その場で、全国知事会の阿部長野県知事が、「高市総理が施政方針演説でここまで述べ、厚生労働省に対策室ができたことは大変すばらしい。今後もワンヘルスを推進してほしい。ついては、国の『骨太の方針』に地方六団体として推薦したい」と話されました。私は聞いていて、とてもありがたいと思いました。 この地方六団体からの要望は、今後、経済財政諮問会議などで検討されて閣議決定に至ると、昨日、片山財務大臣から直接うかがいました。そこで、今日は東総務部長が出席しているので、骨太の方針に盛り込まれて閣議決定されることが、どのようなメリットにつながるのか教えてください。

▷ 東総務部長。

県の担当者東総務部長
私が以前、国で働いていたことがあるという趣旨でのご質問だと受け止めています。「骨太の方針」(政府の経済財政運営の基本方針)に何らかの言葉が書かれることは、霞が関の各省庁の職員にとって非常に大きな意味を持ちます。具体的には、そこに書かれていることが、政府がこれから取り組む政策になるということです。また、そこに言葉があることで、例えば予算であれば財務省に、地方財政に関することであれば総務省に、予算や地方財政の措置を要望・要求していく根拠になります。非常に大きな意味のあることだと受け止めています。
委員藏内勇夫委員
これは、福岡県の皆さんが熱心にワンヘルスに取り組んでくださったおかげだと思っています。ここからは舞台が国に移っていくのだと思いますし、私は私の立場でこれを世界に広めていきたいと思っています。福岡県から発信したワンヘルスが、国や世界に広がって将来の子どもたちのためになるよう、引き続きがんばっていただくよう要望しておきます。
委員長野原隆士委員長
東総務部長、よろしいですか。 今、国の動きについて報告がありましたが、世界でも動きがあるようなので、宮嵜ワンヘルス総合推進課長から報告をお願いします。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
福岡県が関わっている世界の動きについて報告します。 今回、国際獣疫事務局(WOAH。動物の病気に関する国際機関)が作ったワンヘルスの事例集の一つとして、福岡県のワンヘルスの取り組みがWOAHの公式ホームページに公開されました。 これは昨年、WOAHから「FAVAワンヘルス福岡オフィス」を通じて県に依頼があったもので、WOAHが執筆し、県が内容を確認しました。 内容は、取り組みを始めた背景と条例での位置づけ、ワンヘルス国際フォーラム、ワンヘルス認証制度、ワンヘルス教育といった県の具体的な取り組みの紹介です。また、福岡県の取り組みは、WOAH・世界保健機関(WHO)・国連食糧農業機関(FAO)・国連環境計画(UNEP)の4機関が作った「ワンヘルス共同行動計画」の具体的な実践モデルであり、ほかの地域でも展開できる仕組みだというWOAHの評価が載っています。 今年6月にホームページに掲載したと、WOAHから報告をいただいています。 説明は以上です。
委員長野原隆士委員長
確認します。WOAHの正式な名前が分からない方もいると思うので、もう一度お願いします。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
国際獣疫事務局です。
委員長野原隆士委員長
そうすると、今の説明は、この国際獣疫事務局がホームページに福岡県の取り組みを載せたということでよろしいですか。
県の担当者宮嵜ワンヘルス総合推進課長
はい。県がFAVAワンヘルス福岡オフィスを通じて資料を提供し、WOAHが執筆したものです。
委員長野原隆士委員長
ありがとうございました。 説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。藏内委員。
委員藏内勇夫委員
このWOAHは、人間でいえばWHO(世界保健機関)にあたる国際組織で、世界183か国の政府が参加しています。その183か国の政府に福岡県の取り組みが伝えられたということになると思います。これもまた大変すばらしいことだと思います。引き続き、福岡県から世界に向けて良い発信をしていただくようお願いしておきます。
委員長野原隆士委員長
ほかに何か質問はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

6. 次期福岡県生物多様性戦略の策定について

委員長野原隆士委員長
ないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「次期福岡県生物多様性戦略の策定について」を議題にします。県の説明をお願いします。野崎自然環境課長。
県の担当者野崎自然環境課長
次の福岡県生物多様性戦略を作ることについて説明します。 福岡県生物多様性戦略は、県の生き物の多様さを守り、持続的に利用するための施策を、総合的・計画的に進めるための基本計画です。今年度が今の戦略の最後の年なので、次の戦略を作ります。 ・考え方:国の戦略や県の上位の計画と内容を合わせつつ、ワンヘルス実践の基本方針や最近の国内外の動きを踏まえ、県の生物多様性の取り組みの方向性を示します。 ・計画期間:令和9年度から5年間です。 ・専門委員会:専門的な知識を持つ方々による「福岡県生物多様性戦略専門委員会」を設け、必要なことを検討していただきます。 ・スケジュール(案):2回の専門委員会で案を検討していただいた後、パブリックコメントと環境審議会への報告を経て、最終案を専門委員会にお諮りして作る予定です。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

7. 第十三回世界都市フォーラムについて

委員長野原隆士委員長
特にないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「第十三回世界都市フォーラムについて」を議題にします。県の説明をお願いします。今井県土整備企画課長。
県の担当者今井県土整備企画課長
第13回世界都市フォーラムについて報告します。 世界都市フォーラムは、国連ハビタット(国連の住まいや都市の問題を扱う機関)が2年に1度開く、都市に関する世界最大の国際会議です。今回は「世界のすべての人に住まいと安全・安心な都市やコミュニティをつくる」をテーマに、5月17日から6日間、アゼルバイジャン共和国で開かれ、世界176か国からオンラインを含めて約5万8千人が参加しました。 【県の主な活動】 5月21日に、「ワンヘルスアプローチによるレジリエンス(災害などから立ち直る力)のあるまちづくり」をテーマにしたセッションに参加し、ワンヘルスの考え方に沿った持続可能な地域づくりの取り組みを紹介しました。 ・まず、世界獣医師会会長であり福岡県議会議長である藏内議長が「ワンヘルスはSDGs推進の原動力」という題で講演しました。県が条例を作っているワンヘルスは地球規模の課題に対応する大切な考え方であること、ワンヘルスの実践は国連ハビタットが掲げるSDGsの目標と深く関わり、環境保護と経済成長を対立させずに一緒に進めるために欠かせないことなどを、世界に強く発信されました。また、議長自らが先頭に立ち、世界の国際機関などと協力して、ワンヘルスを理念の共有から実践へと進める意欲を示されました。 ・事例紹介の1つ目として、平成29年九州北部豪雨からの復旧・復興の取り組みを紹介しました。馬渡県土整備部長が、被災した川の復旧で、災害への強さ、生物多様性の向上、人と動物が共生する社会づくりという、ワンヘルスの考え方に沿った3つの使命を掲げて取り組んだ事例を、災害への強さと生物多様性を両立させたインフラの復旧事例として世界に発信しました。また、地元から参加された吉松氏と鬼丸氏が、日田彦山線BRT「ひこぼしライン」(鉄道の代わりにバスを専用道で走らせる仕組み)への電気バスの導入など、自然環境と調和した復興の好事例を紹介しました。 ・事例紹介の2つ目ではフィリピンの火山噴火災害への対応、3つ目では海沿いで人と野生生物が共存できる地域づくりの事例が紹介されました。 ・最後に藏内議長が、ワンヘルスはさまざまな場面で誰もが実践できる考え方であり、一人ひとりが自分の立場から実践を始めることが、人・動物・環境の健康を守り、次の世代により良い未来を引き継ぐとともに、人類の進歩と産業の発展につながることを、世界に向けて強く発信されました。 翌日の5月22日には、藏内議長が国連ハビタットのロスバッハ事務局長を表敬訪問されました。議長からは、国連ハビタット福岡本部とさまざまな分野で連携が進んでいることへのお礼と、今後ワンヘルスの理念を共有するだけでなく具体的な実践を進めていく決意が示されました。事務局長からも福岡県との連携強化に前向きな意見が述べられ、有意義な意見交換になったということです。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長野原隆士委員長
今日は馬渡県土整備部長も来ていますので、世界都市フォーラムで発表したことについて、よければ感想を聞かせてください。馬渡県土整備部長。
県の担当者馬渡県土整備部長
世界都市フォーラムに参加させていただきました。世界的に、気候変動の影響で災害が激しく、多くなっています。そのため、災害からの復旧は今世界中で行われており、今後も数多く行われていきます。その中で、元に戻すだけ、洪水対策だけでなく、環境や生物多様性にも配慮した復旧・復興の事例として説明しました。まさに災害への強さと生物多様性を両立させる方法ですが、私たちが取り組んだものは世界的にもとても特徴的だという評価を得ています。それを世界最大の都市会議である世界都市フォーラムで発表できたことは、非常に有意義だったと思っています。
委員長野原隆士委員長
ありがとうございます。詳しい説明をありがとうございました。 説明が終わりました。これから質疑を行いますが、質問はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

8. 広域観光振興の取組について

委員長野原隆士委員長
特にないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「広域観光振興の取組について」を議題にします。県の説明をお願いします。山崎観光政策課長。
県の担当者山崎観光政策課長
九州全体での観光振興の取り組みについて説明します。 県は、県の観光振興条例に基づき、一般社団法人九州観光機構を、広い地域で観光を進める法人に定めています。この九州観光機構の令和7年度の事業、令和8年度の主な事業、第3期九州観光戦略の第2次アクションプランについて報告します。 【九州観光機構】 九州全体の観光の長期計画「九州観光戦略」を実行する組織として、九州各県と民間事業者が平成17年につくった法人です。 【令和7年度の事業】 4つの戦略に沿って事業を進めています。例えば「誘客促進戦略」では、東京・大阪・名古屋・岡山で、九州7県合同の修学旅行の説明会・相談会を開き、修学旅行の誘致に取り組みました。そのほか、福岡県をはじめ九州全体への観光客の呼び込みに取り組んでいます。 【令和8年度の主な事業】 1. アジアや欧米豪からの誘客:東アジア、東南アジア、欧米豪から観光客を呼ぶため、現地の旅行会社やインフルエンサー、有力メディアを招き、現地で観光説明会や商談会を開きます。 2. デジタルメディアでの発信:九州の知名度を上げるため、九州観光機構のYouTubeチャンネルや多言語のウェブサイト、SNSで、観光地やイベントの情報を発信します。 3. 付加価値の高い商品の開発:富裕層を対象に、九州の食や食文化をテーマにした旅行の体験や商品をつくります。 4. 留学生との連携(新規事業):留学生向けのバスツアーを行い、参加者にSNSで発信してもらうことで、留学生をきっかけに九州のファンを増やします。 【第3期九州観光戦略の第2次アクションプラン】 第3期九州観光戦略は、2024年から2030年度までの7年間の計画で、2030年の目標は国の観光立国推進基本計画をもとに決めています。今の第1次アクションプランは今年度(2026年度)までで、第2次アクションプランでは、2024年の実績をもとに、2030年の目標達成に向けた2027年から2029年度の数値目標を決めています。目標達成のため、例えば誘客促進戦略では、大都市圏でのPRによる新しい需要の獲得やリピーターの拡大に取り組みます。 県としては、今後も九州各県や九州観光機構と協力して、福岡県と九州の観光振興に取り組みます。 説明は以上です。よろしくお願いします。
委員長野原隆士委員長
説明が終わりました。これから質疑を行います。 質問はありませんか。秋田委員。
委員秋田章二委員
要望です。観光に限らずの話ですが、確か十数年前には、英語版や東南アジアの言語版などの福岡県のプロモーションビデオがあったと思います。ところが今は、まったくありません。 例えば私たちがプライベートで海外に行っても、どこから来たのかと聞かれると、まず日本の地図を描いて、九州の地図を描いて、福岡を指して「ここから来た」というところから始めなければならないのが現状です。 観光に限らず、さまざまな産業や文化など、福岡県全体に関わることなので、福岡県のプロモーションビデオを全体としてもう一度考えていただけないでしょうか。要望です。答えはいりません。観光だけの問題ではなく、県全体の問題だと思います。
委員長野原隆士委員長
秋田委員から要望がありましたので、関係する課の皆さんは検討していただきたいと思います。 ほかに何かありませんか。岩元委員。
委員岩元一儀委員
第2次アクションプランで目標が示されています。今、中国からの観光客のことがとても心配されていますが、全体としてはほかの国からの観光客が増えているという新聞報道も聞いています。九州での各国からの観光客の状況について、数字が分かれば教えてください。

▷ 山崎観光政策課長。

県の担当者山崎観光政策課長
昨年1月から12月までの数字が、確定ではありませんが速報で出ています。例えば外国人の入国者数は、全体では前の年を上回っています。一方で、ご承知のとおり中国本土からの入国者は前の年を下回っていますが、韓国、台湾、そのほか東南アジアなどからの入国者が増えているので、それでカバーしている状況です。
委員岩元一儀委員
やはりアジアの国々への働きかけも、観光戦略の会議で行われているのでしょうか。
県の担当者山崎観光政策課長
今、藏内議長をはじめ県議会の先生方にも一緒に行っていただいて、海外で観光セミナーなどを開いています。対象は、直行便がある東南アジアの国々と、韓国を含む東アジアです。また欧米豪では、フランス、イギリス、アメリカ、オーストラリアに観光客を呼び込む窓口(観光用語で「レップ」)を置いています。こうしたところを中心に、多くの国から観光客を呼び込む取り組みをすでに行っているので、これを引き続きしっかり続けていくことが誘客戦略だと考えています。
委員岩元一儀委員
「引き続き」という発言がありました。1年や2年だけでは成果を出すのは難しく、息の長い対応が必要だと思います。これまでを振り返って、これから何に重点的に取り組まなければならないのか。国際情勢や政治的な事情もあると思いますが、特に力を入れたいことで、九州観光機構と話し合っていることがあれば教えてください。
県の担当者山崎観光政策課長
九州観光機構も、欧米豪、東アジア、東南アジアと、県と同じ地域に向けて営業をしています。そのため、九州各県合同で、九州観光機構と一緒に誘客のセミナーや説明会、商談会を行っています。対象としては、やはり直行便のある国・地域と欧米豪です。欧米豪の観光客は日本での1人あたりの消費額が高いので、そこを狙うという同じ方向を向いて取り組んでいます。 また、委員のおっしゃった継続的な営業については、令和6年5月にフランスとイギリスに観光セミナーで訪れた際、現地の大使や旅行会社の方から、「1〜2年でやめずに継続して営業している地域は、やはり海外からの観光客が増えている」というアドバイスをいただきました。県としても継続的な営業が必要だと考えており、今年度もしっかり取り組んでいます。
委員岩元一儀委員
最後に、九州各県との連携についてです。私も一般質問で取り上げましたが、観光の分野では、今年は6県で開かれるツール・ド・九州など、連携が深まっていると思います。各県にはそれぞれの魅力や特にPRすべき点があると思うので、九州が一体となって、インフルエンサーも含めて、海外に向けた九州の戦略や宣伝を行っていく必要があると思います。より一層のPRに取り組んでいただくよう要望します。以上です。
委員長野原隆士委員長
以上で、この件の質疑を終わります。 次に、議題にはありませんが、「その他」として何かありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長野原隆士委員長
特にないようなので、次に進みます。 次に、「今後の委員会活動について」お諮りします。これについては、委員長と副委員長に任せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長野原隆士委員長
反対の意見がないので、そのようにします。 最後に、会議録に署名する委員を指名します。秋田章二委員と稲又進一委員のお二人を指名します。 これで今日の議事はすべて終わりました。本日はこれでワンヘルス・地方分権等調査特別委員会を閉会します。ありがとうございました。 午後5時23分 閉会

出典: 福岡県議会 会議録検索システム