会議のまとめへ戻る

発言のやり取り

スポーツ立県調査特別委員会・2026年7月21日(火) 開催

1. 福岡インターナショナルトレーニングセンター基本計画について

委員長中牟田伸二委員長
令和8年7月21日(火曜日) 午前10時59分 開会 出席者が必要な人数に達しましたので、スポーツ立県調査特別委員会を始めます。 報道機関からテレビカメラなどでの撮影の申し出があり、許可しています。撮影する方は、配付している撮影エリアの図面と注意事項を守り、事務局の指示に従ってください。 それでは、議題に入ります。今日の議題は、お配りしたとおりです。 始める前に、皆さんにお知らせがあります。委員会で県の担当者が説明や答弁をするときは、これまでの議会のしきたりで、立ち上がって行うことになっていました。しかし、議会改革の一つとして、今日の委員会では、手を挙げたあと座ったままで説明・答弁してもらう方法を試しに行います。ご協力をお願いします。 まず、「福岡インターナショナルトレーニングセンター基本計画について」を議題にします。県の説明をお願いします。笠井体育スポーツ健康課長。
県の担当者笠井体育スポーツ健康課長
福岡インターナショナルトレーニングセンターの基本計画について説明します。 【基本計画】 令和10年度のセンター開設に向けて、令和8年2月に作った基本構想をもとに、令和8年6月に基本計画を作りました。改修後の施設のあり方や機能、改修工事の基本的な考え方をまとめています。計画本体は4ページ以降に付けていますので、後でご覧ください。 【全体像】 センターの強みである交通の便の良さと、一貫した育成・強化の体制を生かして、国内外のスポーツ団体から選手を受け入れることや、関係機関・施設との連携の内容を全体像としてまとめています。 【計画のコンセプト】 コンセプトは「県民のウェルビーイング(心身ともに満たされた状態)の向上」です。「福岡から世界へ、世界から選ばれる福岡へ」を合言葉に、国内最高峰のトレーニングセンターを目指し、3つの柱でアクシオン福岡の改修を進めます。 1. 育成・強化:国内外のトップアスリートに、国内最高水準のトレーニング・栄養・休養の環境をまとめて提供します。 2. 交流:外国の選手やジュニア、パラアスリートと交流できる環境を整え、県民の皆さんがトップアスリートの練習を間近で見学・体感できる仕組みをつくります。 3. 発信:スポーツ科学の研究成果を共有するほか、健康づくりや地域経済の活性化など、スポーツから生まれる情報を国内外に広く発信します。 【リニューアル計画】 主な改修内容として、「アスリートコア」では、以前の体力測定室を改修し、環境を調整できる部屋、酸素カプセル、交代浴(温水と冷水に交互に入る疲労回復法)などを取り入れ、トレーニングから疲労回復までを一部屋で完結できる、スポーツ科学の中心となる拠点にします。 また、施設全体のバリアフリー化を進め、宿泊室は全室を改修してバリアフリー対応の部屋を増やすなど、高齢の方や障がいのある方も含めて、誰もが安心して使える環境を整えます。そのほかの改修内容は、資料の表と平面図のとおりです。 【今後のスケジュール】 基本計画を作った後、7月3日から設計を担当する事業者の公募(プロポーザル)を始めています。今後は令和10年中の完成を目指し、設計と建設工事を計画的に進めます。計画づくりにあたっては、専門家のアドバイザーの先生方の意見をいただき、計画に反映しました。今年度は機器を選ぶ委員会を開き、より効果の高い施設整備を進めます。 【概算工事費】 合計で25億円を見込んでいます。測定機器やトレーニングマシンなどの備品の購入費は、別に詳しく検討したうえで計上します。 説明は以上です。

▷ 東スポーツ企画課長。

県の担当者東スポーツ企画課長
続いて、福岡インターナショナルトレーニングセンターの全体像について説明します。 福岡県には、空港や病院、練習拠点となる大学や高校への交通の便が良いこと、これまでの国際大会の開催・運営やスポーツ交流で築いた海外との信頼関係によるネットワークがあることなどの強みがあります。こうした強みを最大限に生かし、地方だからこそできる先進的で柔軟な体制で、世界と戦えるアスリートを育て、世界から選ばれるスポーツの拠点を目指します。 図に沿って、それぞれの機能を説明します。 ・図の中央の「福岡ITC」を活動の拠点とし、最新のスポーツ医科学による分析や、科学的な根拠に基づくトレーニング、疲労回復などを提供します。 ・競技ごとの拠点として、県の施設や、アスリートの育成に力を入れている高校・大学、さらにJAPAN BASEなどの競技団体の強化施設と連携し、専門的なトレーニング環境を提供します。市町村とも連携して、幅広く受け入れられる環境をつくります。 ・サポート機関として、民間企業と協力するほか、治療からリハビリまでをまとめて支える医療の連携体制を整えます。 ・東京や海外のスポーツ強化拠点と連携し、共同研究や国際的なスポーツの知識の蓄積と共有の機能を強化します。 こうした体制を整えたうえで、ONOC(オセアニアオリンピック委員会)をはじめ、国内外のスポーツ団体などから合宿を受け入れ、福岡ITCで行ったトレーニングの映像や分析の情報を直接提供します。 また、この取り組みで得られた知識や効果的だったことは、広く県民の皆さんに還元していきたいと考えています。 説明は以上です。
委員長中牟田伸二委員長
説明が終わりました。 これから質疑を行います。質問はありませんか。井上委員。
委員井上順吾委員
先日、県外視察で清水のトレーニングセンターに行きました。アクシオン福岡と清水のトレーニングセンターは、地形がとても似ていると思います。アクシオンは高台にあるので、交通手段をしっかり考えないといけません。構想は良いのですが、実際にそこまで行くには、車や、少なくとも公共交通が必要です。清水では、巡回バスが上まで上がっていて、一般の市民の方も訪れることができます。アクシオンの場合も、公共交通や駐車場を含めて、この構想に抜本的に取り入れないと、あの坂を上っていくのはなかなか厳しいと思います。意見として申し上げておきます。

▷ 笠井体育スポーツ健康課長。

県の担当者笠井体育スポーツ健康課長
ありがとうございます。その点も含めて、今後しっかり検討していきたいと考えています。
委員長中牟田伸二委員長
ほかにありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

2. 「アジア男子バレーボール選手権大会」、「ツール・ド・九州」について

委員長中牟田伸二委員長
ないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「『アジア男子バレーボール選手権大会』、『ツール・ド・九州』について」を議題にします。県の説明をお願いします。仲谷国際スポーツ大会推進室長。
県の担当者仲谷国際スポーツ大会推進室長
アジア男子バレーボール選手権大会と、ツール・ド・九州について説明します。 【アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026】 会場は北九州市立総合体育館で、日程は9月4日から13日までです。アジアの上位12か国が参加し、3万4千人の観客を見込んでいます。この機会に、小学生の観戦への招待、トップアスリートによる中高生向けの指導教室、県の食や観光のPR、県産の花を使った会場の飾り付けなどを予定しています。アジアの1位を決めるこの大会が福岡県で開かれるのは初めてです。優勝した国は、2028年のロサンゼルスオリンピックの出場権を得ます。 【ツール・ド・九州2026】 日程は10月9日から12日までです。福岡県は、今回初めて参加する佐賀県と共同で、10月10日にステージを開きます。ほかに長崎・熊本・大分・宮崎を合わせた計6県で開催します。 これまでの3大会と同じく、国内外の18チーム・108人の選手が参加し、国際自転車競技連合(UCI)から「クラス1」の大会として認定を受けています。 コース:佐賀・福岡ステージは、10月10日午前10時に唐津市の波戸岬をスタートし、玄界灘の海岸線を眺めながら糸島市を通り、九州大学のキャンパス内に山岳賞のポイントを設け、福岡市の中心部・天神でゴールする約150キロのコースです。 盛り上げの取り組み:6月28日のスポーツフェスタのオープニングイベントで大会をPRしたほか、7月1日にはワン・フクオカ・ビルディングで大会100日前のイベントを開き、同時に県庁ロビーでの展示も始めました。特に今年は天神がゴールなので、ワンビルやソラリアプラザでも、順次ジオラマ(模型)などを展示して、大会を盛り上げていきます。 説明は以上です。
委員長中牟田伸二委員長
説明が終わりました。 これから質疑を行います。質問はありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

3. 本県におけるスポーツ少年団の現状と指導者養成の取組について

委員長中牟田伸二委員長
ないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「本県におけるスポーツ少年団の現状と指導者養成の取組について」を議題にします。県の説明をお願いします。高田スポーツ振興課長。
県の担当者高田スポーツ振興課長
福岡県のスポーツ少年団の現状と、指導者を育てる取り組みについて説明します。 この報告は、令和8年1月のこの委員会で、井上委員から、民間クラブでハラスメントなどが深刻になっているという認識が示され、スポーツ少年団の現状と減っている原因、支援などの検討について報告してほしいという要望があったため、行うものです。 【スポーツ少年団の概要】 日本スポーツ少年団は、スポーツを通じて子どもたちを健全に育てることを目的に、1962年につくられました。保護者の負担で運営され、会費や指導者への謝礼が安いことが多いのが特色です。 団として登録するには、団員10人以上、指導者2人以上が必要で、そのうち2人以上は日本スポーツ協会(JSPO)の公認資格(スタートコーチ)などを持っている必要があります。 【スポーツ少年団の現状】 県スポーツ協会の資料では、2015年度から2025年度までの間に、スポーツ少年団の団の数・団員数はともに減る傾向にあります。 一方、笹川スポーツ財団の資料では、2017年と2021年の子どものスポーツクラブや運動部への加入率は58%程度で推移しています。少年団などの地域クラブへの加入は減り、スイミングクラブなどの民間クラブへの加入は増えているため、子どもがスポーツをする割合は下がっていないことが分かります。 【団の数・団員数が減った原因】 日本スポーツ少年団のプロジェクトチームがまとめた報告書(令和3年度)などを参考に考えると、①少子化、②新型コロナの影響、③資格を持つ指導者の配置、④保護者の負担感が関係していると考えられます。 また報告書では、③に関連して、今後スポーツ少年団が中学校の部活動と連携する場合に、指導者の質や指導力、公認資格を取る費用の負担などについて心配が示されていました。 【指導者を育てる取り組み】 資格を持つ指導者の必要性や、委員が心配されている指導者のコンプライアンス(ルールや倫理を守ること)に対応できる県の取り組みを紹介します。 県は、部活動を地域に移していくため、地域で活動する指導者を確保し質を高めるために、県独自の「福岡県地域クラブ指導者研修」で、今年度から指導者養成のカリキュラムを行っています。 このカリキュラムを終えた人が、スポーツ少年団の指導者に求められるJSPOの公認資格(スポーツコーチングリーダー)を目指す場合は、県とJSPOが令和8年2月に全国で唯一結んだ連携協定により、講習の内容や費用の負担の一部が軽くなる予定です。 こうした取り組みを市町村を通じて伝え、スポーツ少年団の指導者にも公認資格の取得を勧めることで、指導者不足や、少年団の指導者が部活動の地域移行を担う場合の指導者の確保を支援するとともに、コンプライアンスなどの指導者の質の向上にも努めていきます。 説明は以上です。
委員長中牟田伸二委員長
説明が終わりました。 これから質疑を行います。質問はありませんか。井上委員。
委員井上順吾委員
前回お願いしたことについて、このように分析していただき、ありがとうございます。スポーツ少年団と民間クラブでバランスがとれているということでした。 でも根本的には、行政の目が届かなくなり、保護者が「お金を出せば民間がやってくれる」という意識になってくると、コンプライアンスなどの共通の課題をこれからどう守っていくかが大きな問題だと思います。これまでスポーツ少年団を指導してきた方々からは、これだけたくさんあった団が減ってしまい、もう一度立ち上げるのは難しいという声をよく聞きます。 だからこそ、お話にあったように、中学校の部活動の地域移行と合わせて、スポーツ少年団をこれからもしっかり育て、守ってほしいというのが私の願いです。行政として、減ってしまったことよりも、逆にこれを盛り上げるためにどう後押しすればよいのかを、ぜひこれからも検討してください。

▷ 要望でよろしいですか。ほかにありませんか。大橋委員。

委員大橋克己委員
井上委員の指摘で今回このような内容が出てきて、とてもありがたいと思っています。 一つつながっている点があります。原因の考察のところに「④子どもの世話や引率に負担を感じる保護者の意識改革」と書いてあります。これに関連して、実際によく聞くのが、指導者がどうしても、世話をしてくれる保護者の子どもを優先してしまうという話です。なかなか世話ができない保護者の方から言われます。 そう考えると、先ほどのお話のように、いろいろな意味でのコンプライアンスの問題を徹底していかなければならず、それは子どもたちのスポーツへの参加意欲や参加を育てるためにもとても大事だと思います。そうした点について、何か声を聞いていることがあれば教えてください。

▷ 高田スポーツ振興課長。

県の担当者高田スポーツ振興課長
報告書に書かれていることとしては、女性の社会進出などに伴って、手間がかかる少年団ではなく、費用を払って民間のスポーツクラブに預けることで、専門的な指導を受けられるという面もあります。その一方で、スポーツを続けていくうえでは、コンプライアンスの問題が常につきまとう課題です。県の研修を受けてもらうことで、コンプライアンスなどをあらためて学んでもらい、より専門的な知識を持った指導者を育てられると考えています。現場の声を細かく拾い、指導者として活躍できる環境をつくっていきたいと考えています。
委員大橋克己委員
ぜひお願いします。保護者が世話や引率をできるかどうかの差で、子どもの試合への出場機会が減るようなことも、コンプライアンスの面でとても注意しなければならないことだという具体的な例も含めて、研修などで示しながら進めていただくよう要望します。以上です。
委員長中牟田伸二委員長
ほかにありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

4. 各種委員の選出について

委員長中牟田伸二委員長
ほかにないようなので、この件の質疑を終わります。 次に、「各種委員の選出について」を議題にします。 お配りしたとおり、議長から、「福岡県高齢者保健福祉計画策定検討委員会」の委員を、この委員会から1名選ぶよう依頼がありました。 この委員の選出は、委員長と副委員長に任せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長中牟田伸二委員長
反対の意見がないので、そのようにします。 それでは、福岡県高齢者保健福祉計画策定検討委員会の委員には、恐れ入りますが、委員長である私を選ぶことでいかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長中牟田伸二委員長
ありがたいことに反対の意見がないので、そのように決め、議長に報告します。 次に、議題にはありませんが、「その他」として何かご意見などはありませんか。

―― 「なし」と呼ぶ者がある ――

委員長中牟田伸二委員長
よろしいですか。特にないようなので、次に進みます。 次に、「今後の委員会活動について」お諮りします。これについては、委員長と副委員長に任せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

―― 「異議なし」と呼ぶ者がある ――

委員長中牟田伸二委員長
反対の意見がないので、そのようにします。 最後に、会議録に署名する委員を指名します。原口剣生委員と栗原悠次委員のお二人を指名します。 これで今日の議事はすべて終わりました。本日はこれでスポーツ立県調査特別委員会を閉会します。 午前11時26分 閉会

出典: 福岡県議会 会議録検索システム